2017年度、絵本リードアラウド認定講師発表会が終わった(2)もう一息のところ〜リードアラウド研究会

(1)のつづき

もう一息のところも、もちろんあった。

  1. リーダーズシアターの見せ方をくふうをすること

これは、今後わたしが、練習の段階で演出するのが適当だろう。

また、この日、直前の打ち合わせでつけた演出が、かなりショーを楽しくしたが、全員に徹底しなかったので、本番で少々乱れたのが非常に残念だった。

 

2. 指導中、子どもから思わぬ質問や事実に照らして訂正したい答えが出た時、ときに対応があいまいだったり正確さに欠けること

 

確実でないことを、正解と受け取られかねないように答えては絶対いけない。持ち帰るか、知らないから調べてね、など正直に。

また、子どもの質問を「やっかいだ」と思わないこと。表情にでる。質問はありがたいし、子どもが集中しているということだから、褒めること。

 

3. ときに観客の反応をよく見てないため、間合いが不十分で、観客が内容をよく把握できないまま、進んでしまうこと

たとえば、台詞を読んだ後、ナレーターが観客に「どう思う?」とでも問うような視線を投げると、その都度、観客は内容を立ち止まって考える時間を得られる。

4. 笑いを起こしたい本の場合、「しつっこさ」が足りないことがある

 

演劇などで笑いが起こるのは、繰り返しの台詞や動作、演技のときが多い。ベタな感じだが、どうやら人間の笑いはベタなものに起こるらしい。

「指導者」は知らず知らずのうちに、気どってしまっていることがある。表現するときは、そういった気どりや、「先生らしさ」の殻は邪魔。それらなしで、もうちょっとベタで「しつっこい」表現者になりたい。

 

5. 「Crow Boy」のナレーション、淡々としてはいても、元同級生としての痛み、驚き、尊敬などいろいろな気持ちが混じる。淡々と「ナレーションっぽく」して感情が抜けてしまうところが、まだ第一グループにはみられたこと

AIと生身の人間の違いを出したいところだ。

同じ「Voice of Crow」という語を、何通りにも言い換えられた、第二グループは、さすがのベテランズ。

かなりの出来だが、元同級生であるナレーターの心をもっと「深掘り」させること、間合いをもう一歩自在に、もうすこしケレンを加えるなどが、今後の目標か。

 

2017年度、絵本リードアラウド認定講師発表会が終わった(1)よかったところ〜リードアラウド研究会

絵本リードアラウド認定講師講座、年度の締めくくりは発表会&審査会。

1月13日当日、参加予定だったM.Y.さんとM.Iさんがどうしようもない事情でこられず。

ふたり分のあきが寂しかったが、遠方からのひとりも加え参加できたみなさんによる見応えのある発表会だった。

 

まずは、「よかったこと」を挙げたい。

1. 昨年と比べて、全員に明らかな上達が認められたこと

 

お世辞ではなく、全員に、というところがとても嬉しい。

たとえば、「声、言葉が少々不明瞭」と昨年の審査でコメントつけた人の場合。

その彼女は今年、「そんなこと書いたっけ?」とコメントを読み直したほど、声量も出て、滑舌も明瞭に。

 

個々への「上達」コメントをお楽しみに。

 

2. 模擬指導で、安心してみていられた。気になって長々と口を挟まずにすんだこと

 

一瞬「ダメ出ししようか」と思うことはあったが、そう思っているうちに、その瞬間はめでたくさった。みなさん自身が修正し、わたしの出る幕はなくなった。

安定感がかなりあり、みなさんの指導を楽しめた。

 

3. 見せ方、表情に違和感なく心地よかったこと

 

演出や盛り上げ方には、まだまだ工夫の余地はあるが、現状は自然でかつ知的、好感が持てる。

 

4. 表現にわざとらしさがなく、ユーモラス。笑いを誘えたこと。また特に上級者は、表現に細やかな思いが込めら、感動を呼んだこと

5. 英語指導者として正確で、信頼感を醸せたこと

 

 

 

 

発表で見えてきた絵本リードアラウド上達のステップ〜リードアラウド研究会

昨年末は、ブックハウスカフェのおかげで、リードアラウドの仲間たちに発表の機会を持てた。
発表会で、わかったこと、見えたことが色々あった。
いくつか挙げてみる。

  1. 自主練習に精がでた

    リードアラウド、朗読は練習が肝要。
    分かっていても、なかなか時間を取れないし、積極的に取るまでにはいたらない。
    だが、目的が具体的になり、期限も切られると、練習に身が入ることに。
    その結果は……
    「階段二段飛ばし」ほどの、目覚ましい上達が見られた。

