スクール生、アセスメントで指導者評価!~キッズブックス英語スクール

スクールでは年に二回、7歳以上の生徒に、指導者が生徒の力を把握して伸ばせるよう、アセスメントを受けてもらっている。

英語圏で使われている写真のような簡易アセスメントだが、リードアラウドの目標でもある生徒のReading Fluencyを数値化する。

万能ではないが、継続してみていくと、生徒たちのreadingの習熟の軌跡が読み取れる。

 

さて、本年度最初のアセスメントが終わった。

 

前回からほぼ半年だが、若いって素晴らしい!

指標の一つ、「一分間で正確に読める語数」は、伸び幅に差はあっても、全員もれなく増えた!!

 

この数字は、指標の中でもより客観的である。実際に一分間で初見の文を口頭で生徒に読ませて測る。

授業での「なんだか上手くなったな」という印象だけでは少し頼りないかもしれないが、それを数字で裏付けてくれる。

 

その他、以下のような評価が含まれる。

 

音読が、どの程度「fluent」か。その時の読み方の、抑揚やフレージング、声の大きさ、表現、なめらかさ、ペースなどで評価する。

文全体にどんなことが書いてあったか、読解はどれくらいできるか。どんなことが書いてあったかを話させる。

該当学年の語彙をどれだけ知っているか。リストから10語読ませ、意味を尋ねたり使い方を尋ねる。

 

今回のアセスメントの結果から、こんな課題が浮かび上がった。

・すらすら正確に読むが、読解が深まらない。読解の認識がない。➡️ 読みながら内容を考える回路を頭に作る。

・読む速度は速いが、正確度が落ちる。➡️ 正確さの重要性を確認し、正しく読める語を増やす。

・読めない言葉でつまづくと、気にして速度が落ちる➡️ 読むことに集中させる。読める言葉を増やす。

・センテンスの認識がない(ピリオドで文を切らない)➡️ punctuationの概念を確認させる

・G2レベルの語彙に歯が立たない➡️ 新しい語彙を記憶に定着させる。使えるように慣らす。

・平坦な読み方をする➡️ 歌のメロディのように、自然に表現が読み方にのるよう習慣付けをもっと意識的にする。

 

大仕事でも、闘志が湧く。

 

 

 

 

英語の先生、シアターゲームで遊ぶ!~リードアラウド研究会

久しぶりに、先生向けのシアターゲームのワークショップを企画した。9月23日(祭日)。

(受付は7/23以降、申し込みはこちらから

知れば知るほど奥が深い、シアターゲームなのである。一人でも多くの先生に知ってもらいたい。

 

今回は、時間をたっぷり使って、まずはゲームを楽しむ。

どう進行させるかは、その後で。

 

これまでは、解説や説明を間に挟んでのワークショップだったので、勉強熱心な先生たちは「勉強」の方に意識が行ってしまったかも。

シアターゲームの本質(楽しい!)を伝える、という意味ではちょっと不完全燃焼感がある。

 

先生であることを忘れて、「遊ぶ人」として楽しさを経験することが大切だと、思う故の今回の企画である。

 

これまで実際に、大人から子どもまでのリードアラウドのクラスで取り入れてみた、実際の「使い勝手」を踏まえての紹介だ。

 

ところでシアターゲームとは、どんな場合にどう役立つの? その疑問に答えるべく、いくつか例を挙げてみる。

 

・場合1:

初対面の人々で、空気がぎこちない。そのままだと、発言が出ないで、双方向型進行なんて無理。

→ icebreaker タイプのゲーム。ゲーム上、しっかり相手を見たり声がけしたりで、緊張が緩み発言しやすい雰囲気になる。

 

・場合2:

声が小さい。エネルギーが出ていない。結果、クラスが沈滞している。表現が死んでいる。

→Energize ゲーム。いやでも叫ぶことになる。ムキになってついつい大声に。

 

・場合3:

気が散っている。ざわざわしている。クラスがばらばら。

→ 集中させるゲーム。相手の息遣いまで聞こえるほど、集中することもゲームならでは。

 

・場合4:

たくさん新しい語彙がでてきて、覚えてもらえない。新しい語彙を体に染み込ませたい。

→Word Ballゲーム。wordを言いながらボール投げ、キャッチボール、二つの全く違う動作を同時にすることで、脳に負荷がかかって、記憶に引っかかりができる。

・場合5:

知っているはずの語彙が口に登らない。既習の語彙の棚卸し。記憶の奥に入っている語彙を引っ張り出して、いつでも反射的に使えるようにする。

→連想ゲーム、語彙ゲーム。ボールを渡し合いながら、または手でリズムをとりながらやることで、記憶の出し入れがスムーズに。

 

・場合6:

音読、朗読が平坦だ。表現をもっと豊かにさせたい。

→ 相手のマネから始める表現ゲーム。感情をどんどん増幅させるゲームや、相手のジェスチャーからどんな感情を表現しているかをあてるゲームなど。感情が言葉にのるようになると、英語も伝わりやすく大変身。

 

・場合7:

Writingを初級者にどう教えたらいい?Speakingは?

