2008年ブックエキスポ(BEA)へ出発

 2008年のブックエキスポがいよいよ始まる。今年はロサンジェルスで開かれる。10年近く暮らした街だが、近頃はブックエキスポ以外で立ち寄ることがない。
Read Aloudの名人で、

Tough Boris
『Tough Boris』
の作者Mem Foxが
 アメリカ出版界では、9、10、11月にその年の目玉本が多く出版される。その見本市として、ブックエキスポの役目は大きい。本の出来を見て買い付け数などを決めるのだが、一緒に既刊も発注したりする。出版社は書店向けに、大きく割り引いてくれる。
来場することになっているので、同じ空気でもすってこよう。

30人の子どもたちとRead Aloud

先日は成蹊学園国際教育センターで、成蹊の小学生との「リードアラウド」(本年度最初の)があった。小学校1、2年の混成で30人。それにお母さんたちとセンターの先生方で、総勢50人位。いつもの多目的ルームが狭く感じる。

使用した絵本は
David Goes to School
『David Goes to School』

この日のポイントは、どのようにして、大人数のクラスで何回も通して読む機会を創出するか。
The Fluent Reader:Oral Reading Strategies for Building Word Recognition, Fluency, and Comprehension
『The Fluent Reader:Oral Reading Strategies for Building Word Recognition, Fluency, and Comprehension』

で学んだRepeated Reading の実践である。

そこで考えた。いつものリードアラウドでは、参加者が通しで読むのはせいぜい2回だ。それを5回程度まで増やす。ページごとのディスカッションをスピーディーにすればいい。課題は、どうやったら60分の授業中に同じ本を飽きずに5回も読ませることができるか。

数日間、頭はもやもや、決め手が浮かばない。選書が選書だから、どうにか楽しくはやれることはわかっている。でも、「Fluent Reader」に育てるための決め手のひとつ、繰り返し読むこと「Repeated Reading」を実践したい。

すると、妙案が!
これはやはり
The Fluent Reader:Oral Reading Strategies for Building Word Recognition, Fluency, and Comprehension
『The Fluent Reader:Oral Reading Strategies for Building Word Recognition, Fluency, and Comprehension』

を読みながら学んだことだが、「paired reading」つまりペアを作って読ませることの応用だ。
まず、1年生と2年生でペアを作る。30人だから15組。
ペアごとに受け持ちのページを決める。ペアで練習させる時間と、そのあと30人全員に実演させる時間が必要なので、全テキストをだいたい公平に区切って7パーツにする。
15組を二手に分けて、7パーツをそれぞれ受け持たせる。つまり7組で1冊を分け読みする。7と7で14組できて、1組余る。この組は「ラッキー組」として、気に入ったパーツを選べる。
年少なので、パーツの割当がスムースに行くように、あらかじめ教師側がパーツを書いたカードを作って行く(当日は、お母さんたちの助けをお願いする)。

初めての試みだった。でも……できた!!
最初に2度、ディスカッションもまぜて一斉読み。つぎに、パーツを練習させる。最初の7組に通し読みさせて、もう一つの7組、それから「ラッキー組」。 これで2度、通し読みできた。そして、最後に全員で、あらたなプロファイルの登場人物になりきって、通し読み。これで通算5度!
生徒たちは、静かすぎずうるさ過ぎず、そして驚くほどうまい子も多かった。最後には読みたい子の挙手がそこら中に……。声を出さない生徒は、多分……皆無。

ああ、この日も、ほっ。

リードアラウドatクレヨンハウス:初心者には選書が肝心

今日は、朝から大雨、そして9:45だというのに、クレヨンハウスのリードアラウド会場には、先生とおぼしき大人や子ども連れが集まってくれた。

この日のポイントは、ちょっと文章が多めの本を、ごく初級の子どもにどう楽しませるか。そして、子どもをどうほめるか。
Dog's Noisy Day
『Dog’s Noisy Day』

が使用絵本。

最初に、動物の鳴き声など、擬声音・擬態音だけを練習。予想通り、2、3個目あたりから、のびのび鳴き声を読んで?笑顔を見せ始めてくれた。いつものよ うに、大人のノリはいい。それはおそらく、ひとりで参加している大人の「正体」が先生だから。先生たちは「舞台慣れ」していて、すぐにその正体が知れるの である!

