絵本リードアラウド認定講師講座第9回報告その2〜リードアラウド研究会

リードアラウド指導法のチャームポイント(?)は、なんといっても参加する子どもとのやりとりで読み進めるところだろう。

その指導の要は、問いかけをすること。今年度の認定講座の指導法演習の締めは「問いを立てる」だった。

『The Book With No Pictures』を手に、指導者たちが初対面の子どもたちを前にリードアラウドをする…、ちょっと怖いかもしれない。なにせ、子どもが和めて、話をするきっかけになる絵がないのだ。真っ白のページに文字だけ。「取り付く島がない」本で、読み手泣かせだ。

さあ、この本を使ってどう問いかけていこう?

今回の模擬授業は、ページごとに一人が受け持って問いを立てていく、という方法をとった。始めて見て興味深いことに気づいた。これまでなんども指摘してきたのにもかかわらず、真っ先に先生が説明して始めてしまうことが多いのだ。例えば開口一番、「このページ〜〜〜だね?」って。疑問符はついているが、自分の見解に同意を求めているだけ。

この「〜〜〜」の部分を、どれだけ子どもは言いたかったか。「ああ、先生が言っちゃった」とがっかりする子ども。そんな子ども心が、なかなか思いやれないのが先生であり、大人のようだ。

最初の一語は、「あれ?」でいい。ここで「絵がな〜い!」という声が聞こえるだろう。子どもの声を聞きながら、「普通の絵本とどこが違う?」。子どもの発言を促し、教えたいところを彼らの答えで浮き彫りにする。

この日の模擬授業で、みなさんの「また言っちゃった」の表情がしばしば見られたということは、自分たちが問いにすべきだったところを先回りして答えてしまっている、という自覚があるということだろう。問いを立てるのはまだ、自由自在というわけにはいかないが、できていない自覚があるところには成長があるはず。今後に期待する。

子どもの英語絵本への興味を保たせる鍵のひとつは、問いかけ。自分自身の子ども時代の経験からも、そしてこれまでの教師経験からもこれは言える。問いかけて、子どもの好奇心を喚起すること!

本講座のベテランたちの「問いかけで進める」指導を見ていてもまだ、もどかしく感じることがしばしばある。来年度は、「問いを立てる」を分析的に考えると同時に、問いがどんどん浮かぶようになる「心のストレッチ」を、積極的に参加者のみなさんといっしょにしていこうと思った、最終回だった。

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