Shyな生徒に英語を積極的に学んでもらうには〜キッズブックス英語スクール

人前で英語を言うのは恥ずかしい、と感じる生徒は少なくない。

英語の上達には、その羞恥心は捨てて欲しい。

でも、恥ずかしがる気持ちをどう克服したらいいのだろう。英語圏で、子どもの羞恥心をどう克服するかを、学者がまとめていたものをみつけた。

英語の指導にも役立つことがありそうだ。

University of New Englandの心理学者の記事:Helping Young Children Overcome shyness

1.Tell the children about times when you acted bashful

大人が、かつて自分が恥ずかしかった経験、恥ずかしがりやだった時のことを話す。– あるある、これはできる!

2. Explain to the children how they will benefit from acting outgoing

積極的に行動することがどのくらい自分のためになるか、説明する– 「そう言われても…」とその時は思うかもしれないが、潜在的にこの認識が残るかな。

3. Show empathy when the children feel afraid to interact

物怖じして関わりが持てないでいる子どもに、共感していることを示す– これからは、共感していることを、もっとわかりやすく言葉にしてみる!

4. Prevent labelling of the children as shy

その子どもに「恥ずかしがりや」とレッテルを貼らないようにする– どきっ、これは要注意。知らず知らずやっていそうだ。家族も要注意。

5. Set goals for more outgoing behaviour and measure progress

より積極的な態度の目標を設定し、その進捗をはかる– 今思いつくのは「目標挙手5回」とか?うーん、形骸化しそう。これにはシアターゲームが使えそうな予感が。考えてみます。

6. Set a model of outgoing behaviour

積極的な態度の手本を設定する– どういうことがクラスでの「積極的な態度」なのか、具体的に言ってあげよう。はっきり答える、挙手、大きな声で読む・言う、自分の意見を言う…

7. Expose the children to unfamiliar settings and people

不慣れな状況や人々のところへ連れていく– 新しいクラスメートや別のクラスの生徒と話をさせたり、他の人の親と会話させるのも手か。

8. Prompt the children to interact with others

他の人たちとの交流を促す– 7.と同様

9. Reward the children for outgoing behaviour

積極的な態度を示したら褒美を与える– 意外と即物的なことでもいいかもしれない。シール?グミ1粒とか?

10. Praise others’ outgoing behaviour in the presence of the children

目の前で他の子どもが積極的な態度をとったら褒める。– 日本の文化的には多少躊躇するが、グローバルに考えれば、すべきことか。

11. Help the children practice interacting with others

他人と交流する練習を手助けする。– 橋渡しのような言葉がけ!

12. Pair each shy child with another child in each important setting

大切な場面では、恥ずかしがりでない子どもとペアにする。– いい方向で「つられる」のはよく観察される光景…。

13. Read books with the children about individuals who overcome shyness

恥ずかしがり屋であることを克服した人についての本を、一緒に読む – そういう設定の絵本があった、どれだったか。探しておこう。

14. Eliminate teasing of the children

からかうのはご法度。- そういうつもりでなくとも、からかいと感じることをしているかも、と反省。

15. Teach the children to identify and verbally express their emotions

どんな感情なのか、その感情を言葉で言い表すことを教える。– おお、これか。これは重要なことだ。フラッシュカードがあった。近いうちに応用したい。

16. Coordinate your efforts with those of other relevant adults

関心を持つ関係者同士で、子どもの羞恥心についての取り組みについて協力し合う – 親御さんがまずは一番の相手!

17. Read more about shyness and learn additional strategies for parents and teachers

さらに羞恥心について文献にあたり、親や教師のためのさらなる方策を学ぶ– そう、学問は日進月歩なのだから、情報収拾を怠けてはいけない。

18. Consult a guidance counsellor or psychologist

カウンセラーや心理学者に相談する。- 日本ではまだまだこういうことをすることが特別なこと、それも「問題児」だからなどと、よくないというイメージがあったりするのかもしれない。先入観なく、利用しやすくなって欲しい。

