年二回、実施しているリーディングアセスメント。今年度の第一回目の採点と親御さん向けのコメントをつける作業が終わった。
最初に忘れてはならないのは、そもそも、英語圏向けのアセスメントが使えるというだけで、スクール生のreading力は、素晴らしいということ。たとえばG1(1年生)用のpassage。
といった調子の136語の文章で、日本の中学1年の2学期程度のレベルかもしれない。このG1レベルで評価するのは、わがスクールでは、だいたい2年ほど学んだ生徒。いまスクールに通っている小学校3年生から6年生の生徒は、もっと上のG2からG4レベルで、英語学習歴が3年以上になる。I love my mother. She is very nice. She loves me, too. My mother is tall.〜
アセスメントで評価するのは、「Word recognition accuracy(どれだけ言葉を正確に認識できるか)」「Fluency-Automaticity(どれだけすらすら言葉を読み下せるか。一分間に正しく読み下せる単語数で測る)」「多面的に測るFluency Scale」「読解」などの指標だ。普段のレッスンで、「よく読めるようになったな」「意味がよくわかっているな」と感じていたことが、アセスメントによって、ある程度、客観的な数値であぶり出さる。生徒の成長を確認できることがありがたく、また今後の指導を考えるもとになる。
まず、G4レベルの生徒たち。だいたい小学校高学年だ。G4レベルの文章は、G3に比べ密で長く、語彙が難しくなっている。放っておくと、ただ単調な棒読みになり、読む速度(ペース)が遅くなる傾向がある。加えて、わからない単語が増えるので、投げやりになりがちだが……。
ふうーっ、よかった。生徒たちのペースが上がり、フレージングはかなり自然で、イントネーションもそれなりについている! 読み急いで誤読が多い傾向があった生徒は、余裕が出たのか、激減といえるくらい誤読が減った。棒読みになりがちだった生徒も、すっかり足を洗い(?)、フレージングの意識が芽生え、抑揚もときにかっこよく、かなりいいペースで読むことができた。
なんとも嬉しいこと。ここ一年の「秘策」が効いたのか。(つづく)