→ 場面や物語を作るゲームを、ブロークンでも英語でやる。ゲームのおかしさで、ブロークンでも気にならず、口数が増える。言い直してあげる機会を作れる。

 

などなど。まだまだ、使えそうなゲームがたくさん。数え上げたらきりがない。脳科学、認知心理学など科学が、こうしたゲームでの脳の働きとその「効果」を科学的に証明しつつある。

魔法でも、おまじないでもない。

すべての解明を難しくても、効果的であることが科学的に少しずつわかってきた。

使ってみませんか、シアターゲーム。

 

 

 

 

Magic School Busシリーズ〜キッズブックス英語スクール

リードアラウドのカリキュラムでも、かなり文が読めるようになってきた小学生中学年以上には、ノンフィクションの絵本も使う。

今週から、Magic School BusシリーズのHuman Bodyを読む。これに先行して前回から読み始めたのが『Parts』。こちらはフィクションだが、テーマは同様にHuman body。

絵本のリードアラウドで、本を読めるようになってきた生徒たちに、ときにノンフィクション系の語彙も学ばせたい。

年相応の語彙として、たとえば「大脳」とか「動脈」とか。山ほどある。

昨年度の高校一年は、『World War II』を、歴史や社会学系の語彙をまなびつつ、歴史的事件などをディスカッションした。

アメリカの大学に入って愕然としたのは、大学生としての英語の語彙の貧弱さだった。

だから、今から生徒たちの読む分野を広げ、語彙を広い分野から身につけさせたい。

さて、本年度。

力がついてきた小学生クラスで、Magic School Busである。

「絵本なんて小さい子の読む本じゃない?」なんて態度が少しでも見えたら、どかんとノンフィクションに挑戦させてみよう。

まだまだ「小さい子」の英語にも追いついていないこと、うすうす知らせ(やる気をくじかない程度に)、ノンフィクションの情報を学ぶ楽しさも示そう。

「深読み」もまた楽し:認定講師講座第3回報告その1〜リードアラウド研究会

リードアラウドを始めた当初は、対象は小学生低学年程度までと思っていた。実際、その要望が多くそれに合わせた指導をしていた。換言すれば、絵本リードアラウドは「英語の入り口」、という認識でいた。

それから約20年、

日本の英語教育も変わり、わたしもここ数年で考えが少しずつ変わり、この頃は、それをもっと広いと確信に近く思っている。つまり、リードアラウドは「本格的な英語読解への橋渡し」になる。

ということで、

今回は「英語経験3年以上」の小学生中学年以上から高校生までを対象とするリードアラウド、その指導と指導者の朗読力を磨くことをテーマとした。

課題書は『The Runaway Bunny』、

英語の難易度は700L(L:レクサイル指数。ハリーポッターが800L程度、David シリーズが150L前後)。

英語圏の大人が子どもに読んであげることを前提にした本なので、意外とレクサイルが高く、読んだ感じも洗練されている。

使われている構文や語彙が洗練されているのに加えて、内容も実はデリケートな心の動きが描かれている。

これを指導しようとするもの、朗読で表現しようとするものには、必然的に「深読み」が求められる。

今回も参加したみなさんは、ベテランの域に入る指導者だ。

当然のごとく、読めばすでに英語圏アマチュアレベルのfluencyはクリアしているし、文の理解はなんの問題もない。

その上、朗読のプロの第一歩、キャラクター造型も、ナレーターと子ウサギと母ウサギ、この3者の声がちゃんと別々に聞こえるところまで出来上がっての参加だった。

レッスンは、ここからだった。

母から逃げると宣言した子ウサギが、

どこまでも追うと宣言した母ウサギに、幼いなりに考えた逃亡の策を挙げていく。

「これでもか!」と、

つぎつぎ秘策を挙げるが、そのたびに母が、これまた「これでどうだ!」と知恵のある追跡方法を言う。

こんな状況で、子どもの心情はどんなものか?母のリアクションにどう動くか?

ひとつひとつ、違うだろう。

特に母の気持ちは、どう変化するだろう。

掌中の珠と思い、いつもいっしょだった子に、急に「あなたから逃げる」と言われるのだ。

始めは「かわいらしい」と余裕があった母も、子どもがエスカレートしていくうちに心が揺れるのではないだろうか。

こう、細かくひとつひとつの場面での気持ちを考えていくこと。そこから表現の深みが出る。

予習で自分なりに仕上げてきたみなさんの朗読は、一般から言ったら、かなりの仕上がりだが、プロとしては、まだまだ子と母の感情がワンパターンまたは類型的だった。

さあ、わたしの出番。

各場面ごとに小分けにしてディスカッション。

感情を細かく読み取り、表現の「解像度」を上げる作業を手助けする。

その過程でみなさんが「意外だ」という顔をしたのが、「サーカスにはいっちゃうからね」の場面の解釈。

このサーカス、まさかシルクドソレイユみたいな近代的なサーカスではないだろう。1940年代の人たちが思うサーカスだ。

「河原乞食」のように扱われることもあるような、裏社会的な存在だったろう。

そんな当時のサーカスに、子どもが入団するなんて!