「お経」が消えた、シャドウイング効果!〜キッズブックス英語スクール

小さなクラスで英語指導をしていると、ときに生徒が気がかりな、固定しそうな好ましくない英語のクセを出し始めるのに気づく。

一年くらい前のこと、幼児のときから絵本でリードアラウドをしてきたひとりの小学生クラス生徒の英語の一本調子が気になりだした。

そこそこ読めるのだがどうも一本調子なのだ。

「お経みたい」とクラスメートに言われて、ひょうきんな本人も調子に乗って、ますます一本調子に磨きをかけそうで、指導者としてだんだん悩みが深くなっていた。

リードアラウドをずっとやってきて、お経みたいな英語じゃ…。胃も痛くなる。

そこで、試したのがシャドウイング。

この年の子どもに出来るかな、などと心配したのは杞憂だった。

これまでも、手本を読み、その後に続いて読ませていたが、シャドウイングと違って手本を聞いてからちょっと間が空くと、手本などまったく左から右へと、耳から抜けてしまうのであった。

それが、シャドウイングさせたら、どうだ。

まず、難なく後についてこられるのに感心した。

そして、素晴らしい。

指導者の読み方にすっかり「つられて」、読み間違えはないし、自然なイントネーションも表現もちゃんとついているではないか。

なんだ、できるじゃない!

シャドウイング、どこがいいのかというと…

手本のすぐ後をついて読むから、まず聞き耳をたてる。

それから反射的に声に出すから、真似が自然にできる。

第二言語習得論的に言えば、

音声インプットの知覚とほぼ同時に

同じ音声を発音することによる効果だ。

模倣しほぼ同時に再現すること、これがシャドウイングでの習得だ。

この生徒は、おかげで今はすっかり読むスピードも上がり、

文尾でちゃんと音が下がってセンテンスの終わりもわかるし、

微妙なニュアンスもつき始め、あの「お経読み」はまるで、遠い昔の話のように思う今日この頃である。

2018年度アセスメントで生徒の成長を見る〜キッズブックス英語スクール

スクールでは、指導の評価のために、ごく簡単なReading Fluencyのアセスメントをスクール生に、年2回程度受けてもらっている。2018年度末のアセスメントで、生徒の成長ぶり、指導の成果を見てみる。

数字が全てを語るわけではないが、数字にしてみて気づくこと、見えてくることがある。

1年前は文字を「読む」よりは覚えてリードアラウドしていたKくん。今年度に入ってから、「暗記でなく読んでいるな」とは思っていた。同時に、ときどきアクティビティとしてするカルタとりで、耳で聞いた単語の字札をよく取れるようになったなとも思っていた。そして、3月のアセスメントで驚いた。初見の英文を1分間で正確に音読できる語(wcpm)が、前回から比べて大躍進していたのだ。単語認知力の躍進が、アセスメントの数字にも表れていたのだった。

そんなKくんへの指導者の所感はこんなだ。




文のレベルは前回の9月と同様にG1で行いました。単語認知の正確さが着実に上がっています。目覚ましいのは1分間で正しく読めた語数で、大躍進して45wcpm。英語圏G1の3学期までに求められる値に到達しました。


読める語が増えたのと同時に語彙力も1ポイント上がり、G1で必要とされる語彙力の54.5%と推定されます。この1年、特に意欲的に学んだ語彙カルタ。これを今後も取り入れながら、語彙力を伸ばし文へ繋げたいと思います。


流暢さに、上達の兆しがあります。今後は、流暢さの指導を通して文や句を認識させ、句や文単位で読解できるように導きたいと思います。

もうひとり、Cさんのケースも紹介する。このCさん、リードアラウドで大切にしている感情表現が、このところ顕著になり、自然と「うまい!」とクラスで指導者が声をあげる機会が増えていた。でもアセスメントの数字でこれまた驚いた。

fluencyのポイントだけでなく、読解のポイントも一段階アップ。力がついてきたことを、数字も語っていた。こんな所感を書いた。




前回同様にG1レベルで評価しました。大躍進です。単語はほぼ正確に読めるまでに、また1分間で正確に読む速度も半年でほぼ3倍に。英語圏G1の3学期の目標値程度に到達です。


特に喜ばしいのは流暢さの変化。クラスでも読み方を褒めることが多くなっていましたが、こうして評価として示されました。


表現するようになったということで、読解力もつき始めたことがわかります。読解力レベルが2になりました。


語彙力は引き続きG1レベルで評価し、これまた2ポイント上がり上々です。ただ英語圏G1並みの半分程度なので、引き続き語彙指導に力を入れます。


これらのケースは、今回特に上達が見やすいケースだった。

しかし、語学の場合で、上達が見えにくいものや、時期もある。

たとえば、語彙力。数ヶ月単位ではあまり上達が見られなかったり、インプット真っ最中で数字で見る上達では足踏み状態、踊り場的な時期もある。

単語の丸暗記を集中的にさせるわけではなく、リーディング(リードアラウド)を通して文脈で語彙を学ばせる、という語彙学習法の王道を、わがスクールは行く。なかなか数が増えないのは悩みだが、アセスメントでのチェックと、クラスでの引き続きの運用などの働きかけと、ときどきお願いする家庭での援助などで、上達のカーブがもう少し頻繁に見られるようにしたい。


