「恥ずかしがり屋」はどこへ?〜キッズブックス英語スクール

人前で声を出すことは、「省エネ回路」があるみたいに問題なくさっとできる人もいるが、そんな回路ができていない人にとっては、かなりのエネルギーを要す難しいものだ。

恥ずかしがりや屋で、なかなか人前で聞こえるような大きな声を出し辛い生徒がいた。
「いた」と、そろそろ過去形で書いてもよさそうな変化が、まぐれでなく進行中だ。
そのきっかけは、お母さんと指導者の密な連絡。

その生徒は緊張すると、心理的にもたぶんときに物理的にも、声を出せないことがあった。
緊張は、「間違ったらどうしよう」「知らない」「わからない」ということを、罪悪感さえ持って過剰に気にすることが原因と思われた。
そこで、自信を持って「できること」「できるようになったこと」をお母さんに教えてもらうことにした。

今週は、「12ヶ月を英語で言えるようになった」とお母さんから連絡がきた。
そこで、レッスン始めのウォームアップの時間に、月の名前を使ったシアターゲームをしてみた。
すると、どうだろう。
ほとんど、クラスのリーダーのようになって、はっきりとした声を一番に上げるではないか。

米国には、「できた」「読めた」ところを証として録音し、継続的に何度も聞かせるという「治療」を勧めるセラピストもいる。
わがスクールなりの方法は、まとめればこういうことだ。
家族は、レッスンの内容にそった「できること」を増やす手助けをし、できるようになったことを繰り返し褒め讃える。
指導者は、できるようになったことの具体的な内容を家族から聞き出し、レッスン中に生徒が「発表」するチャンスを作る。

この「セラピー」が、功をなしつつあるようだ。
お母さん、ご家族には、実に頭が下がる。
わが子を褒める機会を増やそうと、父、祖父母も動員して、「できるもの」「できるところ」を一度となく見せた。
そのおかげも大きい。
この日、課題の『Bob Books』を、指導者の前だけでなく、体験入学にやってきた初対面の親子の前でも、堂々とリードアラウドできた!

もう「恥ずかしがり屋」なんて呼べない。

Bob Books First! (Bob Books (Paperback) #01 )
『Bob Books First! 』

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