What Makes Kids Go Nuts for Stories:リードアラウドとMo Willems

「もっと英語の絵本を楽しんで、ついでに英語もわかるようになっちゃおう」と始めたリードアラウド。
その神髄を、この人と分かち合っていることを発見!
わたしの100選にも複数冊入っている絵本作家、Mo Willemsだ。
娘、Trixie(この本の主人公)と11年間一緒に本を楽しんできた経験から、
「What makes kids go nuts for stories」
(何が子どもを物語に夢中にさせるか)
についてこう語っている
[以下、かぎかっこは、Moの発言(抄訳)。かっこは、わたしのひとりごと]

「1.どなる、叫ぶ:一緒に読むときは、はめをはずして。
大きな音をたてたり、飛び跳ねてまわったり。
大人のあなたがその本を楽しんでいるのを見て、子どもは、本を読むのっていいなって思う。
その内容にあなたが目を見張ったりするのを、子どもは見逃さない」
(だから、大人も驚いたり、本気で楽しめる本を選ぶのが大切。
また、面白さをわかる目、面白がる心を日頃から磨いておくこと)

「2.わざとまちがえる:ぼくがまちがえて読むと、娘が直してくれる。
たとえば、Go, Dog. Go!なら、Go, Monkey. Go!なんて読むと、『パパ、そこはDogでしょ』って」
(家族ではない観客とのリードアラウドで、この技を仕掛けるのには、まずは打ち解けること。
打ち解けた後にこの技を使う。
すると、あら不思議。
あきてきた子はハッとまた物語に戻るし、普通に聞いていた子は熱心に)

「3.好みを忘れる:子も大人も、自分の好みの本ばかり読まないようにすること。おとぎ話が多かったら、ノンフィクションとか、リアルな物語を読んでみるとか」
(書店のリードアラウドは一期一会を想定して、最大公約数的選書になる。
そこをカバーしたくて始めたのが、ブッククラブスクール
ここでの選書は、個人や最大公約数的好みに偏らないマクロな視野で選ぶことを目指している)

「4.何でも読む:Calvin and Hobbesのようなマンガも、娘は6歳の頃から読み出した。新聞のマンガや雑誌、ナショナルジオグラフィックも」
(文字数が多くても、グラフィックの力で読む気にさせてくれるから、絵本と読み物を繋ぐパイプとしておすすめ)

「5.バトンタッチする:ぼくがマンガを一緒に読む係りになってから、妻が物語係りになった」
(先生と読んだ絵本を、家庭では家族と読む。
だからリードアラウドした本を各自が家にもって帰れる環境は大切と考える)

「6.子どもにそれなりの敬意をはらう:子ども扱いした語りをする必要はない。
一人前の人として話す」
(大人が陥りやすい、よく見かける誤り。
あかちゃん言葉で話したりすることは子どもによっては、反発する。大人のように扱われて、反発する子はいない)

「7.ためになると言わない:本はブロッコリとは違う」
(ためになる、と言われたとたんに、子どもは反発したくなる。
わたしは、ブロッコリの味や歯触りが好きだから食べる。
結果として、健康のためになる。ただ、新鮮で美しく、栄養価の高いブロッコリを食べたい)

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