夏休み英語のお楽しみ〜キッズブックス英語スクール

暑い夏です。

涼しい部屋で、子どもに勉強っぽくなく英語を学ばせたいなあと思った大人のみなさん。

こんなのはいかが。

 

『Where the Wild Things Are』映画。ストリーミングで見られることもあるので、調べて見てください。できれば字幕版で。

本のまま、少し動画にしたもので、読みがとてもよいものが見つかりました。文字は、自分の本で追ってください。

次は、1学期に始めた『Hop on Pup』。二学期も引き続き読みますから、これなど復習と予習によさそうです。

夏だ、ライブに行こう!~リードアラウド研究会

 

英語絵本のリードアラウドを、絵本を読んだり読ませたり、英語と本を楽しませるパフォーマンスと考えると指導者には、なんでもいいのだが幅広く生の芸、ライブ会場に足を運ぶことがいい刺激になる。

「ビデオを見ればいい」「臨場感を伝えるレビューを読めばことたりる」「本で学べる」という人もいるが、リアルだけが伝えられるものが絶対にあると思う。

 

リードアラウドの指導者向け講座も、オンラインのレッスンがある。同時に対面しているライブはライブだがネット上であって、生身ではない。

やはりリアル講座にはオンラインでは得られない学びがありました

という感想を、わざわざ遠方から「生」に足を運んでくれた受講生からいただきもする。

 

頻繁でなくても、たまに、特に行き詰まっているときなど、「生」がいい刺激になる。

 

そんな、リードアラウド指導者にオススメのライブ。

どこがどういいのか、といえば…

 

まず、その演者の息遣い、熱量、その周辺の空気を感じられることがある。

ちょっとした戸惑い(のようなもの)や、安堵やときに不安などが目に現れる。言葉の端にあらわれることも。それが、どういうところでだったか。どうしたかったのだろうか。自分の思考が始まったりする。

それから、会場に放出される熱量を感じること。いったいどのくらいなのか。ライブなら、肌に、耳に、目に伝わってくる。

声の強さ、息継ぎ、演者の汗も。

また、姿勢、動きなど、自分の目のカメラで見るから等身大だ。

 

ライブがいい(上手い)と言われる演者のものを経験することは、特に刺激的だ。

舞台に立つと、彼らは最初になにをするのか。

 

「元気かい?」

「ロックするき満々かい?」

「今を楽しんでいる?」

問いかけ、返事をさせる。観客に、参加させるのだ。

観客が消極的なら、もう何度か、返事の声が大きくなるまで声をかける。

どこまで「しつっこく」するのか。

うまい人は、そのぎりぎりの読みがうまい。

また、こういう呼びかけは冒頭だけでなく、途中、ちょうどいい楽曲を挟んで、何度か繰り返される。

 

運びにメリハリをつけるのがうまい。

元気に盛り上げたら、しんみりバラードを挟む。

アップテンポからスローへ、そしてまたアップテンポへ。

観客が長いと感じそうになる頃には、会場に「イエイ、イエイ、エー」や、サビの部分など簡単なフレーズをふって、歌に参加させもう一度、一体感を作る。

 

会場の四方全部を巻き込む努力をしているのにも、感心する。

客席後方にいる観客が静かだと感じると、

「そっちのほう、ノッてるかい?」

「両手をふって答えてよ、ノッてるかい?」

声が届かない観客にも、手を挙げさせたり降らせたり、できることで参加させる。(そういえば、ハーバード大学の倫理学人気教授の5000人規模の公開授業のときにも似ている)

演者自身も体で多くのサインを出す。

リフレーンのところ、ファンキーな音にみんなの体が揺れていると感じたら、高々と指を1本上げて、繰り返しを示す。

方々を指で指す。拳骨にする。広げる。手、指の先まで観客に向けて働かせる。

体を左右だけでなく、上下させる。

しゃがむ。寝転ぶ。右に寄る。左に寄る。

両腕も泳ぐように動く。

こうして、見えにくい席の観客にも、よく見える瞬間がときどき訪れる。

観客は、まるで赤ちゃんだ。

あやされて、退屈ということがなくなる。

 

