Mem Fox is My Teacher〜リードアラウド研究会

3月14日から、2020年の「絵本リードアラウド認定講師講座」が、『Where Is the Green Sheep?』で始まる。

Where Is the Green Sheep?

朗読は、まずこの本できめ細かに表現してみたい。

幼児向けの絵本に「the 手本」といえる朗読の音源が、なかなかない現状で、『Where Is the Green Sheep?』には素晴らしいお手本がある!

なんと、作者Mem Fox自身の朗読だ。

一度、聞いただけで、耳にそして心に残る。ゆりかごで揺られているような、子守唄を聞くような「Gree〜n Sheep!」。

繰り返しの文に、同じ読み方が一つもない。全部「音符」が違う。音程だけでなく、スラーやらスタカート、終止符、拍子。なんとまあ、朗読表現にはたくさん要素があるのだろうと教えられる。

さらに、読む人の「邪念」のようなものがない。「かわいくしよう」「うまさを聞かせてやろう」「ほら、いいだろ」「つまんない」、あるいは「……(ブランク、空疎)」なんて感じられない。この読む時間、聞かせる時間で、本を楽しんでいる。

「Gree〜n Sheepはどこ?」と尋ねるナレーター(Mem)に、大人まで誘われてしまう。

天性と理性を感じるMem Foxのリードアラウドは、いまでも、わたしのリードアラウドの先生だ

また、初心にかえり、かつ技術や心構えはこれまで身につけたものを駆使して、本年度、最初のリードアラウドをしてみよう。

絵本リードアラウド認定講師講座 2020

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