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2023年4月にスタートした英語絵本リードアラウドで学ぶ「小学生クラス」、2024年1月は『Rosie’s Walk』をリードアラウドしてきた。
改めて、この語数の少ない、一見地味に見える絵本が、どうしてどうして、なかなか小学生指導の上で使い勝手がいい。
本文は要約すれば「メンドリのロージーは、いつものような道順で散歩に出かけ、農場をまわり、夕食前にもどりました。」という、まあ単純な話。
これがなぜか、英語圏ではロングセラーで読み継がれている。
魅力の分析が、わたしもまだそれほどできていないのかな、とも思うが、なにしろじんわりと、おかしみがわいて、また読みたくなるのだ。
ロージーの個性も、本文に書き込まれているわけではないが、絵の表情が秀逸なせいか、見えてくるのが不思議だ。
本文を読むだけではわからない、キツネの存在もおかしみがある。
これを読んでいる子どもたちは、なんにも表立って感想らしいことを言わないが、
「こいつ、なんで キツネに気づかないんだ?」
とふとつぶやいていた。そこにはロージーへの親しみが、感じられた。
書かれていないことを想像させ、今の日本の子どもがしたこともない農場の散歩を、ほんの少し味あわせてくれる。
写実的ではない図案のような、抽象的な感じの「ミッドセンチュリーアート」の絵も、想像力をふくらましやすいのか。
情報が詰まりすぎておらず、リラックス感が漂い、「ミッケ」などアクティビティもなぜかやる気になるようで、全部のページで楽しめる。
「余白」が多いが、そのせいか?飽きずに何度も「読める」。
「読む練習」をする本、readerの役目もしてくれる。
本当に一言一言が読めているのか、確認しやすい。
いろいろ楽しめる、よい本の典型かな、と改めて思った。
2月の指導者向けオンライン英語絵本ワークショップの課題書はコレ!
先生方に、指導案をお見せします。