滑舌のためには、Condensed pronunciationも必要だと、気づいた5月のワークショップ。
もうひとつの発見があった。
それは、
5月の大きなテーマ、
リーダーズシアターを
実際に演習でしてみてわかったことだ。
この課題書の本文はひとりの台詞だが、パターンに分けられる台詞から、5役に分けてみた。
役についたみなさんが前に立ち、表現を指導というか演出をするわたしが客席側に座った。
それだけでも、声が変わるというのが最初の発見。
立ってプレゼンテーションの位置に付くと意識が変わり、声もつられて変わるようだ。
演出側も、みんなを一望できる席に座っただけで(?)
なにやら、思い切ったことが言いやすくなった。
役についたみなさんはと言えば、
他の「役者」が丸見えであること、
自分が全体の一部で責任を負っていること
などの変化からだろうか、
感性が冴えて、いろいろ気付いた、といった顔をたびたび見た。
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この本を演じるポイントは緩急だ、ということもやってみて、はっきりした。
繰り返しの部分で緩慢だと、醸されるはずのユーモアが出て来ないのだ。
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こちらを向いたみなさんの真ん中で、オーケストレーションをしている気分だった。
そこ、そこ。もっと速く。
だめ、そこは、ゆっくり。
読み下しにはほとんど問題がないみなさんとだから、できるひとつ上の楽しみである。
みなさん自身も、読み合う楽しみの片鱗を感じたのではないだろうか。
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最後の、ひとりひとりでの朗読に、驚きが待っていた。
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みんな、よくなった!
みんながみんな、最初の朗読と比べて、ステップアップしている。
間合い、ピッチの切り替え、強弱、緩急…
いろいろな部分に、他の人の読み方から学んだこと、読み合ってハーモニーを味わって学んだことなどが、反映しているらしい。
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この回の最大の発見は、
リーダーズシアターが、個々の朗読の効果的な練習方法になる!
ということかも。