親の英語力より「関与力」が子どもの英語を伸ばす?

何度かブログでも報告したことだが、「子のReading能力 に親の関与が影響する」という新しい調査結果が、イギリスのOECD (Organisation for Economic Co-operation and Development) によって発表された。

ティーンのReading能力と幼児期の親の手助け(習慣的に子と一緒に本を読む)の間に、強い相関関係があるというもの。

他の機関も同様のことを発表しているが、ここで先進14カ国においてまた確認された。
「親が高等教育を受けているかどうかは、この結果に関係なかった」というところが興味深い。

わたしが関わっている日本の子ども英語教育にあてはめて、「親の英語力よりも関与が大切」という仮説はどうだろう。

学術的に検証する場を持たない市井の英語指導者としては、仮説を言うしかない。
だが、わがスクールや私立小学校などで子どもの英語力の成長を見ていると、親子参加によるプラスの影響を強く感じる。
スクールでは、親は授業参観ではなく授業参加する。
子と同じように指名されて読んで、指導を受けることもたびたび。
その様子を、その親の子もよその子も興味深かそうに見ているのが、こちらにはまた興味深い。

「親または大人が、こんなに学ぼうとする英語というものを、それじゃあ自分もやってみるか」と、動機付けにもなっている気がする。
そして親子の会話にも、英語に関することやリードアラウドしている絵本が共通の話題としてたびたび登場するだろう。

こうしてスクールでの時間だけでなく、英語の刺激が長く、頻繁にあることが、今のスクール生の驚くほどの上達を促しているのではないだろうか。

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