コロナ禍もあって積極的に募集していなかったが、久しぶりにこの4月からリードアラウドで英語を学び始める子どもたちのクラスが開講した。
輪になって、時に肩や手が触れ合って、マスクはしているものの、大きかったり小さかったりする生の声を振動として味わう楽しさを感じた初回だった。
英語の幼稚園に通っていた生徒もいるため、初回の授業は英語のお手並み拝見だった。
課題書に、初対面の二人の少年が友だちになる話、『Yo! Yes?』を選んだ。
久しぶりに手にして改めて、英語入門の7歳前後の年齢にぴったりだと思った。
すぐに本を読み始めず、しばらくシアターゲームの入門のようなものを楽しんだ。
輪になってみんなで手拍子をしながら、真ん中に入ったひとりが、外の輪のひとりに視線を定めて、息を合わせて挨拶するというものだった。
「You! 」(きみにした)
「Me?」(わたしなの?)
「Yes, you.」(そう、きみ〈名前を言う〉だよ)
「Thank you.」(ありがとう)
といった単純なやりとりが続き、英語で初めてコミュニケーションをとることに恥ずかしさや興奮があった。
まずは、こんな英語を使ってから、リードアラウドに入っていった。
リードアラウドで文字を読めるようになることはこれまでの成功例があるため、ちょっとした自信がある。
この新しい生徒たちには、実際に英語を使って直接的にコミュニケーションをとることで、英語が意思疎通の手段であることを、これまで以上に実感してもらいたい。