衣装も、わかりやすい。簡単に言えば、遠くからもわかりやすく、派手だ。

たとえば、先日見たキーボード奏者。

60代には見える「年配」だったが、白髪に映える素敵な貴公子のような帽子と紫のジャケット。

中年にさしかかっている男性リードシンガーは、肌を見せる黒のひらひらブラウス。

ジャズのライブでは、サックス奏者のバンドマスターは金色のスニーカーがcoolだった。

ショービジネスだから、という理由もあるが、先生でも品格を保ちつつも、それなりに「花」が必要と思う。

それは決して過剰なる自意識からくるものではなく、観客(生徒)をより集中させ、先生の元気さ、エネルギーを象徴的に示すことである。

同時に、ちょっとは観客の目を楽しませようというサービス精神か。

 

さあ、屋内派のみなさん。

この夏、またはいつでも、ライブに行ってみよう。

 

 

 

 

Magic School Busシリーズ〜キッズブックス英語スクール

リードアラウドのカリキュラムでも、かなり文が読めるようになってきた小学生中学年以上には、ノンフィクションの絵本も使う。

今週から、Magic School BusシリーズのHuman Bodyを読む。これに先行して前回から読み始めたのが『Parts』。こちらはフィクションだが、テーマは同様にHuman body。

絵本のリードアラウドで、本を読めるようになってきた生徒たちに、ときにノンフィクション系の語彙も学ばせたい。

年相応の語彙として、たとえば「大脳」とか「動脈」とか。山ほどある。

昨年度の高校一年は、『World War II』を、歴史や社会学系の語彙をまなびつつ、歴史的事件などをディスカッションした。

アメリカの大学に入って愕然としたのは、大学生としての英語の語彙の貧弱さだった。

だから、今から生徒たちの読む分野を広げ、語彙を広い分野から身につけさせたい。

さて、本年度。

力がついてきた小学生クラスで、Magic School Busである。

「絵本なんて小さい子の読む本じゃない?」なんて態度が少しでも見えたら、どかんとノンフィクションに挑戦させてみよう。

まだまだ「小さい子」の英語にも追いついていないこと、うすうす知らせ(やる気をくじかない程度に)、ノンフィクションの情報を学ぶ楽しさも示そう。

「お経」が消えた、シャドウイング効果!〜キッズブックス英語スクール

小さなクラスで英語指導をしていると、ときに生徒が気がかりな、固定しそうな好ましくない英語のクセを出し始めるのに気づく。

一年くらい前のこと、幼児のときから絵本でリードアラウドをしてきたひとりの小学生クラス生徒の英語の一本調子が気になりだした。

そこそこ読めるのだがどうも一本調子なのだ。

「お経みたい」とクラスメートに言われて、ひょうきんな本人も調子に乗って、ますます一本調子に磨きをかけそうで、指導者としてだんだん悩みが深くなっていた。

リードアラウドをずっとやってきて、お経みたいな英語じゃ…。胃も痛くなる。

そこで、試したのがシャドウイング。

この年の子どもに出来るかな、などと心配したのは杞憂だった。

これまでも、手本を読み、その後に続いて読ませていたが、シャドウイングと違って手本を聞いてからちょっと間が空くと、手本などまったく左から右へと、耳から抜けてしまうのであった。

それが、シャドウイングさせたら、どうだ。

まず、難なく後についてこられるのに感心した。

そして、素晴らしい。

指導者の読み方にすっかり「つられて」、読み間違えはないし、自然なイントネーションも表現もちゃんとついているではないか。

なんだ、できるじゃない!

