イチローさんの言葉~キッズブックス英語スクール

イチローさんの引退発表があり、そのインタビューを読んだ。

最後のほうでの以下の発言、「これぞ、若いみんなに経験してほしいこと」と同感なのだが、イチローさんが言ってくれていることで、多くの子どもたちにも届くのではないだろうか。

アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。

ひとは一度、外国人になって、そうなったときの心を体験してほしい。

それからもう一発、イチローさんはこう言った。

つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。」

自分から、つらいこと、しんどいことに立ち向かうひとになって欲しい。「面倒くさい」という言葉を、子どもや若い人から聞きたくない。

届け、イチローさんの言葉。

英語絵本を子どもに読んであげるパパやママの発音、どのくらい重要?〜リードアラウド研究会

先日の絵本リードアラウド認定講師講座【第1回】は、英語絵本を親はどう自分の子どもに読んでやったらいいか、「親に指導する」指導方法を演習した。

パパやママを前にして、指導者はここでも発問で進めていく。

「英語の絵本を我が子に読むときに悩むことはなんでしょう?」

初めから、こう尋ねてしまってもいいだろう。

そうした場合、経験的にパパやママが聞きたいと思っていること、FAQのひとつは、これ。

「英語の発音が得意でない親が、子どもに英語を読んでやっていいのか」

という疑問だ。

どうわたしたち指導者は答えたら、説得力があるか。

自信をもって指導者が答えるべきは、個人の経験からだけではなく、現代は科学的にいきたい。だが、心も伝えたい。

ということで、まず答えたいのは…

「何よりも大切なのは、親が本を読んでやるということ」。だから、親が読んでやることは、100%いい、ということ。

加えて、「親が読んで楽しむ姿を見せてやること」。これができたら最高だ。

そして、科学的な裏付けも必ず加えること。

「親の読みに子どもは一番反応するということが、科学的に裏付けられている」という事実も伝えたい。

それから、英語の発音の良し悪しは関係ないのか、という疑問にはどう答えるか。

「教え込まなければ、悪い発音は子どもにうつらない(固定化しない)」。これも科学的に裏付けられている。絵本を娯楽として読んでやる気持ちでいれば、わざわざ単語の発音をなんども繰り返させたり、いい直させたりしないので、安心だ。

それでも、よりもちろん理想的には、せっかく電子辞書やインターネットで本物の発音を聞くことができるのだから、正確さは保ちたい。

音声付きの絵本なら、その音声は親のためにあると思うといい。親が音声を聞いて発音を少しでも正確なものにするよう活用する。

とまあ、親たちは一安心だが、わたしたち英語指導者はなんだかドキドキしてくる。

「教え込む」ってわたしたちのこと?

指導者はときに偉そうに、「後について読みなさい」と言ったりして、教え込んでいる…。

ということは、指導者の不正確さやクセが、子どもに「うつる」可能性がある!!!

これは、「英語責任者」として自覚しなければならない。

実は今回の課題書、『Hello Baby!』では肝を冷やした。

本文に登場する「leopard」が、なんだか「レオパード」っぽい…。

いかん!いかん!「レパード」、「o」なしです。

自分たちは間違いを再生産する可能性のある立場にあること、心に刻もう。

そして、もう一度言うが、パパやママは発音を心配しすぎず、英語の絵本を実際にいっしょに手にして親しませ、調べ調べでも、読んであげて。

わたしたちリードアラウド指導者は、表現の豊かさで子どもを英語や本に惹きつけるだけでなく、下調べも丁寧に、責任を自覚して、正確で上等な英語の指導を心がけなければならない。


Mem Foxが読む『Hello Baby!』~リードアラウド研究会

久しぶりにMem Foxのことを書く。

直接、彼女の教授を受けたわけではないが、このMem Foxが我が「リードアラウド」の先生、生みの親と言ってもいい。

絵本を楽しく読むことが、子どものReading力を高める、と絵本のread aloudをしようと、熱く説く著書、『Reading Magic』が最初の出会い。

それから、偶然の出会いやオーストラリア大使館を挟んだ招聘計画(ボツ…)を通して、本や作品や社会への姿勢を知ると同時に、その絵本作品や著書、絵本を読む姿から多くを学び続けている。

昨年度の認定講座では『Ten Little Fingers and Ten Little Toe』を、そして2019年度の第一回は『Hello Baby!』を取り上げる。

私が考える「うまい絵本朗読」がここにある。聴衆に語りかける心と心に届く声の技術。嘘臭さ、偽善臭、表面的なぶりっ子などとは無縁。凛々しい、ハンサムな、それでいてあったかい。そんな風な人柄を(たとえそれがフィクションであろうが)思わせる語りが素晴らしい。

パフォーミングアーツの先生から絵本作家になったというバックグラウンドが、強みだ。ぜひ参考に、皆さんも。


『No, David』『David Goes to School』で【一日講座】〜リードアラウド研究会


指導者向けの絵本リードアラウド一日講座、今回はリードアラウド「鉄板」のシリーズから、欲張って2冊だった。

内容は、必然的に欲張りになった。

リードアラウドとは?を知る。

表現力(朗読力)アップの演習をする。

リードアラウドらしい指導法を学ぶ。

これを3時間に凝縮。

どうだったろう?

