スクールで小学生のときにリードアラウドで英語を始め、今は主にTOEFL指導を受けている高校2年生の少年。
最近、全校スピーチコンテストで一位になって、今度は市の大会に出るという。
そこで、自作のスピーチを読んでもらった。
スピーチの内容がたいそう感動的だったのは、また別の機会に書くとして、
そのdelivelation(発信)については、
まだまだ磨きようがあると、リードアラウドの指導者としてants in my pants みたい、じっとしていられなくなって口を挟ませてもらった。
スピーチも朗読も、声を通して表現するという意味で、同じ。
リードアラウドで言っていることが、ほとんど通用する。
本の短い時間だったが指導したのは、こんなこと;
スピーチの台本の構成に合わせて、「序破急」のように聴衆にその構成がわかるように、間をとること。
盛り上げるところ、リードアラウドの日頃のレッスンを受けている皆さんにはピッチとか声を深く強くするようにいうところだが、急にできないので、
間を空けること。できれば、聴衆に目を一旦向けること。それで「ここが言いたい」とのアピールをすること
を言った。
それから、使い慣れていないbig wordsで重要な語がいくつかあって「ごろっ」とこなれていない違和感がある。
それを何度も練習して自分の語彙に聞こえるようにすること。
気になる単語があると、乗せたいニュアンスと違う意味不明のニュアンスが乗っかってしまうため。
また、リードアラウドではおなじみ、誰かの台詞の部分。
たとえば、お母さんがこう言った「~」というときのカギカッコ部分だ。
そこがだれかの会話だとわかるように、
「異次元の声で」
と、高校生に言ったら、分からなかった。
そりゃそうだ。
「声の質を変える。遠くを見たり、この場合は聴衆の顔に目を向けていうだけで、ニュアンスが変わるから、区別がつく」
と言いなおす。
絵本でも、ナレーションが続く中、会話が入ると聞きやすいので、よく挿入される。
目で見ているときはカッコがつくので、「異次元」とわかるが、聞くだけの場合はわかりにくいので、リードアラウドではその台詞の表現を本物らしくするようにしている。
スピーチも同じ。
聞いていてはっとするところを作る。
短い時間で要点レッスンをして思う。
リードアラウド指導で、かなり耳が鍛えられてきたわたしたちは、
スピーチ指導もいけます。
この教え子高校生、スピーチの内容も素晴らしく、いい線いくのでは?