大島英美のBLOG

  • リードアラウドいろいろ
  • なぜReading Aloudが子どもにいいか

    Read Aloud がどれだけ子どもにとって役に立つかを発信しているアメリカのNPO、ReadAloud.org。

    研究成果に基づいた知見をいろいろ紹介してくれるが、今朝はこれが目に入った。
    ざっとした訳もつけてみた。

    Reading aloud…
    本を声に出して読むことは、

    1. accelerates your baby’s brain development, nurturing trillions of new connections from birth.
    誕生時から数えきれない神経的繋がりに働きかけて、赤ちゃんの脳の成長を増進する。

    2. express your baby to millions more words by age 4.
    4歳になるまでにより多くの言葉に遭遇させる

    3. builds critical literacy skills like vocabulary, phonics, and comprehension.
    言語的に必須の力、語彙力、フォニックス、読解力などを培う

    4. prepares your child for success. Reading from birth to age 8 gives your child lifetime learning skills.
    子どもを成功へ導く。誕生時から8歳までの本を読むことが、一生の学びの力となる。

    また、こんなキャッチフレーズも:
    Read Any Time
    Read Anything
    Read Anywhere

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  • リードアラウドいろいろ
  • 絵本リードアラウド認定講座2017:第1回報告その2〜リードアラウド研究会

    本講座、二本柱は朗読力と指導力、それぞれの養成である。

    指導力養成で、「お初」の用語は、Active Listening。

    双方向型指導のエッセンス、と位置づけられる。

    双方向型指導の第一歩が、active listeningでもある。
    生徒に参加させ、指導者と活発なやりとりで指導を進めるには、まずは指導者が傾聴しなければならないだろう。

    Active listeningのためには、二つの方法がある。
    Nonverbal とverbal cues。

    まずは言葉ではない、nonverbal cuesから。

    そのひとつが、これまでも演習してきたが、アイコンタクト。
    もっと意識的に演習をしていく。

    東京だけでなく大阪でも、この演習として、スピーチ遮断機ゲームをした。

    (興味ある人は、文献として『コミュニケーション力を引き出す』平田オリザ・蓮行 共著、PHP新書がある)

    このゲームはいい!

    改めて思った。

    演習であると同時に、初回の自己紹介も兼ねられ、時間の節約にもなった。

    ひとり持ち時間は1分。
    みんなの前に出て、取り囲んだみんなとアイコンタクトをとりながら話をする。

    だいたい180度に広がった聴衆(みんな)は、両手を遮断機として挟みのように広げる。
    聴衆は、話し手が自分を見てないと見て取ったときから、両手(遮断機)を徐々に閉じて行く。
    そのさい、踏み切りの遮断機のように「かんかんかん」と警報を口でならし、話し手に気づかせる。
    閉じて行く途中で、話し手がアイコンタクトを送ってくれば、遮断機をすぐにまた全開させる。

    アイコンタクト、
    とくに日本人は欧米人と比べると弱いというか、あまり意識していない。

    まったくアイコンタクトなしでの話、講演、授業もそう珍しくない。

    リードアラウドの指導者は、それではいけない。

    「聞いているよ」「気にかけているよ」とnonverval cueを、アイコンタクトで出すのは、active listeningの基本。

    リードアラウドの指導の基本でもあるので、重要な演習だ。

    今回も、東京でも大阪でも、遠慮がちではあったが「かんかんかん」は、何度も聞かれた。

    (傾向として、東京は「かんかんかん」が甘いかな?なかなか鳴らない警報は、危険!?)

    最初は視線を送っていることを知らしめようと、前のめりの姿勢になったり、はっと気づいてビームのような視線を送ったり。

    送る方も、受ける方もなんだか笑いが起こって、楽しくなった。

    リードアラウドでは、子どもたちが「プレゼンテーション」の基本も学ぶのだが、こんな楽しい指導者の演習は、子どもたちのアクティビティにすることもできる。

    本講習での「演習」は、そのまま、指導者が自分の生徒たちとの「アクティビティ」に使える、一石二鳥のものが多いので、大いに活用しよう。

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  • リードアラウドいろいろ
  • 絵本リードアラウド認定講座2017:第1回報告その1~リードアラウド研究会

    いよいよ始まった。

    2017年度の認定講座、最初の課題書は『Walter Was Worried』。

    本講座2本柱の1本、朗読力養成は、
    articulation と、
    vocal flexibility
    で進めて行こうと思う。

    発声、滑舌などの演習で築かれる正確さ、articulation。

    まずは唇、舌、歯を使う滑舌練習をした。

    これをすると、そして人がするのを聞いていると、やおら楽しくなってくる。

    早口言葉は演習すべきことでもあるが、楽しいアクティビティにもなる。

    さて、英語の早口言葉。
    日本語を話す生活ではあまり使わない、口周辺の筋肉をほぐす。

    うまくいくと、早口だけどはっきりひとつひとつの言葉が浮かび上がり、美しいものだ。

    今回限りの練習ではない。
    朗読の前には、準備としてやっておきたい。

    Though thou thy they there なんて、舌がもたつきそう。練習、練習。

    滑舌の後は、声。
    声のVolumeも、大きく出したいときに出せるようにする必要がある。

    ということで、この日はdistance techinicを演習。

    距離をとって声を出す演習だ。

    volumeを大きく出せるようにするだけでなく、worriedならworriedの気分を言葉に乗せる、toneを変える演習も同時にした。

    4メートルほど離れて、まずはあくび卵のときの口を思い出しながら、「WORRIED!」などなんどか声に出す。

    それから、次にworriedのtoneを乗せる。
    困った、どうしようの気持ちで、worried。

    かなり解放の進んだ講座参加のみなさんの声が、部屋にこだました。

    そして、
    新登場のCrossing the lineゲーム。
    これは、対照的なemotions、ecstaticとcalmなどを、床に引いた線を境に瞬間的に表現しわける演習。

