『プレジデントファミリー2020夏号』紹介記事〜キッズブックス英語スクール

2020.6、現在発売中の『プレジデントFamily』2020年夏号の英語絵本紹介のページに、絵本を紹介した。

スクールやリードアラウド認定講座の皆さんには、おなじみの本がほとんどで、新鮮味はないが、お知らせまで。

この雑誌のこの号、今時の子ども英語に役立つ情報がある。例えば、Youtubeやサイトで面白いものも紹介されている。

『History at Home』などかなりいい(上級者向け。普通の日本の子どもだったら、高校生ならわかるかな?)

Netfixも、見たくなった(Who Was?シリーズなど)

そのほか、いろいろ載っているので、ご一読をお勧め。

先生は心配性〜キッズブックス英語スクール

生徒の欠席や授業中の反応の弱さが気になる。

前回のレッスンで、マイクや受信状態のせいだとは思うが、声がとても小さかった生徒が、今回休んだ。もう気になってしょうがない。

「自信なくしてクラスに来たくなくなっちゃたのかな」。

稽古事は経験からいうと、気が重くて一回休むと、どんどん気が重くなり、ずるずる休みが多くなり、習得が進まない。

これまた経験からいうと、英語はせっかく早くから始めても、途中でやめると意外とあっさり消えてしまう部分がある。

などなどで、不安が頭の中で渦を巻く。

こんな時、この頃のオンラインレッスンのおかげで、短時間でもオンライン補習を呼びかけて、応じてもらい、そこで元気さややる気を確認したり、喚起することができる。この簡便性、心配性にはありがたい。

ところで、くだんの生徒は、ただレッスンを忘れてオンラインできないところに行ってしまっていただけとのこと。

ほっとするが、あとは、10分でもいいから、次回のレッスンの前までに、補習の時間が欲しい。

さらっと欠席時にやったことをおさらいする時間が持てれば、ほぼこの心配性の心配は一掃される。

 

『英語絵本オーダーメード選書』お申し込みの方からのFAQ〜キッズブックス

「英語の学習歴、好きな絵本についてなど、アンケートにお答えください。英語絵本のプロが、あなたにピッタリの絵本を選びます」という、とても個人的なサービス『英語絵本オーダーメイド選書』を、キッズブックスで行っている。もちろん、選書役はわたしだ。

いただくアンケートに質問が書いてあることがも多い。その中に、こういった感じの質問が何度かあった。

英語の絵本を読むと、「どっかへ行ってしまう」「日本語の本にして」など言われるが、どんな本だったらいいのか。またはどうしたらいいのか。

どのような返事をしたか、ひとつご紹介したい。


子どもには、母語が上達してくると、英語の絵本をわずらわしく感じる時期があります。そんなときでも、絵に力があり、逐語訳や解説がほとんどなくても、親子で語り合いながら内容を推測できる本というのも、選書で心がけたことのひとつです。繰り返し部分や、文字の視覚的な工夫やデザインが優れている絵本は、目立つところだけ読んでも楽しめるでしょう。

こういった本の紹介は、まあ、得意とするところ。みなさんの家で、届いた絵本が何度も読まれていますように……。

(写真はイメージ)

英語絵本オーダーメイド選書
英語絵本オーダーメイド選書

『Frederick』でリードアラウド:認定講座第三回報告その2〜リードアラウド研究会

(その1からの続き)

今回の課題書『Frederick』、その朗読の表現磨きは、以下の課題を残した。次回のお楽しみ。

・3つのキャラクターを造型して、本文を読み分ける

・台詞部分は、その台詞が話される場所を想定して、遠近、強弱など考えて読む。

 

そして今回の認定講座、指導方法の巻へ。

文章が多め、内容やテーマが深い絵本を、英語を学んで3〜4年程度の生徒に教えるには、を考えた。

 

リードアラウドによる指導の目標のひとつ、生徒をfluent readerに導くのに、長めの絵本だったら、どうする?