シャドウイング、どこがいいのかというと…

手本のすぐ後をついて読むから、まず聞き耳をたてる。

それから反射的に声に出すから、真似が自然にできる。

第二言語習得論的に言えば、

音声インプットの知覚とほぼ同時に

同じ音声を発音することによる効果だ。

模倣しほぼ同時に再現すること、これがシャドウイングでの習得だ。

この生徒は、おかげで今はすっかり読むスピードも上がり、

文尾でちゃんと音が下がってセンテンスの終わりもわかるし、

微妙なニュアンスもつき始め、あの「お経読み」はまるで、遠い昔の話のように思う今日この頃である。

2018年度アセスメントで生徒の成長を見る〜キッズブックス英語スクール

スクールでは、指導の評価のために、ごく簡単なReading Fluencyのアセスメントをスクール生に、年2回程度受けてもらっている。2018年度末のアセスメントで、生徒の成長ぶり、指導の成果を見てみる。

数字が全てを語るわけではないが、数字にしてみて気づくこと、見えてくることがある。

1年前は文字を「読む」よりは覚えてリードアラウドしていたKくん。今年度に入ってから、「暗記でなく読んでいるな」とは思っていた。同時に、ときどきアクティビティとしてするカルタとりで、耳で聞いた単語の字札をよく取れるようになったなとも思っていた。そして、3月のアセスメントで驚いた。初見の英文を1分間で正確に音読できる語(wcpm)が、前回から比べて大躍進していたのだ。単語認知力の躍進が、アセスメントの数字にも表れていたのだった。

そんなKくんへの指導者の所感はこんなだ。




文のレベルは前回の9月と同様にG1で行いました。単語認知の正確さが着実に上がっています。目覚ましいのは1分間で正しく読めた語数で、大躍進して45wcpm。英語圏G1の3学期までに求められる値に到達しました。


読める語が増えたのと同時に語彙力も1ポイント上がり、G1で必要とされる語彙力の54.5%と推定されます。この1年、特に意欲的に学んだ語彙カルタ。これを今後も取り入れながら、語彙力を伸ばし文へ繋げたいと思います。


流暢さに、上達の兆しがあります。今後は、流暢さの指導を通して文や句を認識させ、句や文単位で読解できるように導きたいと思います。

もうひとり、Cさんのケースも紹介する。このCさん、リードアラウドで大切にしている感情表現が、このところ顕著になり、自然と「うまい!」とクラスで指導者が声をあげる機会が増えていた。でもアセスメントの数字でこれまた驚いた。

fluencyのポイントだけでなく、読解のポイントも一段階アップ。力がついてきたことを、数字も語っていた。こんな所感を書いた。




前回同様にG1レベルで評価しました。大躍進です。単語はほぼ正確に読めるまでに、また1分間で正確に読む速度も半年でほぼ3倍に。英語圏G1の3学期の目標値程度に到達です。


特に喜ばしいのは流暢さの変化。クラスでも読み方を褒めることが多くなっていましたが、こうして評価として示されました。


表現するようになったということで、読解力もつき始めたことがわかります。読解力レベルが2になりました。


語彙力は引き続きG1レベルで評価し、これまた2ポイント上がり上々です。ただ英語圏G1並みの半分程度なので、引き続き語彙指導に力を入れます。


これらのケースは、今回特に上達が見やすいケースだった。

しかし、語学の場合で、上達が見えにくいものや、時期もある。

たとえば、語彙力。数ヶ月単位ではあまり上達が見られなかったり、インプット真っ最中で数字で見る上達では足踏み状態、踊り場的な時期もある。

単語の丸暗記を集中的にさせるわけではなく、リーディング(リードアラウド)を通して文脈で語彙を学ばせる、という語彙学習法の王道を、わがスクールは行く。なかなか数が増えないのは悩みだが、アセスメントでのチェックと、クラスでの引き続きの運用などの働きかけと、ときどきお願いする家庭での援助などで、上達のカーブがもう少し頻繁に見られるようにしたい。