英語絵本を使って、本を楽しませながら「勉強だ」と気づかせずに、子どもに英語の力をつけていくには?
ーこの問いに答えを求めて、スクールでは「仮説と検証」を続けている。
今、ひとつの仮説がある。
それは…
「シアターゲームをアクティビティに使うと、以下のような効果がある」。
効果とは
・集中力が高まる
・反復練習になって単語、フレーズ、文などが定着する
・勉強を「やらされている感」が消える
この仮説のもと、
先日の、夏休み前最後のクラスで、
Kitty Wants a Cornerというシアターゲームをした。
オリジナルは、こんな感じ→例
これを、リードアラウドした絵本『Mr. Gumpy’s Outing』
本文のキーとなる台詞、
May I come?
を「Kitty wants a corner」の代わりに言う、というアレンジ。
こう尋ねられたひとは、オリジナルゲームどおり
Go ask my neighbor.
と答える。
最初、戸惑いの顔が見られたが、5度くらいの練習から徐々に笑顔がみられ、
最後のほうでは、台詞が板につき、英語を気にせずゲームで、キャーキャー
盛り上がる歓声が聞けた。
暑くて不機嫌な生徒はにこにこ顔に、
英語のフレーズが棒読みになりがちな生徒は自然な抑揚で台詞を、
声が小さめの生徒ははっきりした声に、
控えめすぎる生徒の応答が素早く、
だらだら気味の生徒はしゃきっと、
それぞれいい方に変化が見られたと思う。
家庭でもうひと押し、するなら、
「あのときの台詞、なんだったかな?」
のように問いかけてみるのがいい。
意外と子ども自身も「なんだっけな」と、忘れて気になっていたりする。
そして、こんなふうに会話をしてみるといい。
「ああ、Mr. Gumpyに動物たちが『乗せて』ってお願いする台詞のひとつだったね。
May I come?
だったっけ?」
「あのゲームでは『入れて』っていうお願いだったね。断るのはなんて断ったかな?
ああ、お隣さんに頼んでごらん、と言うんだった。
Go ask my neighbor.
だね」