今回のように、英語力に頼らなくてもいい擬声音などがある絵本を選ぶと、より多くの子どもたちに楽しさを伝えられる。このため、選書が大切。今日のもの、多分成功である。

成功と失敗は、セッションが終わったあとの子どもたちの様子でだいたいわかる。話しかけてくれたり、何となくそばに寄ってきてくれたり、絵本の一節を言 いながら帰ったり……。こんな風にRead Aloudの「魔法」にかかっているようだったら、成功だ。今日も「魔法」がまずまずだったかな。

小学校中学年以上になると、自意識が発達して恥ずかしがり屋になる。そういった子をほぐす力も、教師には必要だろう。教師用研究書
The Fluent Reader:Oral Reading Strategies for Building Word Recognition, Fluency, and Comprehension
『The Fluent Reader:Oral Reading Strategies for Building Word Recognition, Fluency, and Comprehension』

を使っての有志による勉強会で、教師が生徒をほめることの大切さを再認識したが、特に小学校中学年以上には大切だと思う。見え透いたお世辞はだめ。何かに 驚いたとき、心から感心することが教師には求められている。……今日は、参加者それぞれの読み方に、本心から「うまい!」「いいあじ!」「そういう言い方 もあった!」と思えることばかりで、ほめるのにぜんぜん苦労がいらなかった!

こういったリードアラウドのワークショップを行うのは、いつも準備が必要だし、それなりの緊張があるのだけれど、実際にやっていると喜びが湧いてくる。 今日もセッションの後に、大人の方々から、お世辞じゃなさそうに「すっごく楽しかったです」という言葉が聞けてほっとした。あ〜あよかった……。

クレヨンハウスのこれからの予定。
大人向け:6月27日(金曜日) 19:00-20:00
テキスト:
That's What Friends Do
『That’s What Friends Do』

子ども向け:7月27日(日曜日) 9:45-10:45
Basil
『Basil』

さあ、明日は成蹊学園で、30人。

「英語でゲーム!」には説明が必要、と再認識。

 セントメリーズのカーニバルは、今年は3重苦だった。
 中級になったら、単語を完成させる
 ひとつは、雨という悪天候。ふたつ、駐車場がなかった。みっつは、バザーがなかった。とはいえ、わたしたちキッズブックブのブースはおかげさまで、それなりに忙しかった。
MaKe-A-Word Bingo
『MaKe-A-Word Bingo』

がよかった。

ブックフェアとリードアラウド予定

Very short notice…
明日、5月10日はSt.Mary’s International school のカーニバル。今年は学校改築工事中で、出店は体育館(Gym)。
ワークブックSpectrum Reading 1 (McGraw-Hill Learning Materials Spectrum)
Spectrum Reading 1 (McGraw-Hill Learning Materials Spectrum)』や
フラッシュカードGo Fish: Game Cards
Go Fish: Game Cards
など教材中心のブックフェアを展開する予定。10:00-16:00まで。
田園都市線 二子玉川下車、徒歩10分。毎年、2万人の人出の東京近郊インター校では最大のお祭り。

雨という天気予報ですが、楽しみましょう!

【公開リードアラウドの予定】
○5月25日(日曜日) 9:45−10:45
クレヨンハウス地階にて。対象は子どもから一般、そして英語の先生まで。
使用絵本は
Dog's Noisy Day
Dog’s Noisy Day

○6月27日(金曜日)19:00-20:00
クレヨンハウス1階にて。対象は大人。
使用絵本は
That's What Friends Do
That’s What Friends Do

どちらも申し込みは、クレヨンハウス(03-3406-6492)まで。
参加条件:使用絵本をクレヨンハウスでご購入して参加ください。
クレヨンハウスでお会いしましょう!