リードアラウドで取り上げる英語絵本は、文学や芸術性が高い。
よって文学作品を表現豊かに読もうとする場合と同様に、語り口というものを考えるべきだ。
たとえば11月のワークショップの課題だった『Puff, the Magic Dragon』なら、物語口調。
語り手が、近くにいる聞き手に聞かせる感じ。
そして、聞き手よりも少なくとも人生を知った、落ち着いた雰囲気で、聴く人(年少者)に慈しみをもった感じにしたい。
それに対して10月の課題書『King Bidgood’s in the Bath Tub』は、演技口調。
少し大げさな芝居風だ。
聞き手は少し離れたところ、たとえば客席に座って聞いている人とイメージする。
『朗読の教科書』(渡辺知明 著)に習えば、このほか3つ。
独白口調、思い浮かぶままに自分と対話する感じ。
語り口調、一人の聞き手に向かい合って語る。語り手が主人公。手紙もこのタイプ。
演芸口調、主人公は3人称で「こぶし」が効いた(力の入った)読み方。ユーモアがある。
ワークショップでたくさんの朗読を聞いて来たが、ときたま違和感を感じることがある。
その違和感の原因はまちまちだが、よくあるケースが、口調からくる違和感。
その本に合っていないのだ。
来年度は、口調というものももっと意識的に学び合っていこうと思う。
さあ、12月の課題書はコレ!
語り口調で、特に手紙。
聞き手はDuncanという少年ひとり、という設定だ。
どう「料理」しよう?