9月の指導者ワークショップ終了

リードアラウドの新定番になりつつある『I Want My Hat Back』。
本書を主教材にした9月の、指導者向けワークショップ(WS)が終わった。

指導する人の、絵本の解釈が浅かったり表現力が乏しいと、本の内容が伝わりにくい。
そこで、英語力のまだついていない子どもたちには、「チンプンカンプン」という印象になる。

今回の本は、解釈が特に重要だ。
さらっと読んで初見で教えては、作者にも子どもたちにも失礼というもの。
どんな気持ちで、主人公のクマが「Have you seen my hat?」と、そこら中の動物に聞いて回るのか。
絵をよく見て考える必要がある。
朗読の仕方、表情が難しい。
この伏線が理解出来ていないと、オチが落ちない。

勉強家であるWS参加者は、もちろん、それぞれ予習をしてこの日に臨んだ。
まだまだ文字面だけ、という人もいるが、かなり考えて自分なりの解釈で表現を決めて来たという人もいる。

でも効果的な「WS利用法」としては、課題本を読み込み一度自分なりに作り込んでくること。

その状態で受講するなら、練習時に迷ったところがしっかり把握されているので、ヒントが得られやすい。
また、自分なりの朗読に対する他人の反応が見られるので、客観的になれる。
それから、復習で自分の朗読を改訂し、新たに作り込めば、一段階上の朗読になるというもの。
そんな朗読力と、おおよその流れを学んだ指導法をもって教育現場に臨めば、それだけでも、かなりの質のリードアラウドができるのではないか。

予習が浅かった場合は、どうするか。
必ず、WSでの指摘点や気付きを復習して、自分の表現に反映させること。
知識だけで終わらせない。
実際に、一度作り上げることが大切だ。
それが、上達の決め手になる。

さあ、次回はいよいよ
Where the Wild Things Are

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