英語の読み下しが、そこそこできる子、出来始めた子の混じる小学生クラス。
読み下せるようになると、出て来る問題がある。
読み下すだけで、終わった気になること。
どんな話だったか尋ねても、「真っ白」のこともある。
これは英語圏の1~2年生がぶつかる壁でもあり、同じものにぶつかるのは、彼らの英語もなかなかのものという見方もできる。
とは言え、英語を使えるようになるには、この壁を打ち破らなければならない。
その助けになるのが、リードアラウドだが、ひとつ「変化球」を投げて見た。
リードアラウドした会話部分を、暗記すること。
『Go, Dog. Go!』
の、ピンクのプードルと黄色のビーグル犬が会話する4場面だ。
これを、読み下すだけでなく、自分の言葉として語り合うために、暗記をさせたい。
女子ふたりが、2匹のプードルで
男子が扮するビーグルに出会い、1匹ずつ挨拶して尋ねる。
女子1「Hello!」
男子「Hello!」
女子2「Hello!」
男子「Hello!」
女子1「Do you like my hat?」ごく自然に、褒められることを期待して。
男子「I do not.」ぜんぜん好きじゃないと強く。
女子2にも同様に。
そして、両者は別れるが
男子「Good-by!」と、悪びれなく、明るく。
女子はくったくがあるように、または憮然と「Good-by!」
こんな表現をつけて、暗記で言わせたい。
各場面は短い。
まず、暗記するのだが、相手の目を見て言えるまで。ここがポイント。
宙を見てやっと言葉を絞り出すのなら、読む方がためになる。
ここは、頑張って完全に自分の言葉にしてみよう。
お家の方には少々のご負担をかけるが、文自体は難しくない。
目標は日本語で言うのと、同じ感じで英語でも言えるようにすること。
ひとふんばり。
この「山」を乗り越えると、また違う景色が見える。