パウエルズでインタビュー

 ポートランドの今日の気温は、摂氏6度と出ていたが、もう少し暖かく感じる。風がないせいか。草花のようすをみると、少なくとも東京より春が「ふた足」くらい早い。

Aera English』のためのインタビューの日だ。2:20にパウエルズで社長のマイケルさんと今日の写真を撮ってもらうシェーンさんに会う。シェーンさんは一目で、仕事が一緒にしやすい人だと分かった。やはりマイケルさんに紹介してもらってよかった。

 テキパキと自分でマイケルさんや、お客さんと話をつけて、写真を撮り始めてくれる。そして、第一印象がとてもfirendlyで誠実そうなので、シェーンさんが写真を撮らせてくれと声をかけても、誰も嫌と言わないのだ。すぐに足を止めてくれて、「もう一度そこを歩いてくれる?」と頼んだりしても、にこにこ通り直してくれる。「ポートランドの人はフレンドリーだから」と、シェーンさんはこともなげに言う。子どもも親も、まったく問題なく写真を撮らせてくれた。『Aera English』の昨年の10月号、マイケルさんの写真付きの記事を見せると、「Wow, great!」と言って、即座に協力的になるのは驚き。

 店内にあるCoffee shopでおやつを食べていた親子に、ガラス越しに撮影の許可を求めた。『Aera English』の表紙とマイケルさんのページを見せたら、東洋人のお父さんがすごくうれしそうに、何やら紙に字を書き出した(わたしたちは外にいるので、会話ができない)。
「朝日新聞、ずっと読んでいます」
と、縦書きの日本語だった。朝日新聞社に教えてあげなくちゃ。

 インタビューをしていないのに、わざわざ「この本屋はすごいんだ。ぼくにとって夢の国」とか「いつも思ってもいなかった本と出会える、発見のあるところ」「ワシントンD.C.に住んでいるけど、こっちに来るたびに必ずここに寄るんだ」とかもう、褒め言葉ばかり聞こえてくる。こんなファンだらけの本屋って、日本にあるかなあ。

 インタビューした13歳の女の子、『Warriors』シリーズMidnight (Warriors: The New Prophecy #1)Midnight (Warriors: The New Prophecy #1)』の1冊をしっかり持って「これが一番好き」と、他の本のお勧めを尋ねても「『Warriors』のどの巻ってこと?」と、もう『Warriors』一色。15冊ぐらいあるシリーズはもう制覇しているそうだ。やっぱり、面白いのである、このシリーズ。

 今日、お客やスタッフが勧めてくれた本で、わたしが読んでないものもあった。わたしもまだまだだなあ……。
 仕事がほぼ終わったので帰ろうとしたら、シェーンさんは「あの、ぼくはここで買い物して行くから。実はぼくもここのファン。来たら、何か買わずには帰れない。じゃ!」と店内に消えて行った。