2021年前期リーディングアセスメント終了:その1〜キッズブックス英語スクール

年二回、実施しているリーディングアセスメント。今年度の第一回目の採点と親御さん向けのコメントをつける作業が終わった。

最初に忘れてはならないのは、そもそも、英語圏向けのアセスメントが使えるというだけで、スクール生のreading力は、素晴らしいということ。たとえばG1(1年生)用のpassage。

I love my mother. She is very nice.  She loves me, too.  My mother is tall.〜

といった調子の136語の文章で、日本の中学1年の2学期程度のレベルかもしれない。このG1レベルで評価するのは、わがスクールでは、だいたい2年ほど学んだ生徒。いまスクールに通っている小学校3年生から6年生の生徒は、もっと上のG2からG4レベルで、英語学習歴が3年以上になる。

アセスメントで評価するのは、「Word recognition accuracy(どれだけ言葉を正確に認識できるか)」「Fluency-Automaticity(どれだけすらすら言葉を読み下せるか。一分間に正しく読み下せる単語数で測る)」「多面的に測るFluency Scale」「読解」などの指標だ。普段のレッスンで、「よく読めるようになったな」「意味がよくわかっているな」と感じていたことが、アセスメントによって、ある程度、客観的な数値であぶり出さる。生徒の成長を確認できることがありがたく、また今後の指導を考えるもとになる。

まず、G4レベルの生徒たち。だいたい小学校高学年だ。G4レベルの文章は、G3に比べ密で長く、語彙が難しくなっている。放っておくと、ただ単調な棒読みになり、読む速度(ペース)が遅くなる傾向がある。加えて、わからない単語が増えるので、投げやりになりがちだが……。

ふうーっ、よかった。生徒たちのペースが上がり、フレージングはかなり自然で、イントネーションもそれなりについている! 読み急いで誤読が多い傾向があった生徒は、余裕が出たのか、激減といえるくらい誤読が減った。棒読みになりがちだった生徒も、すっかり足を洗い(?)、フレージングの意識が芽生え、抑揚もときにかっこよく、かなりいいペースで読むことができた。

なんとも嬉しいこと。ここ一年の「秘策」が効いたのか。(つづく)

キッズブックス英語スクール体験レッスン

英語ネイティブの英語の学び方〜G3で非ネイティブを大きく引き離す

小学生アドバンスクラス では、今期のGrammarはこのworkbookのG3(写真はG1)を使用している。

G1、G2と学んできた項目や順番はほぼ同じだが、おおざっぱに示された分類や約束事が、学年があがってより細かい理解を求めてくる。

先日は「Action Verbs」の項目だった。G1では「Action Words」というくくりでざっくりと、G2では「Verbs」という呼び名が紹介されて、文中のどれか、わかりやすい初級単語で学んだ。

G3になって、Verbsだけで5項目、ページ数が5倍もある。「Action Verbs」はそのうちの1項目。

ここで、「もうaction verbsは知っている」つもりの生徒に、そして「もう指導した」つもりの指導者に、ちょっと意外な展開がされる。

 

「Circle the action verb in () that paints a more vivid picture of what the subject is doing。」と、ウォームアップのあとに指示される。「よりvividな絵が浮かぶ動詞はどちらか」という二択問題だ。こんな展開、考えたことがなかった……。

こんな問題だ。

 

Father (whispered, talked) to the baby.

The puppy (ate, gobbled)down his food.

The ball (fell, bounced) down the stairs.  これら、カッコ内の動詞のどっちがvividか?

 

これは、grammarといいながら、synonymsの問題でもある。

直喩的な初級動詞だけに止まらせず、ある行動を言い表すのに、ニュアンスのある別の単語もあることを、G3で動詞の文法の枠で教え始めている。

もう、ここで日本の今までの中学英語はおいてきぼりになると思った。

これまでは、「語りかける、話す」はtalkかspeak一辺倒で、「囁く」whisperを「語りかける、話す」の一種と考えたこともないだろう。「食べる」はeatに決まりで、「がつがつ食べる」gobbleは知らないまま。ballが階段を落ちるは、fallと言えたら上出来で、bounceなんて大学生でも思いつかないかもしれない。

G3ごろなのだろうか、日本人の英語がおおきくネイティブに置いていかれるのは。

 

