区立小学校の英語活動を参観した

 評議員をしている区立の小学校の公開授業を見て来た。この学校は、地域的にも英語圏の外国人が多く住み、校長先生や先生方の英語教育に対する問題意識が高い。とは言え公立なので、区の予算や決定に縛られていて、ALTと呼ばれる先生が区の決めた業者から派遣されて来るが、その授業に満足できないようだ。

 現在のALTは北米系の英語を使う(colourとスペリングしていたのでカナダ人?)若い男性で、とてもまじめそう。その彼と担任の日本人男性教師がペアになって45分、英語活動(?)していた。この日、最初に気になったのはクラスの賑やかさと、ALTのWhat/is/your/favorit/fruit? などと、単語ごとに句切った張り上げる声だ。文のイントネーションはほとんど消え失せている。わたしの見学は途中からだったので、確かではないが、こうした質問の内容を何人かのクラスメートに尋ね、答えを集めるようなゲーム形式での進行だった。

 はっきり言って、生徒は騒がしく、必然的に先生も大声を張り上げるので、お疲れ。内容のない質問の羅列だから、させる方もする方も楽しくなく、先生を嫌っているふしはないが、親しんでいるふしもない。ほとんど先生と生徒が繋がらない45分は、先生にとってさぞかし疲れる仕事だろう。

 唐突に「何色が好き?」と聞いて、「黒が好き」と相手が答え、それでプツン。何が面白いかな。こうしたシチュエーションなしの、会話とも言えない質問の羅列じゃ楽しもうにもなあ。

 評議委員として、そして校長の元英会話教師として、リードアラウドの話をしたところ、成蹊のワークショップを校長先生は、最近ご見学。そして、「本校にもリードアラウドも取入れたい」ということで、近々まずは教職員にデモンストレーションをすることになった。教材はDavid Goes To School『David Goes To School』

 担任が受け持たなければならない英語活動も、2010年から始まるとのことだ。学校が備品として、クラスの人数分の本を購入し、それを使って担任の先生がリードアラウドする。できない話ではないはずだ。