どのような子ども、学生時代を過ごして、読書好き、本好きになったのか。
読書教育談義などする機会があって、自分と読書の付き合いをふりかえってみた。
小学校に上がる6ヶ月前に、渋谷から都下に引っ越して、幼稚園も「中退」したまま、自宅でぶらぶら。
両親は超多忙。
どうやら文字はそこそこ読めたらしく、本をあてがわれた。
読めるのが面白くて、大人の本もめくった。
父の『SFマガジン』に手塚治虫の漫画連載があって、魅了されたが、ちょっとエッチだった。
読んでもらっていたのは、アンデルセンが多い。
小学校時代、本だけはいつでも、たいていの欲しいものを買ってもらえた。
「読みなさい」と母が買ってくるのは「ヘンな」本だった。
アイヌ伝承物語、水滸伝、中国民話、世界中の民話。科学者の伝記物語。
父は、ギリシャ神話とバンビなど動物の話。シートン動物記、ファーブル昆虫記、冒険物に夢中になった。
外国児童文学、子供用に書き直された「名著」、いつも何かしら読んでいたが、プーさんとか「楽しい川辺」とか動物が主人公のものにはまる。
あと装丁で岩波書店の児童書ファンに。
小5、6と、図書委員になって、借り放題。子どものセクションではポプラ社?のルパン、そのほか怪人二十面相など(これらは、すぐに読み終わるので「図書館で」と母に言われた)。1日1冊くらいのペース?
しまいには、PTAの本にも手を出し「氷点」も。
あ、ケストナーの「点子ちゃんとアントン」などは、総ざらい。
すぐに読み終わるので、母は「字の小さいものを読みなさい」と、ケチ?なことを。
漫画も含めて、なんでも条件なしに買ってくれた父がありがたかった。
中一になって、図書館の貸し出しカードの枚数競争を友人と始めた。
「敵」もなかなかよく読むので、さらにこちらも加速。
北杜夫、団伊玖磨「パイプのけむり」シリーズ、山本周五郎もこの頃。
時代物にはまった時もあった。
夏はなぜかエラリークイーン。あるもの全部読んだと思う。
そうそう、少女マンガも並行して読み漁り。楳図かずお、美内すずえ、里中まちこ、水野英子、読んだ、読んだ。
おまけに少年マンガも。ジャンプは必読。月曜日は忙しかった。
よく読んだものだ。
本にまつわる話でも、旧友としながら老後が楽しめるかな?