    確かに朗読で、どんどん形容詞が出てきて、それの表現が第一声からシャープに決まらないことがある。
    こういう演習で、すぱすぱと演じ分けられるようになると、朗読の切れがよくなるだろう。

    みなさんのこれからに期待する。

    これらが、本講座2本柱の片方、朗読のための演習だった。

    演習などいろいろこなした最後に各人が朗読した『Walter〜』は、確かに感情が豊かに、言葉からのtoneの幅が大きくなったように聞こえた。

    講評では「楽しくなった」「楽しそうに読んでいる」というのが聞かれたが、これは朗読に感情がかよったからと思われる。

    (つづく)

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  • リードアラウドいろいろ
  • わたしがリードアラウドにたどり着くまで~リードアラウド研究会

    2017年度のリードアラウド、指導者向けのワークショップ(絵本リードアラウド講師認定講座)を、東京、大阪でそれぞれ開催した。

    それに先駆けて、リードアラウドというものを始めた経緯をよく考えてみた。

    講座でも、かなり熱っぽく話したが、それは次のような気づきがあったからだった。

    研究会に在籍(講座、ワークショップを受講)していなくとも、リードアラウドに少しでも興味を持って下さっている方々に向けて、その気づきをここに挙げてみる。

    1)英語絵本は素晴らしい

    ・芸術・文学性が高いものも珍しくなく、子どもだけでなく大人も楽しめ、心を動かされる

    ・声に出して読む、聞いてもらう楽しさや味わいがある

    ・楽しいから英語を学ぶ動機付けになる

    ・一冊から多くの情報が得られる

    ・英語学習の要素が揃っている

    ・旧作だけでなく新作も充実し、選択肢が多い

    ・ロングセラーも多く、世代を超えて分かち合える

    2)「ちんぷんかんぷん!」said children

    ・ただ読んだ(読み下した)だけでは、英語を母語としない子どもには分からない

    ・聞き手に無理強いをしていたり、読み手の自己満足で終わっていたりすることも多い

    ・逐語訳などをして説明的になると、子どもは「勉強」と察知し楽しむことができない

    3)「先生読み」は退屈

    ・先生の典型的な読み方は、正確だが絵本を作品として表現せずただ読み上げる。聞き手は退屈する。

    ・内容を声によって現実化する「表現ある読み方」をして初めて、英語絵本が子どもに理解しやすく楽しいものになる

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  • リードアラウドいろいろ
  • 『Frog and Toad』を高齢者施設で読む

    月1回の高齢者施設の3人のマダムとの英語の時間、始めてから4年以上になる。

    平均年齢90歳+の3人が、ひとりも欠ける事なく元気でシャープで、ずっと続いているのが本当に素晴らしい。

    教材は、もちろん絵本。

    でも、3人中ふたりは、英字新聞の元記者とカナダ領事館に元職員。

    そんな英語の元プロを交えていることもあって、特に中身の濃いものを厳選したきた。

    そして、いつも嬉しいのは、こんな声が聞ける時。

    「なんていいお話でしょう」

    「絵本ってこんなに、大人にも考えさせるものなんですね」

    「内容が深いですね」

    「まあ、心を洗われるような奇麗な絵」

    みずみずしい感性で、しみじみと、時にはあでやかな喜びの声を聞かせてくれること。

    「今更、絵本なんて」
    「わたしたちに失礼よ」

    などと思われはしまいか心配したのは、杞憂だった。

    最初は、「声を出す」ということに特に惹かれて始めた人も、思いがけずに絵本に文学や芸術の香りをかいで、続けていただけているようだ。

    英語そのものの難易度はいろいろ。

    他のリードアラウド・クラスの選書と一番の相違点は、文字の大きさの考慮。

    3人ともに一番悩んでいるのが、視力の衰えなのだ。

    字が小さいと、とても読みにくく、読み間違えが増える。

    そんなことにも気がまわらなかった初期の頃は、わたしはみなさんの読み間違いを「英語の間違い」と思ったことも。
    大変失礼なことをした。

    文字が小さいのは、選外。

    今では、
    文字が大きいもの、

    行間が広いもの、

    と目に優しい本を心がけている。

    また、
    選書の第二のポイントは、
    文学・芸術性。

    ただ英文を多読することには、みなさん興味がない。

    ゆっくり英語を味わう。

    しっかり声を出す。

    なので、

    韻やくりかえしの音を楽しむ本、

    物語の展開の面白さを堪能する本、

    子どものかわいらしさを改めて感じ入る本、

    挿絵の詳細へのこだわりや、色彩や造形の美しさを味わう本、

    異文化への目を開かせてくれる本などなど。

    これまでの選書、すべてに目を輝かしていただけたのが、わたしの勲章だ。

    さて今、

    まさに読んでいるのは『Frog & Toad』。

    文は多少長いが、いくつかの章に分かれているので、息切れしないちょうどいい長さだ。

    そして、文字の大きさ。

    十分に大きい!

    「大人に役立つこと、友情について学べますねえ…」

    「今でも、役に立つわね」

    は、昨日読んだ章のみなさんの感想。

    よかった、よかった。

    みなさん、これからもどうぞお元気で、ご一緒しましょう!