リードアラウド、リアル講座とオンライン講座 質問に答える:その2〜リードアラウド研究会

ワークショップ形式の『絵本リードアラウド認定講師講座』とでオンラインでのマンツーマン・レッスン『英語絵本リードアラウド・オンライン』。学ぶ方法は物理的に違うが、目的は同じ。「英語絵本をもっと表現豊かに読もう」「もっと聞く人に伝わる読み方と伝え方(指導方法)を身につけよう」ということだ。

たとえ一回の『英語絵本リードアラウド・オンライン』や、『一日講座』でも、変わるものがある。それは「目指す読み方」だ。文字面を上手に読むことが完成形ではなく、本の解釈に基づいた血の通った読み方、感情が感じられる読み方(リードアラウド)を目指す方向性を、垣間見ることになる。

ある受講者が、レッスン後にこんな経験を書き送ってくれた。

当面の私の目標は自身の子どもにリードアラウドを通じて英語に興味をもってもらうことです。感じを出して読むようにしたら、1歳半の娘は、気に入って一緒になって表情を作ったり、言葉にならずとも「meow purr」のところではなにか言葉らしきものを発してます。

Three Little Kittens

読み方や読む姿勢が変わると、最初によく起こる現象だ。読み手が、それなりにリアルな鳴き声や擬声語をしっかりした音量で発するだけで、0-2歳ならすぐに原始的な興味を惹かれる。この「芸」に磨きをかければ、大人まで惹きつけることもできる。「芸」とまでいかなくても、ちょっと心するだけで、自然にその言葉を伝えようという意思が乗り移るからおもしろい。ただの文字が意味のある言葉に変身し、読み手の心が聞き手にコミュニケートするようになるからだろう。

だが、3、4歳になってくると……。

4歳の長男は他のものへの興味が強く、あまり興味を示してくれません(涙)。私の読み方が未熟な部分も大いにあるとは思いますが……。あまりしつこく誘って、勉強っぽくなっても嫌だなぁと思っています。

この年頃は、リードアラウドが得意とする言葉のやり取りや問いかけで、興味を惹く成功率が高い。今回のレッスンの課題書『Three Little Kittens』は、ネコづくしの絵なので、ネコやネズミの「ミッケ」がいいだろう。「どこにいるかな?」と、探させるついでに、そのシーンの出来事を挙げさせたり、ネコたちの表情から物語を語らせたりする。そうやって絵に惹きつけたところで、リードアラウドの約束の指差し読み(読んでいる文字を指でなぞる)を実行。オンライン・レッスンのも模擬的に指導しているが、「よめちゃう言葉」(three、little、kittensなど簡単な単語)を拾い読みさせる。本当に「よめちゃう」ので、おさな心にも喜びが湧く。「ミッケ」にしても拾い読みにしても、できたことがとても嬉しい。ここで、親や先生がおもいっきり褒めると、読みすすめようという気になってくれる。

「勉強っぽくなっても嫌だなぁ」の気持ちは、リードアラウドがいつも持っていたいものでもある。リードアラウドは勉強じゃないエンターテイメント。子どもがなかなか乗らない場合は、そのままに。家族や他の人が楽しく読むところを、なにげなく見せたり聞かせたりする機会を作る。この心理作戦は、学術的な実験でも効果ありと折り紙つきだ。

もともと、家庭内だけでは、なあなあになってしまうところもあるので、英語サークルを立ち上げようと思っていました。そこにリードアラウドを取り入れたいと考えています。お友達相手とはいえ、人前でリードアラウドを語っても良いくらいのスキルを学びたいです。最終的には認定講師になって、広く子どもたちが使える英語を学べる手助けができればと思っています。

どうもありがとうございます。お役に立つ講座・レッスンを、これからも心して準備します!

絵本リードアラウド認定講師講座[一日講座]

英語絵本リードアラウド・オンライン[指導者向け]

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