最高の「Dog and Bear」@私立小学校

リードアラウド「発祥の地」、武蔵野の欅に囲まれた私立小学校。
この日のリードアラウドは、3・4年生混成の7人のクラスだった。
絵本は『Dog and Bear: Three to Get Ready』。
「Dog and Bear」シリーズ(『Dog and Bear: Two Friends Three Stories』『Dog and Bear: Two's Company』)の最新刊。

1年生のときからリードアラウド・ファンという女子が、絵本を受け取るなり
「ワーイ、『Dog & Bear』だ! この本を使うクラスに、わざわざ登録したの」。
ほかにも2、3名がうなづいた。
コアなファンがいたんだ……。

リードアラウド開始までの間、「Dog & Bear」ファンの子たちが、登場人物DogとBearの性格をほかの子どもたちに解説してくれた。
おかげで、わたしの仕事がひとつ減った。

Dog and Bear: Three to Get Ready』には3つの物語が収められている。
今回、初めての試みとして、1冊の絵本を3回の授業でじっくりとリードアラウドすることにした。

第1話は「Oops」。
バケツが頭から外れなくなったBearの話だ。
絵でもだいたいの筋がわかるが、まずはわたしが通して読んで内容を確認する。
ここで、指導者の朗読力と子どもの想像力を上手く結びけることが、リードアラウド成功への道。

この日は、ビデオにとっておきたいくらい理想的にことが進んだ!
読むせりふのほとんどに、例えば”Oops”なら「やばっ」など、映画の字幕顔負けの、語感をよく表す的確な口語をあてはめてくれた。
そういう逐語訳ではないピチピチした語句をあてはめられると、英語文の方も本来の表現どおりにピチピチと読めるのだ。

上手っ!
ちょっと大げさに言えば、頭をガーンとうたれたような衝撃を受けた。
特に素晴らしいのは、子どもたちが何も考えずにスラーっとできたのではなく、内容と登場人物の性格を考えた上で表現できたことだ。

「(BearとDogの関係は)クマのプーさんとピグレット的」と分析してくれた子。
「(調子のいい)弟と(心配性で世話焼きの)わたし」と言った子。
それぞれリアルなDogとBear像を描いた上での朗読なのだ。

大人(英語の指導者)たちと「Dog & Bear」シリーズをリードアラウドしたときに、生き生きとした読み方を引き出すのにかなり苦労したので、この子たちの上手さがよくわかる。
子どもたちは、母語で感情を掴んでから英語の解読をちょこっと習えば、あとはさらっと感情を英語文に乗り移らせることができる。
ほんの微調整だけで、臨場感溢れる表現ができてしまう。

ああ〜〜〜〜。
なんで大人にはそれができぬ!

Dog and Bear: Two Friends Three Stories
『Dog and Bear: Two Friends Three Stories』

Dog and Bear: Two's Company
『Dog and Bear: Two's Company』

Dog and Bear: Three to Get Ready
『Dog and Bear: Three to Get Ready』

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