講座に集まって早々の「BEFORE」と、講座の終い際、演習などの後に「AFTER」で、みなさんの朗読が誰の耳にも、変わった、面白くなった!

このことは、お互いの講評にもあって、それぞれが認識できたということ。素晴らしく、嬉しい。

この変化をもたらしたもの、なんだったのか考える。

(「え〜!この絵本のぶんせきって?」の声も上がっていたが、本の分析。

声の要素(強弱、大小、高低、緩急など)を変える演習。

英語(非母語)に母語を使って感情を本文に乗せる演習。

感情をとっさに出す、素早く変えるなど反射的に表現する演習。

これらが、みなさんの中で起こした「化学融合」の結果だったのだろうと思う。

それから、もう一本のこの講習の柱、リードアラウド指導。

全くこれが初めての皆さんが、「さあ!」と模擬授業へと突入させられた。

本の場面場面、ついつい受講者の先生方は「先生の癖」で説明してしまう。それはお手のものだろう。だが、子どもへの発問、問いかけで進めるのが、リードアラウドだ。戸惑いも大きかったに違いない。

「.(ピリオド)ではなく?(クウェスションマーク)に!」と、授業の進め方を改めるよう促されても、何から尋ねたらいいのか、何を尋ねたらいいのか。まずはその戸惑いを経験し、自分たち「先生族」がいかに説明好きか、子どもの興味を削いでいるか、それを自覚してもらえたのではないか。

みなさんが、(恐らく)ひやひやと模擬授業を進めていくうちに、いい発問も出るようになり、次なる課題が見えてきた。

「Yes, and」だ。

子どもが答えたことへのリードアラウド指導者の応え方は、これ。

まずは肯定してから、それから足りないこと、他の答えの可能性などを情報として付け加える。反射的に肯定ができるようになっても、「そうだね。」とyesしっぱなしや、andと言ったはいいが、そこから詰まる。でもそこに、学習要素や別の考え方を加える余地ができたわけで、チャンス!そう捉えられるようになるのには、日常の実践から。

Yes, andで対応しようと、しっかり指導者が意識すること。そして、これを慣れというか癖にしていこう。受講者の今後に期待する。

それからもう一つ、リードアラウドの指導法の特徴は、アクティビティ。

リードアラウド指導の成功の鍵は、声を出させること、発言させることだが、それには緊張を解くことが必要だ。そのためのアクティビティを、少々だが一緒に楽しみ、受講者自身に楽しさを実感してもらった。

More activities, more to do!

More to say…、また是非ご一緒しましょう。

大人だって上手くなる!~リードアラウド研究会

カルチャーセンターの「声に出して読む英語絵本」の講座を受け持って一年余。小さいクラスで5-6週ごとに参加者の出入りがあるだが、みんながそれぞれ、受講前より受講後に確実に、課題の英語絵本の読み方が上手くなる。

冬学期の今、最初の課題書は『The Carrot Seed』だ。

2回目のレッスン。最初にペアで通読をしてもらう。すると、ここ、ここ、と、磨きをかけるところが浮き彫りになる。

Every day the little boy/pulled up the weeds around the seed / and sprinkled the ground with water.

この部分だ。みなさんの朗読から全然、「絵」が浮かばない。また、語句がただの単語としてゴロゴロ耳に残る。

やることは、二つ。

  1. 場面を実際に「見て」、その様子を語るように読む練習
  2. ごろつく単語を、句などにまとめて発音する練習

1の練習のために二人組にする。一人が少年になって、書かれている通りの行動をする。同時にもう一人は上記の本文を読む。

聞きながら動作をする、または、動作を見ながら読む。すると、動作にかかる時間や空間が読み手にわかってくる。例えば、雑草を抜くのは、一瞬ではなく何本かなので時間がある程度かかる。間の必要性が「見える」。水撒きにも、ジョウロには手を伸ばさないと届かないし、ちょろちょろ水を撒く時間もかかるのが、わかる。

「ははー」、みなさんはこの演習をしてみて納得。イメージが浮かぶ朗読をするのには、朗読者自身の頭の中にイメージが浮かんでいないとならない。

その後の読みに緩急ができ、間や空間の意識が生まれ、飛躍的に表現が豊かになった。

2の問題は、指摘は簡単だが、朗読者自身が修正するのに努力を要する。例えば、pulled up。pulledと発声してそれから改めてupと独立して言うと、upが耳に残る。特別にupに意味を持たせる場合でないなら、pulled-(u)p (リエゾンが起こる)そしてthe weedsが間を置かず発音される。

日本の中学高校の英語で是非とも、先生方にお願いしたいのは、こうした単語が連なった時に起こる発音の省略、リエゾンを使った、自然で流暢な読み方を教授すること。後でみんな苦労するので、早めに教えてあげて!

大人になって治すのは、口癖をなくす練習のようなものなので、苦労する。そしてリエゾンは普通の英文の発声、発音、発話、そこら中で起こっている現象だ。

我が講座の受講生には、気長に修正していただくとする。

さてさて、この日のレッスンで、1, 2の問題点に絞って演習後の皆さんは…?

はい。見違える(聞き違える)ほど、より場面が目に浮かぶ朗読に。かなり上手になったのでありました。