クリスマスをGrinchが盗む!〜中学生と読むDr.Seuss~キッズブックス英語スクール

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本年度の中学生クラスは、とても学びが速く、「easy readers 」を卒業して、「chapter books」を春から数冊読んで、この秋の訪れとともに『How the Grinch Stole Christmas!』を読み始めたところだ。

Dr. Seussが1957年、『The Cat in the Hat』の次に出版した絵本だ。

 

そういえばこのクラスは、1年前に『The Cat in the Hat』を読んでいる。

 

文章の難易度を客観的に図った数値、レクサイルでいうと、430Lのthe Cat〜から1年、ページ数も多いthe Grinchを、590Lの本を、読むようになったのは感慨深い。

他の本のレクサイルを参考までに挙げると、『Frog and Toad』シリーズが490L前後、『Swimmy』が570Lである。

 

「英語が読めるようになる」(読んでわかるようになる)には、読み続けること、読み慣れることのほか、語彙力と、あとひとつ、生徒たちをみてきてわかってきたのは、やはり文法力が必要だろうということ。

絵本は、「easy readers」(初級教本)のように教育者たちが決めた学年ごとの語彙のリストや構文からは自由なので、絵本においてはレクサイル500L台はざらだ。

その使われている英語は、ときに英検2級を上回る「上級さ」がある。

 

中学校の英語の「山場」は、現在完了形と関係詞かなと思うが、英語絵本では現在完了形は未就学児向けのものから使われている。

また関係詞が使われた複雑だったり長めの複文は、500L あたりの本には普通にちょくちょく登場している。

 

中学生クラスでは、英語絵本と並行して、英語圏の子どもが使うGrammarのワークブックも数年前から使ってきたが、生徒たちは文法的解説にも慣れてきた。

そこで、このGrinchでは、本文中で関係詞を使った文を時々抜き出して、単文に分解させたりして、その文法的構造を指導している。

 

このての指導では、下手をすると「複雑でわかんなーい!」という印象が先にできてしまうので、注意が必要だ。簡単な例を頻繁に示し、運用させることも心がけるようにしている。

幸い、今のところ「わかんなーい」の悲鳴はない。

 

もしかしたら、小さい時から絵本を読んできているので、英文の読み方に慣れているのかも?

とも思う。

もしかしたら、わたしが中学の時に苦労したところを、就学前から英語絵本を読んできた今の生徒たちは、ぜんぜん苦労と感じないのかもしれない。

 

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