上達への階段見えた〜大人英語セミナー@キッズブックス英語スクール

コロナ第一波をかぶって4月からオンライン講座に切り替えた『大人英語セミナー』。9月から対面に戻し、2020年度のレッスンも残り一回(11/24)で終わる。

先日、ベテラン二名と今期からの新人一名で、ほぼ仕上がった<『Caps for Sale』を、少しの観客(体験レッスン参加者二名と小学生一名)を前に「発表」した。 気付いていたが……驚いた。

みんな、いい声! 張りがある心地よい声だった。 中でも新人のCさんが、最初の頃と比べると別人のようなボリュームと響きのある、見違える(聞き違える)声になっていた。

子どもに聞かせようという目的を持ったリードアラウドの場合、朗読の要素の中でもまずは声にボリュームが欲しい。 聞こえる、聞こえないといった基本だけでなく、表現として人を惹きつけるボリュームをつけたい。

今回の課題書の主人公は、帽子の行商人。 声を張り上げて、村々に帽子を売り歩くのだから、読み手がそれらしい声を出さないと、幼い聞き手には物語が掴みにくい。

そこを三人は見事にクリア! ただ声が大きいということではなく、行商人らしい、遠くへ声を放つ表現が的確だった。

観客のひとりの小学1年生を観察していた。 彼は、読み手のいい声がするたびに、文字を追うため下を向いていた顔を、読み手へ向けていた。 「はっ」とするようで、しばらくそのまま聞き惚れる感じ。 これには内心、「ヤッター」と思った。 子どもの注意を引けるリードアラウドになってきた証拠だろう。

声の良さだけではない。 言葉ひとつひとつに血を通わせるという姿勢の読み方が身についてきた。 なにも考えずに読んでいく、なんの感情もない言葉を発するということが、ほとんどなくなった。 あとは、抑揚やニュアンスの調整で、さらに磨かれていくだろう。

まっさらな新人が、1年弱(約20回)のレッスンで、この日の発表くらいの上達(特に「声」という、一朝一夕ではなかなか変わらない身体的な変化)を見せてくれたのは、指導する側にはすごく励みになる。 もちろん個人の努力があってのことで、その努力にも乾杯!

「ベテラン」二人についても、どこをどう磨けばもっと良くなるのかが見えて来た。 この日(たまたま)観客になった体験レッスンのお二人の感想。 「みなさん張りがある声で素晴らしかった」「メリハリがあって、帽子を売り歩く姿なども目に浮かぶようでした」なども、お世辞には聞こえなかった。

大人英語セミナー

Caps for Sale: A Tale of a Peddler, Some Monkeys and Their Monkey Business

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