『Are You Ready to Play Outside?』をReaders Theaterで〜キッズブックス英語スクール

わがスクールの3学期もそろそろ始まる。

取り上げる絵本の第1弾は、『Are You Ready to Play Outside?』、これまでにも取り上げたことのあるMo WillemsによるAn Elephant & Piggie シリーズからの1冊だ。

本シリーズのデビューは2007年。
見たとき「まるでリードアラウドのための絵本!」と小躍りするくらいな気持ちだった。

英語母語圏では「early readers」向け、つまり自分で読み始めた子ども向けに作られたシリーズで、readingへ滑らかに導くための工夫がいろいろされているのだ。

そこが、英語非母語圏である日本の英語入門・初級者にもピッタリきた。

全編が台詞。
それが、マンガのように吹き出し(bubbles)に書かれている。

Elephantの台詞はゾウ色(灰色)、Piggieの台詞はブタ色(桃色)という工夫もある。
口語でもあり、台詞は吹き出し内に収まる長さ。
活字の大きさやデザインも変化に富み飽きないし、とても見やすい。

絵の表情が豊かで、英語がほとんど読めなくとも書かれていることが想像しやすい。
登場人物(動物)に、とても愛嬌がある。

これでまずは視覚的に、読む気、読める気、読みたい気が湧いてくる。

実際に読んでみると…
これまた会話の運びが軽妙。
生き生きし、おかしみがある。
ユーモアは品がありながら、一流のコメディーの趣がある。

使われている英語は、母語圏の教育者的にもお墨付きの確かなもので、かつ、現代的。

日本の教科書や会話書に往々にして見られる「死んでる会話」などの違和感は、皆無。
ここでの英語で、生の世界に飛び出して行けそうだ。

Early Readersのパイオニア、Dr.スース(Seuss)の名を冠した、優れたEarly Readersに授与される賞、the Geisel Medalを、もう何回も受賞しただろうか。
その実績からも、「よい本」の折り紙付き。

「表現豊かに子ども自身が読む」というリードアラウドのモットーに、おあつらい向きなのである。

また台詞を読み合うことから、自然にReaders Theaterという趣になるが、するとあるいいことが…。

子どもたちが言いがちな文句に「もう読んだ!」というのがある。
反復練習を嫌がるのである。
何度も読んで欲しい指導者には、これは悩ましい文句だ。

でもそれを、将来観客に向って読むreaders theaterと認識させれば、「リハーサル」で自然に反復練習させることが可能になるのである!

そして、「噛めば噛むほど味が出る」このシリーズなら、多くの発見があり反復が楽しめる。

子どもたちがときにさらっと出す、目も覚めるようないい表現に出会えるのが、指導者冥利。

さあ、今年も楽しみだ。

●Mo Willemsのサイトから、子どもに。そして大人に。
幼児用のゲーム(子どもの声がとても可愛い。子どもにとって子どもの声がいちばん響く)

ElephantとPiggieがダンスをする
それぞれのダンスのタイプを選んで、DANCE!を押す。

・ゾウのGelardPiggieについて
それぞれの誕生日(Feb.5、May2)などがわかる!

作者自身が作品について語る
一瞬、作者自身の「リードアラウド」が見られる!

アプリの紹介だが、録音時の作者の様子が垣間見られる。リードアラウドする大人の鑑!