「風通し」のいい場所~キッズブックス英語スクール

アメリカの西海岸、オレゴン州のポートランドという街にくると、特に東京からひとっ飛びで着いた直後の数日間は、その街に住まう人々がずいぶんと自由に、自己表現して生きているなあ、と感じいって、人観察できょろきょろしてしまう。

早春のある春めいた日、春の訪れを知らせる妖精のようにウキウキ、ふわふわと、お兄さんが頭からつま先まで虹色のオウムに扮して歩いていた。すれ違う人々もごく普通に、それを笑顔で見送る。

交差点で、あごひげを密にたくわえたお兄さん?が人待ち顔で立っていた。 その見事なヒゲは、顎下10センチくらいのところで圧縮フェルト加工のように隙間なく密になっている。色も赤から茶色のグラデーションに染めていて、スタイリッシュだ。

色といえば、東京も渋谷などでは見かける蛍光色の髪。この街では、もともとの髪の色がブロンドだったり、色があっても薄く抜きやすい人が多いからか、蛍光色を乗せると、とてもいい発色で光り輝く。草間彌生さんの髪のような鮮やかな色の老若男女が、あちこちに。

自由な雰囲気は、見かけだけではない。

舞台俳優のように響き渡る声で、滔々(とうとう)と世の中への不満を、通行人に疲れ知らずに語る男性や女性。毎日、声を出しているのか、素晴らしい声だ。

別の角を曲がると、スタジオでの練習の代わりか、小遣い稼ぎか、アンプ持ち込みでロックギターをかき鳴らしているお兄さんがいる。かなりの腕前で、立ち止まって聞き入る人も。

スターバックスにいけば、まるでGilda Radnerが演じる、おしゃべりで超元気なおばあさんを地でいくスーパーハイパーおばあさんが、天候への不満を周囲に語りながら、コーヒーにどぼどぼ牛乳を注いでいる。

即興劇をする人だったら、キャラクターつくりのアイディアに事欠かない街だが、個々を重んじている感じの周囲の人々が、とても暖かい目をしているところが羨ましい。

わたしにも、まったく嫌な風景ではない。風通しがいい、という感じ。

気持ちがゆったり大らかになる。

ふと想像するのは、こんなに自由に振る舞い、それをまた当たり前に受け入れる人々が小学生だった頃の教室。

賑やかだっただろう。でも先生は、そこで子どもをじっと行儀よく椅子に座らせておくことに、主なエネルギーを使ったわけではなさそうだ。

他者を尊重し受け入れること、そうすることが自分の自由にも繋がるということ、子どもはどう学んだのだろう。

小さいながらも、そして週に1回程度の英語の教室であっても、風通しのいいところにしたい。

そう、ちょっと見は統制がとれてないようでも、子どもが開放的に、でも確実に学べるところであって欲しい。

イチローさんの言葉〜キッズブックス英語スクール

イチローさんの引退発表があり、そのインタビューを読んだ。

最後のほうでの以下の発言、「これぞ、若いみんなに経験してほしいこと」と同感なのだが、イチローさんが言ってくれていることで、多くの子どもたちにも届くのではないだろうか。

「アメリカに来て、メジャーリーグに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから。このことは、外国人になったことで人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今までなかった自分が現れたんですよね。この体験というのは、本を読んだり、情報を取ることができたとしても、体験しないと自分の中からは生まれないので。」

ひとは一度、外国人になって、そうなったときの心を体験してほしい。

それからもう一発、イチローさんはこう言った。

「つらいこと、しんどいことから逃げたいというのは当然のことなんですけど、でもエネルギーのある元気のある時にそれに立ち向かっていく。そのことはすごく人として重要なことではないかと感じています。」

自分から、つらいこと、しんどいことに立ち向かうひとになって欲しい。「面倒くさい」という言葉を、子どもや若い人から聞きたくない。

届け、イチローさんの言葉。

At the Plate With... Ichiro ( Matt Christopher Sports Bio Bookshelf )