今回、2020.6.13も引き続きオンラインでの開催で、課題書は『More』。また前回から持ち越しの『Frederick』の朗読の仕上げも一緒に行った。
『Fredrick』の朗読では、ナレーター、Frederick、ネズミたち、この3種の声を、具体的にどう違いをつけて読むか、その確認から。考えるべきことは、
1.声のpitch(ネズミたちはナレーターより高いだろう)
2. rate(ネズミたちは速め)
3. 遠近/volume(夏の間は外で遠い、冬は石壁の内側で近い、Frederickが指名されて答えるのは「舞台」の上からの朗詠)
この3点。
こうして書き出して、確認し合ったおかげか、その後に2組で読み上げた朗読は、見違えるように。
3者のキャラが見え(or 見え始め)、場面の立地も空気で漂い(始め)、だれに向かって言っているか違いが聞いて(なんとなく)わかるようになった。
講評をし合うのは上達のため、この日のみなさんの講評は、特に的を得たいいものだった。みなさんのと大島の講評を参考に、さらに芸を磨いて欲しい。
さて『More』だが、これは指導方法を中心にした演習をした。想定した対象は幼児に読み聞かせをしようという親御さん。
英語絵本のレッスンを受けようという親御さんは、受講しての「お得感」が欲しいはず、と経験的に思うことから、われわれ指導者は、課題書の分析や「トリビア」(雑学)を、この講座で仕込み備える。
本書だったら、テーマとなる格言、
More than enough is too much.
は、知っておいてもいいだろう。
そして、主人公の鳥、Magpie(カササギ)の生態調べや、カササギが収集してきた多くのもの(ガラクタ?)たちを、英語で言えるようにしておく。意外と知らない単語や、もの自体がいったい何なのか知らなかったりするので、準備は必須。
それから次に欠かせないのが、幼児を交えてのアクティビティ、何をしどうそれを学びに生かすか、大切な点だ。(つづく)