夏休み!英語の滑舌の練習はいかが?~リードアラウド研究会

発声練習は、していますか?
大声で叱る子どもがそばにいるなら、そう心配ないかもしれない。
もし、そういう機会がないようだったら、いつものコレで。

さて、発声のほかに、リードアラウドの指導者としては滑舌もよくしたいところ。
こんな簡単なものでも、発音がcrispに。

1) Toy boat (何度も繰り返す)
2) Ten, tin, thin, things(繰り返す)
3) Red leather, yellow leather (繰り返す)

こちらの映像は参考まで。

慣れたら、こちらにも挑戦!

A skunk sat on a stump and thunk the stump stunk, but the stump thunk the skunk stunk.

stump:切り株、thunk:どさっと落ちる、stunk:stink(悪臭がにおう)の過去形

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リードアラウドがインプロから学べること〜その3

リードアラウドがインプロ(シアターゲーム)に学べることが、たくさんある。

先日The Brody Theaterのワークショップで演習したなかから、Bunnyというゲームを紹介する。

まるで呪術のように、エネルギーをグループにもたらすゲームである。

みんなで輪を作り、一斉に
woon-ba, woon-ba
と繰り返しながら腰の高さで手を右に左に振り、リズムをとる。

ちょっとアフリカンな感じ。
調子が整って来た頃に、まずコーチから、自分の目の10-20cm先にチョキの形にした自分の手を持って来て、

Bunny-Bunny-Bunny-Bunny

リズムに乗せて言う。

その間に、ひとりとアイコンタクトをとり、チョキの手を向ける(bunnyを投げる)。

チョキ(Bunny)を投げられた相手は、Bunny-Bunny-Bunny-Bunnyといいながら、さきほどのコーチと同じことをする。

また、Bunny-Bunny-Bunny-Bunnyをやっている人の両脇のふたりは、

Toki Toki, Toki Toki

といいながら両手でBunny役をあおぐような格好をする。

その間、他の人たちは途切れないようにwoon-ba, woon-baと声をあげリズムをとり続ける。

と、これだけなのだが、あら不思議。
身体が燃えて、愉快な気持ちになってくる。

気づいたのは、コーチにBunny がまわってくると、まるで祭りの神輿のかけごえのように、異次元の通る声でBuny-Bunnyが聞こえ、全体に刺激を与えること。まるで呪術。

これだけ。だが複雑とも言える。

3つの動作(woon-ba, woon-ba/Bunny Bunny/toki toki)があって、そのどれをすべきか見極めて、リズムを壊さないよう続ける。

まったく、ぼんやりしていられない。
アイコンタクトが自分に送られていないか、隣の人がBunnyになっていないか、全体のかけ声をかけ続けているか。

あっちの子ども、こっちの子どもと、いつも目を配るべきなのが指導者。
そんな指導者に必須の、注意を複数の方向に向け続ける演習でもある。

同時に、エネルギーが低い集団のエネルギーを高めるwarm upでもある。

また、その集団に協動する回路を作る演習でもある。

以下のビデオ、そのままではないが似たことをやっているので参考まで。

 

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リードアラウドがインプロに学べること〜その2

The Brody Theaterでインプロ(シアターゲーム)のワークショップに参加している。

昨日は第2回。

参加者のキャラクターがだんだん見えてくる。以下、「見えてきた」人々:

  1. アジア系のMay:
    心配性、肝っ玉かあさん(実際は若い)
  2. 赤髭Micheal:
    インテリア・ショップ店員、人間関係で最近、職場を変えた
  3. アフリカ系Jahan:
    エントツ頭風ヘアカット。アーティスト系。ソフトで行儀よしの坊ちゃん
  4. ギプスのJake:
    Tシャツからお腹がせり出した、チキンウィングとビールが似合う感じ。骨折してギプスをはめている
  5. エキセントリックIris:
    細面で神経質そう。ダイナミックで突飛な演技をする危険が似合う男?
  6. 紅顔の美少年Aidan:
    ぬぼうっとしたのは演技か素か、スローで脱力系なのは頭脳犯?
  7. 紅顔の美少女Liz:
    性別は女性だが心は青年。凛々しくきびきび女惚れしそう?
  8. 人見知りの弁護士George:
    ショーンK似のインテリ。殻を壊そうと不器用に動く姿が高感度