  2. 上達には、ある決まったステップがある

    リードアラウドを始めて1年になるかならないかの、カルチャーセンターの仲間が加わった発表だったおかげで、上達のステップがよく見えた。

    Green Eggs and Ham [With CD]【オリジナル解説付き】
    A Dark, Dark Tale

    [典型的ステップ]

    • 半年〜1年
      声・滑舌が聞き取りやすくなる。
      意味が聞いてとれる読み方に。
      ところどころ、聴衆の気を引くよい表現がまじる。
    • 2〜3年
      声・滑舌がさらによくなる。
      感情がない、表現を取りこぼす言葉が少なくなる。
      集中できたときは、荒削りな表現でも聴衆を盛り上げる。
    • 4〜5年
      声・滑舌に安定感・自然感がでる。
      感情表現のない語はなくなるが、ところどころ少し違和感が残る。
      自ら図って盛り上げ、自然に聴衆を楽しませる。
    • 6年〜
      声・滑舌に安定感・自然感・自在感・ダイナミックさがでる。
      思い込みや長年の癖で、読解の際、違和感のある表現をすることがある。
      盛り上げ方や楽しませ方のスケールが、こじんまりすることがある。

人によって、かかる年数に多少の誤差はあるが、通る道筋はほぼ同じなんだなあ、と感慨深かった。
The Day the Crayons Quit

『大人のための英語絵本の夕べ』参加者からの感想、その2〜リードアラウド研究会

年末のリードアラウド『大人のための英語絵本の夕べ』参加者からの感想、その2:

「発表会にはビックリ!!!でした。
皆様の個性的で豊かな表現とほんとうに虹のような明るさを感じる楽しい朗読。
圧倒されました…
つまり 口アングリ開いてしまいました!!!
 2018年も私達みなに、
子供も大人も含めて、
この楽しさとパワーを”伝授”くださいますように
なにとぞよろしく
申し上げます。」

絵本リードアラウド認定講師講座2018年度の絵本決定!〜リードアラウド研究会

苦渋の決断?を下した。

2018年3月からの絵本9冊を、ついに決定した。

何冊も候補に上がって消えたタイトルが、ちょっと「不憫」だ。またの機会に。

 

選択の際に、

古典とモダンのバランス、

指導対象、

朗読のタイプ

ーー主にこれらの要素を考えた。

 

新年度、特に指導対象という要素を新たにした。

3グループ、

A: 4歳未満とその父母対象

B: 4-7歳程度

C: 8-16歳程度

と、典型的な対象年齢の幅で分けた。

 

もちろん良質な絵本は、万人向けなのでその年齢幅以外にも、「料理」の方法はある。

めやすである。

 

Aグループにはボードブックになっている、いわゆる「赤ちゃん本」を選んだ。

これを赤ちゃんにリードアラウド指導するのではなく、その父母(家族)に読み方を指南する方法を研修する。

 

Bグループは、リードアラウドのごく一般的な年齢層向け、王道的本。

古典、Mr. Gumpy’s Outingと、

定番Elephant & Piggieからの1冊と、

数年前に取り上げたモダンな本(『I Want My Hat Back』)の続編にあたる、またまたクールな1冊。

 

Cグループに選んだ1冊『The Book with No Picture』は絵本なのに絵がない。さあ、どう読むか、どう読ませるか。チャレンジングな本……と思っていたら、新聞でその翻訳版(早川書房)が大ヒット中と知った。英語のユーモアをどう翻訳したのか、気になる。

あと2冊は、M. Sendakの本とDr. Suessのクリスマスがテーマの本。

Dr. Suessのこの古典的クリスマス本では、今更ながら発見が。

以前、ワークショップでも取り上げた『Merry Christmas, Very Hungry Bear』は、このDr. Suessのパロディだった!

 

これら3グループを順に、A-B-C/A-B-C/A-B-Cと3回繰り返すように、3月から12月の9回の講座で取り上げていく。

全講座の受講が難しい人は、どう「つまみ食い」するか。パターンを参考に考えるのもいい。

 

全タイトルの発表は、1月13日!