『Oh, the Places You’ll Go!』を読んだ〜絵本リードアラウド認定講師講座第9回

2021年度最後のリードアラウド認定講師講座、今回の課題は、Dr. Seussが生前に発表した最後の絵本『Oh, the Places You’ll Go!』。

毎年、特にアメリカの卒業シーズンになると、かならずといっていいほど、ベストセラーリストに挙がる一冊だ。

 

30を超えるstanza(節)で構成された、詩の形式をとり、絵本としてはかなり長い。

高校や大学、大学院の卒業祝いによく贈られることからもわかるように、内容は子どもだけでなく、若者全体に向けのものでもある。

 

ナレーターの語りは「you」に向けて発せられる。これは、Dr. Seussの本としては珍しいらしい。

リードアラウドとしては、いつものようにナレーターがどういう人なのか、しっかり像を描いて語るように読む。

ということで、「ナレーター」になる自分自身が、ちゃんと言葉を消化する、読解することが重要だ。

 

隠喩が多い。

簡単でユーモラスな言葉だが深い。

You have brains in your head./You have feet in your shoes.

「脳は頭にあり、足は靴の中にあります」と、事実だけを読んだらただニュースを読むアナウンサーだろう。

 

何が言いたい?何を言っている?

「もう、君には準備ができているんだよ。大丈夫!」というエールを、わかりやすくユーモラスに言ったのか。

これを、あんまり堂々と大演説のように言ったら、違和感がある。

ナレーターは、あまり正面切った励ましの言葉を「こそばゆい」と思う、含羞の人または、ちょっと天邪鬼の感じもする。だからこその、「feet」のたとえなんじゃないか。

 

こう、参加者と読解を深める語り合いをしていくと、あら不思議。みんなの読み方が変わってくる。

読解が、言葉に魔法の粉をかけたように、血が通いだす。

 

リードアラウド、初級のうちは身体的な、というか物理的な、声の高低、緩急、大小などで、「ここでは、こう」とそれらを指摘しながら読み方を柔軟にしていく。

その後、これらの要素が使いこなせるようになったら、心というか頭というか、読解することで心を乗せていく。

 

さあ、ベテランとベテランの域に近づいてきたみなさん。

ワークショップで網羅できていない、隠喩などを含む文も、各自の練習で磨いてください。そして、2月6日の発表会でご披露くださいね。

 

 

本書の指導について。

これを使って読解指導し、仕上げにfluent readingする。高校2年生に挑戦させたことがある。楽しく読んでくれて、「Dr. Seuss大好き!」というまでに。readingのスタミナがある程度ついている生徒に、さらにreadingの楽しさを伝えることができる。指導法として、今回のワークショップでは(も)、発問の重要性についてふれた。

発問するには、指導者としての読解が大切になる。指導者自身の読解過程を、発問していけばそのまま指導になる。

 

また、本書をリードアラウドするポイントのひとつ、押韻した語を押韻しているように読む指導も少々なぞってみた。「聞く」「書く」「読む」指導がそろった、クイズ的でもある、楽しめる語彙学習だ。

 

*英語絵本リードアラウド認定講師講座からのお知らせ

2021年度の締めくくりの発表会は、2月6日、世田谷区の上用賀アートホールにて、1:30から4:00ごろまで。

予約いただければ、どなたでもご観覧できます。一部は「リードアラウド指導」の発表、二部は「リードアラウド(朗読)」発表」。

 

従来120人収容のホールで、現在60人まで収容できます。発表会のお知らせは狭いコミュニティだけでしていますので、「密」からはほど遠い「疎」の状態になろうかと思います。

 

英語絵本リードアラウド、

英語絵本の「読み聞かせ」、

子どもの英語教育、

リードアラウド認定講座や朝日カルチャーセンターの「声に出して読む英語絵本」、

キッズブックス英語スクール

の受講にご興味がおありのかたも、どうぞ足をお運びください。

なお、絵本リードアラウド認定講座の2022年度は3月開始予定です。詳細は2月6日頃発表。

 

発表会会場:世田谷美術館(砧公園内)、ニトリ用賀店そば、最寄り駅は用賀(田園都市線)徒歩20分。環状8号線沿い、砧公園の向かい側、上用賀アートホール

無料。