子どもに絵本の「読み方」の教えを乞う〜リードアラウド研究会

7月8日の神保町・ブックハウスカフェの「赤ちゃんと英語えほん:Let’sリードアラウド」では、三歳の子どもも参加してくれた。

子どもと英語絵本をどう楽しむか、を大人に説くときに、特に強調するのは、「できるだけ子どもの目で見る」ということだ。

この日も、さっそく課題書『Shh! We Have a Plan』を開き、「絵から想像して、どんな話か語りましょう」と、まず表紙の絵から始めた。

Shh! We Have a Plan

「四人いて、三人がシーと指を口にあてている……」と大人。

そこに可愛らしい声が響いた。
「さんにんがシーいっちゃだめしているのを、チビちゃん(右端を指差しながら)がギロッとみているの」と三歳。

おお、確かに、疑いの視線みたいなものを、右端の人物は発している……。
「あ、そうか」「気づかなかった」と、感心する大人たち。

「子どもが見るものを大人は見ない」ということをちょうど指摘したかったわたしに、子ども自身が目の前で鮮やかな対比を示してくれた!

また、見開き二ページで一場面になっているところ。
大人が左ページから事象の変化を述べようとしたところ、またまた可愛い声がさえぎった。
「ここ、ここにbirdieがいるよ」

そう!
この場面、最初に見るべきなのは左でなく、彼女が指差した右端にいる象徴的なピンクの鳥なのだ。
でも大人ときたら、順序にとらわれて左側を。この場面一番のものに目がいっていない。

本書のテーマであろう、美しく珍しい鳥を捕まえて一攫千金を狙うような汚れた大人と、美しいものを美しいまま愛でようと思う子どもの対比。
まるでそれがそのまま、この日の大人と子どもの本の解釈の差にも出たようで、愉快だった。

物語の伏線となる登場人物の視線の動きや、テーマの象徴であり、真っ先に読者の目をひくよう描かれたもの(青の基調色の中の鮮やかなピンクの鳥)を見逃すのは、大人。
わたしたちは、悲しいくらい鈍になってしまっている。

絵本を「読んでやろう」と偉そうに言うわたしたち大人は、ただ文字が読めるだけで、実はちっとも絵本が読めていないことが多いと自覚しよう。
だから、まずは文字を隠して、絵だけで物語を読んで、子どものときの目を少しでも思い出そう。
この日は、生身の子どもを先生に、子どもの絵本の読み方をよく学べた貴重な日だった。

○次回のブックハウスカフェのリードアラウド
TEL:03-6261-6177
申し込み

「赤ちゃんと英語えほん:Let’sリードアラウド」
日時:8月19日(日)11:30-12:15
教材:『Ten Little Fingers and Ten Little Toes』
Ten Little Fingers and Ten Little Toes

・「みんなで英語絵本:Let’sリードアラウド」
日時:8月19日(日)13:00-13:45
教材:『Walter Was Worried』
Walter Was Worried