2020年度から大学入試の英語が変わる、ということで、英語教育界は喧々諤々の状態のようだ。
受験生のSpeakingとWriting力が、新しく始まる大学入学共通テストで問われることと、
民間業者によるテストの結果を、入試の選考基準に加えることが、主な争点のようだ。
しかし、なんだかんだと言っても、何しろこれからの日本人に、世界で渡り合える英語力をつけて欲しいという大人たちの願いには違いない。
最近、アメリカのサマーキャンプに参加して来た生徒(小学生)がいる。
彼女は日本では、各科目の授業を英語で進めるインターナショナルスクールに通って2年経つ。
「英語はできる」と本人は幼心に思っていたのが、英語が母語の子どもだらけのキャンプに参加して、
「自分には語彙が足りない」
ということを認識したらしい。
この認識は実にまっとうだ。
自ら気づいてそれを発言できたことも、たいしたものだ。
キャンプは、それだけでも意味があったと思う。
自分の英語のレベルを、英語圏のどのくらいと意識する。
それがないと、井の中の蛙になってしまう。
日本にいて、もちろん家庭でも日本語を使うから、英語の語彙はそれこそ「半端なく」英語圏の同年代より少ない。
日本で英語が一応「できる」とされる大人も、わたしを含めてかなりの人もしかり—
どうしたらいいか。
上等な英語で絶えず相手してくれる人などいないのが普通だから、もう地道に本、文字を読むしかないだろう。
前述の小学生の家族には、アメリカ現地の人気の書店を訪れることを勧めた。
夏休み中のその人気書店は、家族連れの客で広大な売り場も人で埋まるほど。
そんな、みんなが本を楽しそうに選び、買って帰る雰囲気も、刺激になったのではないだろうか。
彼女はどんな本を買って来ただろう。
(1冊はコレ)
自分が読みたいものから、手始めに。
Graphic novelsもオーケーだ。
彼女には、読書を楽しめる人に、ぜひともなってもらいたい。