日本の小学校の英語教科書〜キッズブックス英語スクール

ここ1年半、自分のスクールに加えて区立小学校5、6年生の教室にも毎週お邪魔して、現在の子どもたちの英語学習の一端を見てきた。

そして、今朝はこの発言を読んだ。いつも頷くことの多い鳥飼久美子さんの英語教育に対する意見だ。

 

やはり、そうなんです。

英語学習で大切なことは、読むこと。Reading!

 

なのに昨今、会話が重視されてきて、小学校5、6年生の教科書は、「会話」で占められている。

が、その会話がどうも弾まない会話で、読んでいて飽きてくる。内容も深みがない。

 

教えるものが「これだけ」と決まっていて、それで面白い話、考えさせる話を書くのは難しいのはわかる。

並みの力では書けない。

 

同様の「ミッション」を受けて大成功した例の一つは、Dr. Seussの「I Can Read」シリーズだろう。

『The Cat in the Hat』など、見かけは文字がたくさんあるが、繰り返しや韻を踏んだ単語が多用されていて、読みやすい。読んで頭も、舌も、目も楽しい。

readingで学ぶ、語彙、文法、音読の楽しさ、読解するに価する内容、会話も一冊に入っている。見事だ。

いっそのこと、版権を買って教科書として使わせてもらったらどうか、くらいに思っている。(まずは先生方へ、楽しみ方の御指南が必要かもしれないが)

 

Dr. Seussは天才で、そんなにそこらに天才はいない。

英語圏にも、子どもに読みやすいようにを目的に書いた、つまらなーい絵本は山ほどある。

 

英語は読むことで力がつく。

つまらないものは読む気にならない。

読む気にならなければ読まないから、英語の力がつかない。

 

こういう状況を知っていてどうにかしたいと考える人たちに、考える費用もちゃんと版元が支払える国の予算をつけて。

そして、その考えを汲んだ英語がわかる才能ある作者に、国際レベルの予算をつけて欲しいものだ。

私企業の予算ではなく、国家予算。子どもの教育は、国家事業。

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