Have a good one! って?

 1週間のハードスケジュールをどうにかこなして、もうポートランドから東京へ戻る日がやってきた。今朝は、8時半にタクシーに来てもらい、PDXとポートランド空港へ向かった。晴天だ。種類は定かではないが、桜の花が五分咲きで、ウィラメット川沿いをピンクに染めていた。

 ここ何度かのポートランド滞在中、気になっていたフレーズがある。別れ際のせりふ。どうも近頃、
Have a good one!
が多い。one はそれまで話題にしていたことを繰り返さずに言う時に使うが、この別れ際での使い方は、唐突感がわたしにはあった。

えっ?何かわたしたち、dayについて話していましたっけ?

でも、そのoneがdayを意味しているのが明らかだから、問題ないのだろう。頻度として、増えたように思う。夜に使えば、おやすみなさい。朝だったら、ごきげんよう。バケーション前だったら、楽しんでね。何にでもなって、便利なんだろう。

 帰りの機中では、ずっとThe Amber Spyglass (His Dark Materials, Book 3)
The Amber Spyglass (His Dark Materials, Book 3)』を読んでいた。第1巻と第2巻では分からなかったライラの世界や、その他のパラレル世界のこと、ライラの母(映画ではニコール・キットマンがはまり役で演じていた)の性格、父であるアリエール卿の性格などもよく分かってきた。ライラはかなり母親似なのだ。そしてあのシロクマ、イオレックとライラの関係は、父と娘の関係にも似る。わたしがかなり引かれるのは、こういった家族の物語のせいもある。
 この読書のおかげで、10時間の飛行時間が短く感じられた。そうそう、音なしで、映画『Elizabeth』も見た。読書と映画が同時だ。我ながら欲張り。

 さあ、飛行機で寝られなかった分、これから取り戻そう……。

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