リードアラウドatクレヨンハウス:初心者には選書が肝心

今日は、朝から大雨、そして9:45だというのに、クレヨンハウスのリードアラウド会場には、先生とおぼしき大人や子ども連れが集まってくれた。

この日のポイントは、ちょっと文章が多めの本を、ごく初級の子どもにどう楽しませるか。そして、子どもをどうほめるか。
Dog's Noisy Day
『Dog’s Noisy Day』

が使用絵本。

最初に、動物の鳴き声など、擬声音・擬態音だけを練習。予想通り、2、3個目あたりから、のびのび鳴き声を読んで?笑顔を見せ始めてくれた。いつものよ うに、大人のノリはいい。それはおそらく、ひとりで参加している大人の「正体」が先生だから。先生たちは「舞台慣れ」していて、すぐにその正体が知れるの である!

今回のように、英語力に頼らなくてもいい擬声音などがある絵本を選ぶと、より多くの子どもたちに楽しさを伝えられる。このため、選書が大切。今日のもの、多分成功である。

成功と失敗は、セッションが終わったあとの子どもたちの様子でだいたいわかる。話しかけてくれたり、何となくそばに寄ってきてくれたり、絵本の一節を言 いながら帰ったり……。こんな風にRead Aloudの「魔法」にかかっているようだったら、成功だ。今日も「魔法」がまずまずだったかな。

小学校中学年以上になると、自意識が発達して恥ずかしがり屋になる。そういった子をほぐす力も、教師には必要だろう。教師用研究書
The Fluent Reader:Oral Reading Strategies for Building Word Recognition, Fluency, and Comprehension
『The Fluent Reader:Oral Reading Strategies for Building Word Recognition, Fluency, and Comprehension』

を使っての有志による勉強会で、教師が生徒をほめることの大切さを再認識したが、特に小学校中学年以上には大切だと思う。見え透いたお世辞はだめ。何かに 驚いたとき、心から感心することが教師には求められている。……今日は、参加者それぞれの読み方に、本心から「うまい!」「いいあじ!」「そういう言い方 もあった!」と思えることばかりで、ほめるのにぜんぜん苦労がいらなかった!

こういったリードアラウドのワークショップを行うのは、いつも準備が必要だし、それなりの緊張があるのだけれど、実際にやっていると喜びが湧いてくる。 今日もセッションの後に、大人の方々から、お世辞じゃなさそうに「すっごく楽しかったです」という言葉が聞けてほっとした。あ〜あよかった……。

クレヨンハウスのこれからの予定。
大人向け:6月27日(金曜日) 19:00-20:00
テキスト:
That's What Friends Do
『That’s What Friends Do』

子ども向け:7月27日(日曜日) 9:45-10:45
Basil
『Basil』

さあ、明日は成蹊学園で、30人。

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