「なんで同じことを別の(難しい)英語で言うのか」と、

腹立ち紛れに、語彙の暗記に明け暮れる高校生に、これまで何度か尋ねられたことがある。

これが(動詞の場合の)答え。

to paint a more vivid picture of what the subject is doing

 

絵本で英語を教える〜英語教室向けカリキュラム講座

英語絵本を主な教材にして日本人の子どもに英語を教えてきて、ここ数年でそれなりにカリキュラムと呼べるものがかたまってきた。

そして、一番の変化は、このカリキュラムで学ぶ子どもたちの力がついてきたことである。

 

これまで数回、その時点でのカリキュラムの公開と解説をしてきたが、先日は最新版、

絵本でどう子どもたちに英語力をつけるか、

どんな考えでカリキュラムを作っているか、

そしてその最新版カリキュラム3年分の公開と、

指導の進み方を客観的に測るアセスメントの方法などを公開する講座を開いた。

この講座のためのレジュメをまとめながら、今更ながら力が湧いてきた…。

これまでの生徒のアセスメントの結果が示すように、英語圏の子どもにより近い英語の力を確実につけながら、面白いと思って続ける気になるーこんな英語の学び方、させてみてはいかがだろう。

先生方の参考になればと思う。

英語grammarでコツコツ土台作り〜キッズブックス英語スクール

スクールの小学生アドバンスクラス で、リードアラウドと並行して、Grammarの英語圏G3レベルを指導している。

前回はCapitalizationの章。そこで気づいたことがある。

わたしの記憶では、日本の中学高校ではあまり重要とされてなかったようで印象が薄いトピックなのだが、英語圏では、これ、G1から、学年が上がるごとに徐々に詳しくしながら、高校まで繰り返しコツコツといった感じでとりあげている。

英語圏のこうしたgrammarでのきちんとした指導のおかげだろう。さすがに、本や映画などのタイトルや、標語、広告、印刷物の見出しの書き方などで、大文字と小文字の使い方がきっちり正しく統一されているし、大学まで行った大人には「常識」になっている。

翻って日本で、近頃さかんに目にする公の英語での広告や表記など、ヘンなことが珍しくない。それだけでなく、英語圏の「文法」にそって正確に書いたものを、(英語が専門でない)編集や校正で直されることもある。

少なくともCapitalizationに関して、日本の英語での「普通」が、英語圏の普通になっていない気がする。

 

英語圏のワークブックでの丁寧な取り上げようから推測すると、基礎的で日本では軽んじられている感のあるcapitalizationでさえ、英語圏では、きっちり身につけるには小学生の1年生からずっと繰り返し学ぶことが必要と思われているようだ。

小学生から英語を学ぶことになった日本の子どもたち。せっかくの機会に、土台となる文法、そして簡単そうなcapitalizationも、少しずつでも継続してしっかり学んで欲しい。そうすれば、きっと古い世代の日本人よりも若いうちに、たぶん高校3年生になるまでに、かなりの英語の力をつけられる。

 

Girls & Boys, Be Ambitious!〜キッズブックス英語スクール

英語絵本のリードアラウドで英語力を総合的につけさせようと工夫を重ねているが、数年前から、英語歴3年以上の生徒には文法の知識も伝え始めた。

 

その成果かどうか、最近、英文を作る力およびその兆しをみる。

先日のこと。

Grammarのwork、ある一コマのイラストを見て、「Exclamation文(感嘆を表す文)を書きなさい」というもの。

イラストには、ボーイッシュな子ども(男女不明)に、大人の女性(?)が見立てた新しい上着を広げて見せている場面が描かれている。子どもは戸惑った表情をしている。

これにexclamation文のキャプションを英語でつけるという問題。難しいだろうと思う。

そんな予想していたら、それを覆す「できた」の声があっという間にあがった。

その生徒が書いた文が、これ…

「Wow! You is a girl!」

「is」にはひとまず目をつむり、この即興の「オチ」に座布団一枚!

「ありゃ、あんた女の子だったの!」、

多分男子だと思って男子の上着を買ってきたら、その子は意外にも女子だった!

というオチ。ちょっと失礼な文だけれど、そこは多めに見て、こんなことをすぐに英語で書けるのは素晴らしい。

 

こういう遊び心をもって、または間違えるかも、という危険を冒しても挙手して発表するという気概を持つ生徒に、心から拍手を送りたい。