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何度か書いたが、近年はインターナショナル幼稚園などに通園する子どもが都市部では増えている。
そこで、英語をある程度学んでいるからこその、気になる現象が子どもにみられるようになった。
「すらすら英語の本を読むが意味はまったくわかっていない」現象だ。
先日も、子どもがそういう状態だという親子の、リードアラウド体験申し込みがあった。
「読めるだけでなく、書いてあることがわかるようにしたい」と、希望してのことだと思う。
英語圏では、
書いてあることがわかる力(読解力、reading comprehension)と、
表現豊かに読む力(reading fluency)には、
正の相関(片方が上がればもう片方も上がるという、双方が同じ方向に一緒に変化する関係)がある、
ことが言われていて、特に教育現場ではそのことを前提にして、様々なカリキュラムの工夫がある。
独自の指導方法、リードアラウドが標榜する「豊かな表現」は、この相関関係にのっとったもので、「読解力」を進めることでもある。
絵本の各場面をじっくり見て、それからそこの文をリードアラウド指導者が表現豊かに読むのを聞いて、なにがわかるか語り合う。
厳選した絵本で、こういった読み方を重ねていくうちに、
「どういう感じなのかな」と、そこに書かれた物語の流れを考えるくせがつく。
始めは、「嬉しい、悲しい」「いい、悪い」などの単純な感情の対比から、徐々に細やかに考えていく。
これが、読解を進める過程と重なる。