米国大統領選挙とリードアラウドの関係

『朝日新聞』4月20日朝刊のコラム「もっと知りたい!」で、「支持得る演説の技とは?」と題し、民主党のクリントン候補とオバマ候補の話術、しゃべり癖についてちょっとした研究がされていた。常日頃のわたしの「リードアラウド」への関心と重なって、とても興味深く読んだ。

「どこと言われてもちょっとはっきりしないが、何だか感じが良くない」というクリントン評を、民主党びいきのアメリカ知識人ふたり(男性)から、それぞれ聞いたことがあった。その「何だか感じが良くない」のわけが、この記事でなんとなくわかった気がする。

1.「You know」「well」を、演説や討論で繰り返す
→いかにも自然な雰囲気を演出しているが、わざとらしい。多用は、耳障り
2.タフな姿勢を示しすぎる
例 Shame on you, Barack Obama.
3.言葉の端々に、嫌味な感じがつきまとう
例は、ネガティブ・キャンペーンに踏み切ったときの、Well, the fun part starts.

このようにネガティブな印象を与えるクリントンさんの話法に対して、オバマさんの演説力の評価が高い。その技とは……。

1.間を取った話し方。ゆっくり、しばらく沈黙することも。盛り上がる部分ではリズムを速める
2.対照や繰り返しといったレトリック
3.主語にWeを多用する

ここで「リードアラウド力」そのものなのが1だ。また2は、「Read Aloud」を念頭においた絵本で多く使われている技でもある。3は選挙演説ならではだろうから置いておく。
意識していると、いろんなところにリードアラウドで使える技や、メソッドを深めたり極めたりするヒントがあるものだ。
いつか、リードアラウドの上級クラスで、Martin Luther Kingのあの「I Have A Dream」の演説を試してみたいと思う。
ああそうだ、今週25日金曜日はクレヨンハウスで、Pete Seegerの美しい詩の絵本
One Grain of Sand : A Lullaby
One Grain of Sand : A Lullaby
リードアラウドである。