演じなくてもすでに個性的で、見ているだけで楽しい。

劇やドラマから飛び出ていた人たちみたいだ。

さて、この回で特に印象に残ったゲームを紹介したい。
まずこちらから。

感情のオーケストラ

5人が舞台に立ち、それぞれに観客が感情をひとつふる。いい感情と悪い感情の両方から選ぶ。

ふられたある感情を演じさせ、コーチが度合いや表現を調整する。

コーチは5人からよく見えるところに立って、指揮者のように5人を指揮する。

5人が競うように「これでもか」と、指された瞬間に感情表現を出すというゲーム。

その結果は…

まるでサーカス?ブレーメンの音楽隊?なにに例えたらいいのか。

何にしろ、気分は最高!

 

リードアラウドで子どもたちに表現をさせようというとき、これは楽しい遊びになりそう。

恥ずかしがっている子どもや何らかの理由でテンションが低い子どもに、自由で大きな表現をさせるには、ice break やwarm upが必要だ。

そのときにもこのゲームは効き目がありそうだ。

またよくあることだが、表現はするが平坦だったり小さい場合。

これは子どもだけでなく、指導者や一般の人たちにもある傾向だ。

このシアターゲームの後は、きっとみんな豹変する…。

例として見つけたビデオ。

まあ、こんな感じだ。ちょっと使っている言葉が「普段遣い」なので、聞き苦しい点にご注意!

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教壇は舞台~リードアラウドにはstage movementも大切

いっしょに英語絵本を読もうと集まった大人や子どもを前に立つとき、リードアラウドでは、指導者が立つところを舞台になぞらえる。

そこで、どう動いたら観客(子どもや生徒など)を、より引き付けられるかも大切だ。

インプロ、シアターゲームを学ぶことは、そうした舞台の上でのわたしたちの動きの改善に役に立つ。

シカゴにあるインプロの「聖地」、The Second Cityの数あるワークショップのなかで、「舞台上での動き」を演習するものの、呼びかけが興味深い。

以下に紹介する:

Do you find yourself stuck standing on stage with your hands in your pocket?

ポケットに手を入れて舞台に立っていることはありませんか?

When playing funny or dramatic scenes do you ever get self conscious about your physicality?

舞台で愉快な場面や、ドラマチックな場面を演じるときに、自分の見かけについて気になったりしたことは?

Do you get shoehorned into playing only a certain type or age?

演じるときに、いつも同じ型や年齢のキャラになっていませんか?

This Stage Movement class is designed to change the way you look, move, and feel on stage.

舞台上での動作を学ぶ本クラスは、あなたの見かけや動き、そして舞台の上での感じ方を変えるものです。

Learn to use your body to make stronger character choices, increase your range, and feel more confident.

より多くの役を選べるように、演じる枠を広げられるように、そしてもっと自信をもてるように、自分の身体の使い方を学んでいきます。

 

ウーン。このワークショップに実際に参加できなくとも、動作というものについて、わたし自身がもっと意識すること、そしてリードアラウドの指導者にそれを意識をしてもらうことはできる。

 

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リードアラウドがインプロに学べること@The Brody Theater

IMG_07885月にはインプロの「メッカ」、シカゴのThe Second Cityでめくるめく即興のやりとりを、ぽかんと口を開けて見た。

そして先日は、ワークショップ生の特権として、その母体であるThe Brody Theater でのショー、時事ネタを即興劇にするPOP!を無料で見た。

週末の夜、10時開演。
少々、わたしには夜更かしだったが、徒歩圏、時事ネタ、無料、三拍子そろったのに誘われた。

小さな劇場で、30人ほどの観客。

入場料はシカゴでの半額程度、8ドル。

バーがついていて、飲み物を注文して適当な席に座る。

異性同士、同性同士のカップル、女友達、インプロ研究生風、同業者っぽい人などがいる。

10時。
張りのある声の50代(?)の男性、リーダー格の人が挨拶。
続いて4人が舞台に出て来た。

20~30代の、体型的キャラ的にかなりばらばらの人たちだ。

この日のインプロヴィザーはこんな感じの人たちだった。

1. 大柄中肉の中年男性

2. かなり小柄でやせ形の若い男性

3. 小柄でお腹が張り出した中年に近い男性

4. すらっとしてスタイリッシュな若い男性

5. 大柄でブロンド短髪、スカート姿の若い女性

この時点で、このでこぼこ5人組、すでに面白そう…。

 

