
リードアラウドと名付けた英語絵本の表現活動(朗読と指導)。
それを一緒に考えながら技術を磨く定期講座、リードアラウド認定講師講座を、東京で年10回、大阪では2回開いている。
興味はあっても、どちらにも、地理的または時間的都合などで来られない、という声も聞こえる。
そのような方が一人でもいてくださるのは幸甚この上ない。
オンライン講座を受講されたお一人から、こんな質問をいただいた。
現時点では指導者養成講座に実際に参加するのは難しいので、
しばらくはオンライン講座を続けたいと思います。
実際の講座は1冊の本を3時間で講義されているようですが、
前回のオンライン講座の内容とほぼ同等の内容ですか?次のセッションは、新たな本を使う方が良いのか?また同じ本を続ける方が良いのでしょうか?
答えを考えてみた。
「リアル」講座は、朗読と指導法で合わせて3時間。通常5〜10人程度だがグループでのワークショップ形式だ。
リアルにあってオンラインで実現できないのが、グループで影響を与えたり与えられたりしながら化学反応を起こしながら、身体を使うワーク。
他人の体温を感じながら、感性を磨くメリットは、リアルレッスンならではだ。
オンラインは1対1なので、時間の無駄なく効率よく、すべてが一受講者に向けられたレッスンができる。
その人なりの固有のくせや、魅力的な部分を取り出す機会があり、よい変化が早いかもしれない。
ということで、単純に1時間 対 3時間だから、1:3の中身とは言えない。
質的に違うのである。
ただ、リアルの講座のレジュメの内容をおおよそなぞるのなら、2回のオンラインレッスンで済むかもしれない。
ただ、レッスンの身体的な部分、たとえば感情の表出のニュアンスや、ダイナミックさ、立体感、熱量、空気感などは、リアルでのみの経験になり、その分、オンラインでは想像力を働かせていただくことになる。
レッスンの取り方について。
初回は、レッスンや講師の感じを「体験」ということで、1冊を1回で終える、「認定講師講座のエッセンス」レッスンで。
自分に合う、もう少しリードアラウドの方法を知りたいという気持ちが湧いたら、次回に挑戦。次のふたとおりからでどうだろう。
- 新たなタイトルで1回完結。…おおよそのエッセンスをレッスンしていくことで、全部に共通するコツが見えてくる。過去のタイトルも自習でやり直すと、少しずつ上達する。
2. 新たなタイトルで2回完結というリクエストを出す。…講師 は2 回で終えるつもりで、絵本1冊で2回のレッスン計画を立てる。それは、1回完結レッスンに比べて特に演習(表現演習と模擬授業など)時間が長くなる。
(質問つづく)