接客とリードアラウド指導の関係

昨日は、セントメリーズ・インターナショナル校のカーニバルで、久しぶりに本屋さんとして接客。
その途中抜けて、自由が丘でキッズブックス英語スクールの先生をするという二役をこなした。
そうしたら、先生と接客はすごくよく似ている仕事だと気付いた。

押したり引いたりに極意がある接客は、まるでリードアラウドの指導のようだ。

店員なのに超然として、引きっぱなしでは感じ悪い。
それでは、ちょっとだけ買う気があったお客さんは、そのまま帰ってしまう。
リードアラウドだって、指導者が偉そうに、プリマドンナみたいに超然としていたら、生徒が馴染まない。

「さあ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい!」と、声もあげることが、どちらも必要だ。

本屋の店先で、ちょっと興味を示したお客に、にこやかにおすすめ本について話したり、参考書だったら使い方など話すと、買う気になってくれる。
しかし、静かに考えたいお客さんなのに、うるさく声をかけたり、つまらないことを言ったりすると、うっとうしくて立ち去るか、不快な顔をされるだろう。

リードアラウドも、指導者が身を乗り出し、クサくてうっとしい表現や指導を押し付けてくると、生徒は食傷気味に、そして逃げだしたくなる。
そして恐ろしい事に、それで英語を嫌いになってしまうかもしれない!

接客にしても、指導にしても、相手との丁度いい「距離」を知るには、接客する者や指導者が、細やかな神経と優れた観察眼を育てることが必要だ。

それには、自分のなかにもうひとり、神経質で他人の態度がすぐ気に触る人間を飼っておくといい。
そのもうひとりが、気分を壊さないような接客や指導に努めるのだ。

英語好きを育てるリードアラウドは、接客に似ている。
生徒様は、神様です。

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