指導者の朗読力とリードアラウド

公立小学校の午後の課外授業で、リードアラウド研究会研修生が、The Little Mouse, the Red ripe strawberry and the Big Hungry Bear を指導するにあたって、打ち合わせというか、指導者の予習に立ち会った。

リードラウドでは、始めは指導者が、最終的には生徒が、英語絵本を感情を込めて読む。
つまり朗読する。
そこで、指導者の朗読力が重要になる。
なぜそれが重要かを、今更ながらだが、こういう打ち合わせ時に感じる。

「この場面で、どんなことが起こっている?主人公の気持ちは?」
などと、絵と英語だけでかかれた本を教室で生徒たちと解釈していく。

英語がつたない生徒たちの解釈を助ける絵が優れた本を選書はしているが、リードアラウドは英語学習でもあるので、文章の理解も必須である。

そこで、
「どういうことが書いてあるのか、ヒントになるように先生が読むから、聞いてね」
などと言って、1場面またはひとまとまりの部分を朗読することになる。

ところが、ここでただ読み下したり、あいまいな解釈のまま読んだり、本の内容に合わない感情の朗読だったりすると、聞いているひとに本の内容が伝わらない。
つまり、聞いていても解釈が難しかったり、違った解釈をしてしまう。

リードアラウド指導者は、「本の内容のメッセンジャー」でもある。
この朗読、難しくて一朝一夕には上達しないが、「リードアラウド」と称する以上は、指導者として、本の内容が伝わる本格的な朗読にする努力は続けたい。

(朗報は、子どもは想像力が予想以上に豊かということと、その想像力を助ける優れた絵の本をリードアラウドでは選んでいるので、朗読力不足はある程度、指導力で補えるということ)。

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