Wild, Crazy and Happy to Be

指導者向けワークショップ第3セッションの1回目があった。
180分に及ぶワークショップ後の気持ちをひとことで言えば、happy!

リードアラウドをしてみようという参加者のみなさんが、wild とcrazyさをオープンに見せてくれたから。

俳優や声優などプロを目指す人のコーチである中西先生。
その先生に、表現の世界ではズブの素人である英語指導者をコーチもしてもらえる。
そんな、贅沢な時間があるワークショップである。

この日、まずはDog and Bear の訳書『いぬとくま』を使って、中西先生と90分レッスン。
みなさんの緊張が伝わる。
表現に対する意識の高い指導者の集まりとは言え、ここまで表現をきちんと考える機会はこれまでなかったろう。
表現を仕事とすることとはどういうことか。
それを垣間見る、ちょっとした「ショック療法」でもあったかも?

というのは、わたしが受け持った後半の90分での皆さんの表現が、だいぶ自由で軽やかになったのだ。
観客の目で見てみて、何度かちゃんと?笑えた(この教材では「笑い」が取れることが目標)。

笑える環境というのはリラックスしているということでもある。
RAでは「笑ってためになる」環境を英語指導の場に作りたい。
そこへの指導者のロードマップ、このワークショップでも進み始めたかな。

そろそろ「英語の先生」というちょっとした優等生な感じの殻が壊れて、wild, crazy and happy to be な感じが見えだした。
「笑ってためになる」RAの指導者に必要な資質である。

嬉しくなるワークショップだった。

指導者向けリードアラウド・ワークショップ2010(申込)
『指導者向けリードアラウド・ワークショップ2010(申込)』

本屋さんで「英語絵本リードアラウド」デビュー

昨年の「リードアラウド実践ワークショップ」(本年度からの新名称「リードアラウド指導者養成ワークショップ」)に参加した書店員さんが、この秋、自分の担当する店でRAワークショップを企画してくれた。

講師をどうするか。
書店員さんは、中国地方からの参加だった。
6時間のWSを終了しただけで、リードアラウド実習や、「指導者向けワークショップ」に参加していないこともあり、まだ時期尚早だ。

そこで、浮かんだアイディア。
その書店員さんと同じWSで、リードアラウドを始め、その後、実習を重ね、熱心に見学し、WSにも皆勤し、驚くほど力をつけた人がいるじゃないか!

声も立ち姿も、本の解釈・表現にたいする真剣さも、この1年ですっかり変わり、実習する教室に立ってもひとまわり大きく見えてきた。
その人の、リードアラウド研究会(推薦)講師としての「初舞台」にしてもらおう。

書店でのほどほどの緊張感が、彼女にまた一段と磨きをかけてくれるに違いない。

絵本リードアラウド指導者養成ワークショップ 2010(2010年10月9日)
『絵本リードアラウド指導者養成ワークショップ 2010(2010年10月9日)』

指導者向けリードアラウド・ワークショップ2010(申込)
『指導者向けリードアラウド・ワークショップ2010(申込)』

自転車in Portland

ポートランドこの夏最後の日に、自転車でNW地域まで行った。
といっても、20分位のところ。
その自転車だが、自転車音痴のわたしが、自転車通のポートランドの友人に付き添ってもらって買ったものだ。

どうやら、いいものらしい。
うちを訪れたサイクリング好きの階下の住人は、部屋に入るなり「オッ、いい自転車!」。

NWで、駐輪してあるわたしの自転車をじろじろ、あっちからこっちからしげしげと見ている、晩年のヘミングウェイみたいなおじさんがいた。
怪しい人かと思ったが、どうも人相的に違うので
「あの……、わたしの自転車なのですが、なにか?」
と声をかけた。

すると、なんのことはない。
「おお、これは失礼、失礼。いい自転車だなあと、ほれぼれ。見とれていたんですわい」。
……こりゃ、本当にいいものなのかも知れない。
じわじわ今頃になって、自分の自転車がいいという気がしてきた。

買う時に店の人には、long torso とか、big head と言われたこのわたし。
でも「格好よくこげば?」とばかり、
「オーホホホホ」と自意識過剰気味にこいでいたら、最後の最後で転倒。

その時の擦りむいた膝小僧ふたつそろえて、南国の島の日本に帰国する。

Keep Portland Weird:ヘンが売り物の街

ポートランドの街のスローガン(非公式?)に、上記表題の語句がある。
Weirdが、ひとつの自慢の街である。
それを象徴するような、みなさんの自慢のドーナツ屋がVoodoo doughnut

