「ボローニャ絵本館」https://www.city.itabashi.tokyo.jp/library/bologna/index.html が
新しい場所に移ったということは、なんとなく聞いていたが、それは新しく建てられたスタイリッシュな中央図書館内にあった。
そこで「英語絵本リードアラウド」の会を設けてくださったのが、この日の訪問の直接の目的だったが、実は図書館も見るのも楽しみだった!
開館してまだ3年。真新しく、そして広い。
幸い、担当者に案内していただけた。
100カ国ほどの国々の絵本を集めた棚。手に取りやすい高さの棚に、国別にずらりとある。
えっ、えっ?普段意識に登らない国も!
でもそりゃ、たいてい絵本はあるよね、と再認識。
圧巻は、ここだけの蔵書、ボローニャ児童図書展で入選した代々の絵本が並んだ棚と、その事務局から毎年寄贈された本がぎっしりの棚。
うむ。改めて訪れねばならぬ。
あ、ボローニャにも行きたくなった。
さて、この日のリードアラウド。
大人向けとは言え、子どもも数名参加していた。ありがたい。
やっぱり、子どもの反応をみるのが一番楽しく、子どもと当意即妙のやりとりをするのが、リードアラウドの真骨頂。
わたしにつられて、英語を口走ってしまう子ども。
すらすらで英語らしい音が、凄い。大人と言葉を処理する回路が違う。
『I Want My Hat Back』の主人公、クマの、失意のどん底にいるような表情を、みんなの前に出てやってのけた8歳がいた。
まったく邪念?のない、まっすぐな表現力は素晴らしかった。
単語どころか、文章まで「言ってごらん」とふられて、さっとできてしまう子どもたち。
それを見るだけでも、集まった大人たちには英語絵本と子どもの関わり方の、ヒントが得られたのではないだろうか。
あるとき会場のどこかから、わたしの発した英語がそのままの発音を模して、こだましているのに気づいた。
「ん?」
何度か続いたので、気になって声をたどると……。
なんと3歳児!
こちらが英語でいった通りに、すぐさま再生する、生きる「英語リピートマシーン」だった。
大人向けの解説中、何かの拍子に罪悪感「guilt 」という言葉を使った。
まさか!
Yes!
3歳児が「guilt」といってニコニコしているではないか。
幼児から小学生まで、子どもはそんな「魔法」にかかる年頃だ。
感情もみずみずしい。
もっと英語絵本で楽しませたいと、改めて思った。
なにはともあれ、中央図書館ボローニャ絵本係のみなさん、この機会をどうもありがとうございました!