[学べること]

体型や雰囲気の違いは観客を引き付けるひとつのツールになる。

背が高すぎたり低すぎたり、身体が太かったり細かったりという人たち、若者のなかの年配や、年配のなかの若者が、よく目立ってプラスになる

 

最初にリーダー格が、観客に時事ネタのお題を求めた。

客席から、「トランプが副大統領候補に指名したMike Pence!」の声と、続く大勢の拍手で、決まり。

「Mike Penceの情報を挙げて下さい」とリーダー。

観客は、「女性関係」「インディアナ州元知事」など活発に発言。それぞれに「いいね、そうしたら…」と、もちろん「Yes, and」で受答え、インプロの真骨頂だ。

「じゃ、これらの情報を使ってやります」と、即興劇の始まり始まり。

トランプ大統領候補のいいそうなこと、副大統領候補とのありそうな(?)会話、トランプさんの笑えるツイッター、想像上のペンスの「母」なども登場させていく。

状況がどんどん作られ、あっという間に別の登場者に代わったり、別の場面に切り替わる。

 

[学べること]

・いつ自分が他の登場者に代わって、状況を変える「ツッコミ」をするのか。

そのタイミングの測り方とつっこむときの緊張感は、リードアラウド指導と似ている。

・つっこまれた方は、それまでしていた会話を即座に、新状況に合わせなければならない、というところも似ている。

 

5人、見事なチームプレーだ。

ちょっとはずれたな、くどいな、と思える瞬間に、仲間が入る。

かなりリーダー格が飛び込み、場面や会話を生き返らせた。

リーダーが救った、とわたしのようなほぼ素人にわかるのは、他の出演者がまだ年季が足りないということなのかもしれない。

だが観客には、おかげでいい緊張感が続く舞台となり、大変よろこばしい。

 

[学べること]

リードアラウドをしにきた子どものために、一番大切なのは彼らを退屈させないこと。

指導者チーム内の協同が計画したようにバランスよくいかなくても、それは内部のことで、より上等を求める次の段階。第一段階では、外部、つまりショー(指導)を面白かったと思ってもらうようにすること。

 

状況を変えた瞬間のエッジが鋭いときに、より笑いが誘われるのが見て取れた。

割って入った新登場者のキャラが立っていることや、

示される状況が手に取って見える身体の動きとか、

会話の内容自体の的確さなど、エッジが立っているのはさすが。

[学べること]

・リードアラウド研修生にありがちなのが、もあーっとした進行だ。

発問や、子どもの発言への応対に、エッジが効いていないこともしばしば。

いいことを言っていても、発声が不明瞭で聞こえなかったり、おずおずしていたり、自信がなさそうだったり、思い切りが悪い。

照れないこと。

ひとつの題で30分弱、即興劇が続く。

そのなかで、数分ごとに登場者、状況、場面が変わるが、何度か「デジャブー感」(いつか見たぞ?感)がわき、それでまた笑える。

一度演じた登場者や、状況をもう一度わざと持ち出すのだ。

一度目でしっかり印象づけて、面白がらせてあるので、観客はそれが再び形をちょっと変えて出てくると、大ウケだ。

 

[学べること]

繰り返しの面白さ、よく研修生が言う「しつっこさ」の妙である。

相手が幼いほどウケる。

大人を相手にしているときは、いい加減にしないと飽きられたり侮蔑さえされてしまう、毒を含んだ芸だが、これがないと盛り上がらない。

 

ワークショップでも気づいたが、インプロのひとつの特徴は、チームに協同精神を育むということ。

だれかが突出して目立つとか指導力を示すという方向性はない。

「リーダー」と仮に呼んだが、その人がリードしているのではなく、「サイドコーチング」しているとインプロの世界では言う。

調整役とでもいうのかもしれない。

彼らの舞台を見ていて、過剰な自意識のようなものはまったく感じない。

誰かが場面や会話をつまらない方向に向けそうなときに、「そんなのダメだよ」という態度は感じない。

「そうきたか」とか「それもありだね」という態度で受けて、次に発展させる。

この日の舞台に立った5人も、チームとして「Yes, and」の精神なのに納得。

 

 

 

 

 

 

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