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「メンドリのロージーが散歩に出て、庭を横切り、池を一回り、積み上がったワラの山の脇を通り……、自分の小屋に夕食前に戻りました」なんて、大きな事件もドラマも語られない、短い平叙文一本の物語の絵本が、これ。
Pat Hutchins作絵の『Rosie`s Walk』だが、ここしばらく、大人のクラスと小学生クラス両方で、リードアラウドしてきて、改めてこの本の「味」がわかってきた。
というわけで、なんども話題にしたくなる。
この本、本文が短いところに多くの情報を持つ絵がついているのが、言葉一語一句に感情を通わし、語りのような朗読をする大人のレッスンにもぴったりだった。
まずは、語るひとがだれか、を考えてもらう。
よく「普通に読む」ひとたちが、その読んでいる人をイメージすることなく、文字面を音声に変えたものを「朗読」と称することがある。
リードアラウドのレッスンでは、読み手のキャラクターを考えてもらう。
朝日カルチャーセンターの「声に出して読む英語絵本」の講座は、みなさん役者揃いで、この本が課題書だった前回の学期は、いつも以上に盛り上がった。
ナレーターを、農場主にしたりその奥さんや使用人、ロージーを狙うキツネ、遊びにきた子ども、農場を見守る「神」など、キャラクターが次々挙げられ、その気で本書を読み語り、それぞれ大喝采を浴びた。
大人にも面白いこの本で、子どもたちにどう指導できるか、どう面白くよんであげられるか。
2月12日の指導者向けオンラインレッスンを、お楽しみに!