小学生の英語でどんなことが起きているか:その1〜リードアラウド研究会

公立小学校での英語学習を知るために、今年春まで約1年半の間、英語支援員として仕事をした。

いろいろ現状を知った。

 

まず、英語専科の先生の努力と、その喜ばしい結果について。

英語専科の先生を置ける小学校は「ラッキー」と思わなければならない、というのが悲しいが。行政上の不公平があることは大問題だが、それは置いておく。

 

ラッキーな学校で、英語専科の先生がいれば、その先生の指導のもと、今ならひとり1台ずつのタブレットを駆使して、参加する気がありさせすれば、生徒はひとりひとり全員が授業への密な参加ができる。

英語が得意な先生だから、英語で語る機会も多めであるし、先生自身が英語を好きなのでその言語や文化について肯定的に語る場面も多い。

英語経験の厚みがあるので、余談も英語に関わることだったりで、生徒たちが英語に興味を持ちやすい。

 

さて、全員に開放されている「文明の利器」、これも本当に素晴らしい。

 

その利器、タブレットは、家に持って帰っていいので、全員が家でも、求めさえすれば、ほとんど底なしの沼、または枯れない泉のような英語情報が得られる。

 

英語専科の先生が教授していることと、タブレットが貸与され、先生がそれを使いこなして指導していること、この2つの好影響と思えるのがこれ。

 

「発音がいい」ことと、

「英語の聞き取りが少しよくなった」こと。

 

教科書の本文には手本となる音声がある。

ときに先生のオリジナル録音があったり、自分の声の録音もでき、それを何度でも、面倒な手続きなしてすぐに聞ける。発音の「添削」もありだ。

 

速度も変えられる。(標準と定められている速度は、はがゆいほどゆっくりだが)

 

また、子どもたちは教科書の一章ごとに入っているchantsなど、今風のリズムや節に乗った言い方を、毎回せがむほど好んで、動画に合わせマネをし、英語を楽しんでいる。

 

これらの結果として発音や抑揚が、驚くほどよくなっている。

 

素晴らしい変化を挙げたが、問題点や課題はどうだろう。(つづく)

 

 

 

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