 

まずは、第二言語習得論で推奨されているように、シャドウイングである。今回は少々だが、シャドウング指導の模擬を。

すぐ後ろから影のようについて読まれるのは居心地悪いが、そこを我慢して、指導者としては、普段のリードアラウド以上に感情の起伏を出し、マネをしやすく読まなければならない。

そうしないと、どんどん平坦化への坂道を下り、最後には生徒と一緒の棒読み朗読会になってしまう。

 

この後は、英語圏の学校の、典型的なReadingのクラスで学ばせる方法からいくつか踏襲する。

main ideaとsupporting idea と物語の順、sequence。

これを、英語非母語者の生徒にどう教えられるか。

今時の生徒は、英語圏であろうがそうでなかろうが、クイズやゲームになっていると乗ってくれる。

無料のアプリ、Quizletの機能を、本来の語彙学習としてでなく応用して、読解にも使えることなどを、紹介した。

 

それから、いつものページをおっての模擬指導。

英語のレベルとは別に、生徒の実年齢に合った読解を導く発問をすることに注力してみた。

抽象的にではなく、子どもがわかる実際の生活に照らして本書のテーマを考えさせる発問だ。

こちらが、しっかり考えていないと、とっさになかなか簡単な言葉で、質問がでてこないものである。

簡単な言葉で、深い問題提起をし、デスカッションに持っていく。ここで、生徒たちにOpinionというものを持ってもらう。

いつもの語彙や読解指導に加えて、ここまでの指導に挑戦してもらいたかった。

その「さわり」はできたので、急がずまあ本年度を通じて、このあたりの力もご一緒に磨いていけたらと思う。

 

 

『Frederick』でリードアラウド:認定講座第三回報告その1〜リードアラウド研究会

本年度、Leo Lionniの『Frederick』を認定講師講座でとりあげたのは、そろそろ日本の子どもたちとこのくらいの英語の本を、楽しみながら読める時代かな、という思いからだ。

 

指導の対象は、英語学習経験3年程度の生徒だろうか。

10数年くらい前は、これを読んでわかる日本人の子どもは稀で、帰国子女やインターナショナル学校に通っている場合にほぼ限られた。

だが今は違う。

例えば我がスクールの小学生アドバンスクラス、英語を幼児期から学んで3〜4年。この生徒たちは読みこなせそうなので、本年度読ませることにした。

という時代になったことで、このくらい文学性があり、文字数も多めの英語絵本を、リードアラウドし、内容をディスカッションさせ、かつ楽しませる指導法と指導者自身の表現を磨くのが、今回の講座のテーマだった。

 

スタートラインは、「正確に読み下す」ところ。

世間は時に親切すぎて、人の成長を奪ってしまうことがある。英語の指導をしている人は注意が肝心。

「正確に読み下す」だけで「上手だ」と言われて、進歩の歩みを止めてはいけない。ここが出発点である。

その先に、表現がある。指導者の場合、それは全て生徒のため。

表現されるもののないノッペラぼうで正確なだけの読みでは、それを聞かされる方が

  1. 退屈する
  2. 内容がさっぱりわからない

これでは、学習に一番必要なやる気が起こらない。

だから、目指す双方向型授業も成り立たない。

 

ということで、まずは講座では表現演習をした。

登場人物たちの「台詞」を、生き生きとさせると、聞いている人に話が見えやすくなる。

そのために、本全体の分析と登場人物の分析だ。

どういう喋り方、声、雰囲気のある人か。

わたしたちが天才でない限り、ここを考えないと、行き当たりばったりになる。生徒は混乱する。

 

三者三様のキャラクターで台詞を読み分ける演習をした。

難しいのは、一文の中に3者の台詞(ナレーションもナレーターの台詞と考える)が混在するところ。衣装の早変わりのようだ。素早く、違いをくっきり別人のようになって読めるように。

そうすることで、聞き手が「あ、違う人の台詞」と一区切りできて、意味を推測しやすくなる。

読んでやる方に、この技術があるのとないのとでは、聞かされる子どもの理解度が全然違うのだから、読み分けの技術は磨きたい。

 

Frederickは何歳くらいの、どんな性格の、仲間にどう見られているネズミ?

ナレーションとは読み分けできるようになっても、どうもFrederickの台詞がおじいさんやおばあさんに聞こえる、なんていう違和感を修正する。

reproachfully(咎めるよう)に、とある他のネズミの台詞はどういう?reproachfullyという難しい語彙を、ある程度予想させる表現をつけた言い方で言えるようにする。

こういう演習は、「なんか違うな」と言ってくれる人がいないと、なかなか難しい。わたしが少しは、お役に立てたかな。

(づづく)