笑いとリードアラウド

昨日は、本年度の指導者向けリードアラウド・ワークショップの発表会だった。
詳しくは、また報告するが、「とてもよく笑った発表会だったな」とぼんやり考えながらA紙朝刊を読んでいたら……。
『全面広告[シニアのこころケア]市民公開講座、紙上採録』が目に入った。
そこに着物姿で座布団にすわっている紳士が。
「あれ?」見覚えがあるぞ。

高校時代、わたしが所属していたクラブのひとつ文芸部の、ひとつ先輩で部長だった、そして後に医者になったFさんじゃないか!
でも記事の横には、「立川らく朝」と落語家の名前。

読んでみると「医師でありながら落語家でもある」とあり、かなりシニアっぽいが写真にも面影があるから、まちがいない。
「笑いが免疫力をアップさせる」と、落語と医業をまあ、合理的?に結びつけた、わがクラブ元部長。
あっぱれ!座布団2枚!

廃部になっていた文芸部を立て直したこの部長のもと、「文芸部」を名乗りながらも、好きなことを予算をもらっていろいろやった。
思えば(高校生レベルなりに)本格的に朗読劇を、この文芸部で初めて学んだ。
アンデルセンの『絵のない絵本』だったなあ。

それから自分で撮ってきた(写真部にも所属)写真をスライドにして、それに物語をつけて朗読っていうのもやったけ。

でも、こういう活動の他に、お笑いも文芸部の「伝統」になっていたのかもしれない。
なにしろ、よく笑った。
笑いの要素でか、2代目部長になったのが、わたし。
そして、先代同様に理系に進んだのに、今、「笑い」を大いに重要視する英語指導、リードアラウドをやってる。
医者の落語家とか、お笑い英語指導者(?)とか、こんな人材を出して、へんな部だったんだろう。

ちなみに、その後の文芸部に輝くスターが誕生した。
のちに「如月小春」というペンネームで劇作家、演出家として大活躍したIさん。
44歳で亡くなってしまった、文芸部の素晴らしい本物のスターだ。

まあ、10等星くらいか、もっと下かも……の元文芸部員として、「笑いが伝統だったのかな」と昔の部活を思う朝だ。

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