絵本リードアラウド認定講師講座第3回報告その1〜『Swimmy』の指導

5月のワークショップ終了!

課題書はかの有名な『Swimmy』だ。

英語指導者としての指導対象は、年齢的には小学校中学年以上、英語の力的には3年以上と考えるのが現実的だろう。

英語の難易度レクサイルでいえば、570Lとかなり上等な英語レベルだ。ネイティブなら2〜3年生でやっと自分で読んで意味がわかる程度か。

本書を非英語母語者に学ばせる、つまり音読(fluencyも高く)と読解もさせるのには、指導者の力量が問われる。

まずは、リードアラウドの手本になる読み方、表現力のレッスンをした。

 

本書ほどの語数、語彙、文の長さや難易度がある場合は、生徒にはシャドーイングで読み方を指導する。そこで指導者は、特別にfluencyを磨かないと効果的な指導ができない。

今回の表現レッスンは、「だら〜とただ正確に読むだけ」から「メリハリがあり、だれがどうした、といったポイントがわかる読み方」にするというものだった。

 

うーん。

時間が足りない。

なのに、重要な技術だ。

主部と述部の意識、そして主語と述語の強調があると、「なにがどうした」が、とても聞き取りやすくなる。

それからもうひとつ、「いいことなのか、悪いことなのか」を表現できると、話の展開が聞いてわかりやすい。

 

ところがこれが、自分で練習してきてもわかったが、英語の非母語者には難しい。もしかしたら、難しいと意識さえしていないかもしれない。まずは今回、意識をもってもらえただろうか。

意図していない語(特に冠詞や代名詞、接続詞など)に力が入って、それが重要語をぼやかす。その結果、あちこちに意図せず強調された単語があって、聞く人にはガヤガヤとした雑音になって、文の本筋がわからなくなる。

リエゾンがうまくない、という点もある。

滑舌の演習と同じく、身体に分からせる種類の技術なので、今回の演習はぜひ復習をしてもらいたい。

(つづく)

 

絵本で英語を教える〜英語教室向けカリキュラム講座

英語絵本を主な教材にして日本人の子どもに英語を教えてきて、ここ数年でそれなりにカリキュラムと呼べるものがかたまってきた。

そして、一番の変化は、このカリキュラムで学ぶ子どもたちの力がついてきたことである。

 

これまで数回、その時点でのカリキュラムの公開と解説をしてきたが、先日は最新版、

絵本でどう子どもたちに英語力をつけるか、

どんな考えでカリキュラムを作っているか、

そしてその最新版カリキュラム3年分の公開と、

指導の進み方を客観的に測るアセスメントの方法などを公開する講座を開いた。

この講座のためのレジュメをまとめながら、今更ながら力が湧いてきた…。

これまでの生徒のアセスメントの結果が示すように、英語圏の子どもにより近い英語の力を確実につけながら、面白いと思って続ける気になるーこんな英語の学び方、させてみてはいかがだろう。

先生方の参考になればと思う。

英語grammarでコツコツ土台作り〜キッズブックス英語スクール

スクールの小学生アドバンスクラス で、リードアラウドと並行して、Grammarの英語圏G3レベルを指導している。

前回はCapitalizationの章。そこで気づいたことがある。

わたしの記憶では、日本の中学高校ではあまり重要とされてなかったようで印象が薄いトピックなのだが、英語圏では、これ、G1から、学年が上がるごとに徐々に詳しくしながら、高校まで繰り返しコツコツといった感じでとりあげている。

英語圏のこうしたgrammarでのきちんとした指導のおかげだろう。さすがに、本や映画などのタイトルや、標語、広告、印刷物の見出しの書き方などで、大文字と小文字の使い方がきっちり正しく統一されているし、大学まで行った大人には「常識」になっている。

翻って日本で、近頃さかんに目にする公の英語での広告や表記など、ヘンなことが珍しくない。それだけでなく、英語圏の「文法」にそって正確に書いたものを、(英語が専門でない)編集や校正で直されることもある。

少なくともCapitalizationに関して、日本の英語での「普通」が、英語圏の普通になっていない気がする。

 

英語圏のワークブックでの丁寧な取り上げようから推測すると、基礎的で日本では軽んじられている感のあるcapitalizationでさえ、英語圏では、きっちり身につけるには小学生の1年生からずっと繰り返し学ぶことが必要と思われているようだ。

小学生から英語を学ぶことになった日本の子どもたち。せっかくの機会に、土台となる文法、そして簡単そうなcapitalizationも、少しずつでも継続してしっかり学んで欲しい。そうすれば、きっと古い世代の日本人よりも若いうちに、たぶん高校3年生になるまでに、かなりの英語の力をつけられる。