小学生アドバンスクラス では、今期のGrammarはこのworkbookのG3(写真はG1)を使用している。
G1、G2と学んできた項目や順番はほぼ同じだが、おおざっぱに示された分類や約束事が、学年があがってより細かい理解を求めてくる。
先日は「Action Verbs」の項目だった。G1では「Action Words」というくくりでざっくりと、G2では「Verbs」という呼び名が紹介されて、文中のどれか、わかりやすい初級単語で学んだ。
G3になって、Verbsだけで5項目、ページ数が5倍もある。「Action Verbs」はそのうちの1項目。
ここで、「もうaction verbsは知っている」つもりの生徒に、そして「もう指導した」つもりの指導者に、ちょっと意外な展開がされる。
「Circle the action verb in () that paints a more vivid picture of what the subject is doing。」と、ウォームアップのあとに指示される。「よりvividな絵が浮かぶ動詞はどちらか」という二択問題だ。こんな展開、考えたことがなかった……。
こんな問題だ。
Father (whispered, talked) to the baby.
The puppy (ate, gobbled)down his food.
The ball (fell, bounced) down the stairs. これら、カッコ内の動詞のどっちがvividか?
これは、grammarといいながら、synonymsの問題でもある。
直喩的な初級動詞だけに止まらせず、ある行動を言い表すのに、ニュアンスのある別の単語もあることを、G3で動詞の文法の枠で教え始めている。
もう、ここで日本の今までの中学英語はおいてきぼりになると思った。
これまでは、「語りかける、話す」はtalkかspeak一辺倒で、「囁く」whisperを「語りかける、話す」の一種と考えたこともないだろう。「食べる」はeatに決まりで、「がつがつ食べる」gobbleは知らないまま。ballが階段を落ちるは、fallと言えたら上出来で、bounceなんて大学生でも思いつかないかもしれない。
G3ごろなのだろうか、日本人の英語がおおきくネイティブに置いていかれるのは。
「なんで同じことを別の(難しい)英語で言うのか」と、
腹立ち紛れに、語彙の暗記に明け暮れる高校生に、これまで何度か尋ねられたことがある。
これが(動詞の場合の)答え。
to paint a more vivid picture of what the subject is doing