とんでもないこと。良家の子女には考えられないことで、親には大ショックなことと子も知っているのだ。

切り札のつもりだろう。

母にはかなりの動揺もあったのではないか。

深読みが、ぞくぞく楽しくなってくる。

絵本といえども、なんと深い!

こんな、絵本の深読みの楽しさ、

そして深く表現する苦労の楽しさが、共有できたと感じた時間だった。

またまた、みなさん、どうもありがとうございました!

Shyな生徒に英語を積極的に学んでもらうには〜キッズブックス英語スクール

人前で英語を言うのは恥ずかしい、と感じる生徒は少なくない。

英語の上達には、その羞恥心は捨てて欲しい。

でも、恥ずかしがる気持ちをどう克服したらいいのだろう。英語圏で、子どもの羞恥心をどう克服するかを、学者がまとめていたものをみつけた。

英語の指導にも役立つことがありそうだ。

University of New Englandの心理学者の記事:Helping Young Children Overcome shyness

1.Tell the children about times when you acted bashful

大人が、かつて自分が恥ずかしかった経験、恥ずかしがりやだった時のことを話す。– あるある、これはできる!

2. Explain to the children how they will benefit from acting outgoing

積極的に行動することがどのくらい自分のためになるか、説明する– 「そう言われても…」とその時は思うかもしれないが、潜在的にこの認識が残るかな。

3. Show empathy when the children feel afraid to interact

物怖じして関わりが持てないでいる子どもに、共感していることを示す– これからは、共感していることを、もっとわかりやすく言葉にしてみる!

4. Prevent labelling of the children as shy

その子どもに「恥ずかしがりや」とレッテルを貼らないようにする– どきっ、これは要注意。知らず知らずやっていそうだ。家族も要注意。

5. Set goals for more outgoing behaviour and measure progress

より積極的な態度の目標を設定し、その進捗をはかる– 今思いつくのは「目標挙手5回」とか?うーん、形骸化しそう。これにはシアターゲームが使えそうな予感が。考えてみます。

6. Set a model of outgoing behaviour

積極的な態度の手本を設定する– どういうことがクラスでの「積極的な態度」なのか、具体的に言ってあげよう。はっきり答える、挙手、大きな声で読む・言う、自分の意見を言う…

7. Expose the children to unfamiliar settings and people

不慣れな状況や人々のところへ連れていく– 新しいクラスメートや別のクラスの生徒と話をさせたり、他の人の親と会話させるのも手か。

8. Prompt the children to interact with others

他の人たちとの交流を促す– 7.と同様

9. Reward the children for outgoing behaviour

積極的な態度を示したら褒美を与える– 意外と即物的なことでもいいかもしれない。シール?グミ1粒とか?

10. Praise others’ outgoing behaviour in the presence of the children

目の前で他の子どもが積極的な態度をとったら褒める。– 日本の文化的には多少躊躇するが、グローバルに考えれば、すべきことか。

11. Help the children practice interacting with others

他人と交流する練習を手助けする。– 橋渡しのような言葉がけ!

12. Pair each shy child with another child in each important setting

大切な場面では、恥ずかしがりでない子どもとペアにする。– いい方向で「つられる」のはよく観察される光景…。

13. Read books with the children about individuals who overcome shyness

恥ずかしがり屋であることを克服した人についての本を、一緒に読む – そういう設定の絵本があった、どれだったか。探しておこう。

14. Eliminate teasing of the children

からかうのはご法度。- そういうつもりでなくとも、からかいと感じることをしているかも、と反省。

15. Teach the children to identify and verbally express their emotions

どんな感情なのか、その感情を言葉で言い表すことを教える。– おお、これか。これは重要なことだ。フラッシュカードがあった。近いうちに応用したい。

16. Coordinate your efforts with those of other relevant adults

関心を持つ関係者同士で、子どもの羞恥心についての取り組みについて協力し合う – 親御さんがまずは一番の相手!

17. Read more about shyness and learn additional strategies for parents and teachers

さらに羞恥心について文献にあたり、親や教師のためのさらなる方策を学ぶ– そう、学問は日進月歩なのだから、情報収拾を怠けてはいけない。

18. Consult a guidance counsellor or psychologist

カウンセラーや心理学者に相談する。- 日本ではまだまだこういうことをすることが特別なこと、それも「問題児」だからなどと、よくないというイメージがあったりするのかもしれない。先入観なく、利用しやすくなって欲しい。