『The Happy Egg』を小2と2回に渡って読んでみた

 成蹊学園のリードアラウド・ワークショップは、昨年度まで1回完結形式で、参加者も毎回募集していた。しかし今年度、2〜4年クラスは、1年通して受講してもらうことにして、1冊の本を2回のワークショップで使うようにした。

 小2クラスの2回目は、先月に続きThe Happy Egg『The Happy Egg』だった。

 まず驚いたのは、本を忘れてくる子が何人もいるのではと懸念していたのに、たったの1人だけだったこと。基本的なことだが、このおかげでとても気持ちよく、そして余計な時間を使わずWSを始められた。学校、家庭、子どもたち、この連携がよくとれていて、教育環境が素晴らしい。

 WSが始まる前にわたしに、「全部読めるよ!」「だいたい……読める!」「読んでこなかった!」と、たくさんの子どもたちが話しかけてくれたのも嬉しい驚き。のびのび発言できる子たちだ。やってこなかった子にも、やるべきことだったという認識があるのが嬉しい。

 まず、通して全員で読んだ。そこで聞こえてくる声から判断すると、かなり読める子が増えたのがわかる。次に、29人(1人欠席)を7人ずつのグループにわけた。1人で2場面ずつ分担して、7人で読み終わる計算だ。1人が半端になったが、「ベストメンバー」6人を加えることにした。

 グループでわいわい練習してもらった後に、同じ場面を分担した子たちを次々起立させて、2度目の通読。4人ずつの声は小さめだが、かなり読めているのがわかった。

 そして最後は、グループごとに前に出て、リーダース・シアタースタイルで読んでもらった。「間をもう少しあける」「口を本でさえぎらない」「悲しさや嬉しさに段階をつける」「flyできたときの喜びを特別に、演技をつけて読む」など、1グループ終わるごとに次への注文を2つ程度つけた。次のグループは、その注意を反映させて読むわけだが、努力が聞いてわかる。個人差はあるが、恥ずかしい子はそれなりに少しだが、演技を大きくする。反応が抜群にいいのは、驚異的だ。照れて、ふざける子どもたちもいるが、聞き分けがあるからご愛嬌のうちだ。

 全部で5グループ、5回通読してもらってから、もう一度、注意点を挙げてみんなで練習し、最後は希望者沢山のなかから7人選び、読んでもらった。まだ幼い子どもたちが、演技しながら英語の絵本を読んでいる姿は、まったく想像以上に上手で、時には舌を巻いてしまった。そして、その姿のかわいさに、もう目尻が下がってしまった。

 リードアラウドのひとつの威力は、あきずに同じ本を反復練習すること。『The Happy Egg』をこの日読んだ回数は8回! 普通はなかなか8回も同じ本を読まないものだ。反復は定着の大きな味方になる。