英語絵本を「読み聞かされる」側の身になって考える〜リードアラウド発表会

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英語絵本認定講師および朝日カルチャーセンター「声に出して読む英語絵本」講座受講者ベテランが出演する、英語絵本朗読(リードアラウド)と英語絵本指導の発表会があった。

 

驚いた。

素晴らしい!

 

リードアラウドというものを、約15年ほど前から言い出して、広め始めた理由のひとつに、当時の英語絵本の「読み聞かせ」に一石を投げたかったというのがある。

いくつも「英語の達人」たちに「読み聞かせ」られてみたうえでの、感想は次のようなものだった。

 

・英文を一語ずつ切れ切れに読んでいる、または言葉と言葉の切り方が不自然。

・英文はつながっているが、文意にそっていない、または読み癖のような違和感のある抑揚がついている。

・物語なのに物語が、見えてこない、聞こえてこない。英単語の発音見本集のように聞こえる。

・一話がそんなに長い話でもないのに、とても長く感じる。退屈する。

・日本語の「説明」が 楽しみを邪魔をする。驚きや感動を奪うような解説がつく。

・聞く人の想像を阻害する、読み手の独りよがりのおおげさな表現がうるさい。

などなど。

 

今回の発表会で一番嬉しかったのは、発表者のみなさんが、上記のような「英語絵本の読み聞かせ」とはまったく別物の、聞きたくなる、または聞かせる(心にしみる)もの、リードアラウドを披露したこと。

 

「よく練習できましたね」というような、失礼な感想を言う気はない。ひとりひとり、ここまでの努力は違うだろう。

でも、聴衆が「聞かされた」と感じない、自分から好んで耳を傾けただろう(少なくともわたしはそうだった)、絵本のリードアラウドをしたことに、敬服する。

 

*発表会:英語絵本リードアラウド認定講師講座(英語絵本ワークショップ)の講座受講者のうち希望者が、年度末に受ける審査を兼ねる。

 

 

 

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