ハイチなどで信仰されている原始宗教、ブードォー教風のブラックな店構え(真っ黒な店で中も暗い)。
やっている人たちは、どうみてもパンク。
肩から手にかけてや、あちこちに奇麗な入れ墨。
入れ墨の奇麗さで人を採用している、と思えるくらい入れ墨の展覧会状態。

ねえさんの髪は、ブロンドを真っ黒地に染め一部にピンクやら青やら。
袖がもげたジージャンとか、格好良くやぶれたTシャツとか着ている。
格好だけでなく、たぶん根っからパンク。
ドーナツ屋の店員は昼だけで、本職がパンクという、しっかりした面構えだ。

暗い店内後ろに、いろんなドーナツがラックに入っているが、よく見えない。
闇に浮かび上がる回転ショーウィンドーに、見本がひとつづつ載っていて、客は欲しいのを指差す。
メニュー板も天井からぶらさがっているが、蛍光ペンでぐにゃぐにゃ書いてあって読みにくい。

地域的には、ダウンタウンの古い地域。
隣は人気のクラブ。
ホームレスのシェルターも近いので、
店の外では、やせたじいさんが、「5セントか10セントでいいから頂戴」と、通常1ドルの物乞いをバーゲンしていたりする。

昼過ぎに通ったら、店の外まで客が並んでいたので、夕方に出直し、朝食用に、シナモンシュガーがかかっているように見えた、店員もそう言ったと思った、フレンチ・クルーラーを買った。
けったいな形やトッピングの傑作の多い中、地味で決めた。

朝まで待てないので、1つ食べた。
キエ〜!
シナモンの味に、なんと……
唐辛子が混じっていた。
あ、味は悪くないが、あんまり予想外だったので笑った。

ここの名物が、メイプル・ベーコン・ドーナツ。
「それが、たまらなく美味しいんだよね」
晩年のエルビスっぽい体型のおじさんが言った。
ざっくざくに砂糖コーティングされた棒状のオールドファッション・ドーナツの上に、焼いてちぢんだベーコンがちろちろっと乗っている。小さくない。
どうだろ???
みなさん、いいんですか、こういうの食べてて。

ちょっとアメリカが心配になった、
初めてのお買い物:ブードォー・ドーナツ店編
だった。

8月28日の指導者向けWSでは……

指導者向けワークショップのセッション3の第1日目、8月28日が近づいてきた。

前回セッション2ではMadelineとBark, George 使い、公開レッスン方式や個人レッスン式での朗読・演技指導とともに、RAパフォーマーとして大切な立ち居振る舞い、とくに本を持った自分の姿を見て「気付き」をしてもらった。
また、cutesy(ブリッコ)、sugary(甘ったるい、感傷的な)、partronizing(偉そうな)、読み方は、実は子どもは違和感を持っているので、RAではそれらを避けるという話をした。

8月28日・9月25日のセッション3は、Dogという名のイヌとBearという名のクマの会話で成り立っているユーモア絵本Dog and Bear: Two’s Company(翻訳本『いぬとくま:ずっとふたりは』も使用することお忘れなく!)と
年少者とリードアラウドするのにぴったりのPiggies(原書のみ)を使う。

Dog & Bearでは、キャラクターの役作りと声に変化をつける7要素を学びながら、一人二役で読むコツ掴んでもらう。

役作りには、本シリーズの第1作、Dog and Bear(白い表紙)を合わせて読むことを勧める。
イヌとクマ、それぞれ何歳か、性別、好きなもの、気性、どんな声なのかなど、聴衆にわかり易くするためには、きっちり読み手がそれをイメージしておくことが必要だろう。

声の変化をつける7要素、とくにpause、間合いについては、自分の読みを録音して調整しておくといいだろう。

Piggiesでは、言葉の少ない分、ひとつひとつの言葉の意味を伝える表現を工夫して欲しい。
わたしたちが読むことで、子どもたちには「ちんぷんかんぷん」だったの英文字の意味が見えてく欲しい。
Piggiesが、fatと聞いて「ぷくぷく太っている」、smartと聞いて「頭脳明晰!」と分からせたい。

作家が使った単語ひとつひとつには、意味がある。
それぞれの言葉に神経を配り、丁寧に表現すると、英語をよく知らない子どもにも、意味が想像しやすくなる。
指導者としての表現力に磨きをかけることが、子どもとのリードアラウド成功の鍵だ。
さあ、あと約10日。
みなさんの努力の結果を見るのを楽しみにしている。